「これぞ本物の"映画"。」侍タイムスリッパー ジョイ☮ JOY86式。さんの映画レビュー(感想・評価)
これぞ本物の"映画"。
素晴らしすぎた。
完璧な映画でした。
見たら最後、愛さずにはいられない。
そんな万人向けの作品でした。
笑ってる途中で泣かされ。
泣いてる笑わされ。
こんなに無我夢中で楽しめる作品、年に1本あるかないかだと思います
ジャンルは「時代劇コメディ」との事ですが
いやいやいやいや、そんな枠に収まりきらないくらい、多層的な作品でした。
日本の歴史、侍の栄枯盛衰、時代劇ブームの終焉と復権。
射程が長く、それでいて深い。
人が人を斬っていた時代。
そんな時代が終わりを告げ、大衆娯楽として時代劇が生まれ。
その時代劇すら、もはや忘れ去られそうな現代。
だからこそ、本作のような映画が人々の心に刺さったのだと思います。
過去の人々の営み
悲しみ
苦しみ
喜び
憎しみ
そんな悲喜交々を後世に伝えるメディアとしての映画。
そしてその映画という仕事に携わる人間ひとりひとりへのリスペクト。
それらが頂点に達してのラスト。
涙なくして見ることはできませんでした。
この作品に生きる人々のその後を想像させる幕引きも素晴らしかった。
尽力したスタッフ陣に感謝。
主人公が泣きながらケーキをおほばるシーンには泣きました。
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