「脚本が緩すぎ」侍タイムスリッパー 水原秀策さんの映画レビュー(感想・評価)
脚本が緩すぎ
脚本のダメな点
① 主人公がタイムスリップし、事情を把握したあとで真っ先にやるべきなのは「会津藩の運命」を調べることだろう。あの立場の侍なら絶対そうするはず。やらないということは自藩に対してその程度の思い入れしかないということに。最後のほうでそれを知って泣くのはおかしい。
② 主人公がなぜ自ら「記憶喪失」を装うのか。変な言動をして周囲が「あの人は記憶が混乱してて」とそう扱うならわかる。なぜ自分からそうするのかわからない
③ 主人公が演技開眼するところ。目の前の坂本龍馬が本物だと思って戦ったということだとすればなぜ本当に斬られてもいないのに倒れる? なぜ死んだふりをする?
④ ラストの展開もあれだけいてなぜ止めようとするのがたった一人というのも変。一歩間違えたら殺人を記録しようとしてるんだよ。基地外の集まり?
しかも「真剣」を使うのが時代劇愛なのだろうか? 偽物を本物らしくみせるのが真の時代劇愛だろう。
他にも「主人公が現代に慣れるのが早すぎ」とかいろいろあるが、とにかく脚本が緩すぎる。ここまで評価が高いのは納得できない。
コメントする
水原秀策さんのコメント
2024年11月18日
コメディ映画だからこそ人間の感情の動きが不自然なのはまずいんですよ。よくできたコメディってそうでしょう?あと重箱の隅ですかね、私の指摘。逆にこういう不自然な所を改善すればもっと面白い映画になったのでは?