劇場公開日 2024年8月17日

「映画と時代劇へのただならぬ愛の溢れる作品」侍タイムスリッパー 早川 歩さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0映画と時代劇へのただならぬ愛の溢れる作品

2025年2月24日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

幸せ

私は、劇中の山本優子のように、子供の頃、時代劇を夢中になって見ていました。
「斬られ役」福本清三さんが出てくるのを、いつもワクワクして見ていました。
先月、「室町無双」も観ましたが、時代劇なのに、なんとなく物足りなさを感じておりました。
この作品は「まさにこれだよ!私が観たかった武士道とは!」

笑って、泣いて。現代のファンタジーでありながら、本格的な時代劇。
作品の中に、福本清三イズムはしっかりと継承されているのですね。ここにはいない福本清三さんを感じました。
山口馬木也さん、冨家ノリマサさん、お二人共に本当に武士でした。(あえて侍ではなく武士と言わせてください。)
安田監督の、映画と時代劇へのただらなぬ愛と熱量、それに応えるべくプロフェッショナルな仕事をされた俳優陣、スタッフの方々の熱い思いがひしひしと感じる映画でした。

車で1時間半の、シネコンでない、昔ながらのノスタルジックな映画館で、観劇できたのも良かった。学生時代、初めて1人で映画を観に行った頃を思い出した。
この映画館、市の都市開発計画で存続の危機との事。
時代劇もノスタルジックな映画館も、未来に残していって欲しいです。

早川 歩