「🎦シン・ゴジラ以来の大傑作」侍タイムスリッパー mark108helloさんの映画レビュー(感想・評価)
🎦シン・ゴジラ以来の大傑作
所謂タイムリープモノではない。あえて言えば人情噺。だが事の真実はそこではない。その作品の完成度と重層感・・・これが半端ない。徹底したオタク感丸出しで📺SHOGUNと表裏一体を形成する。驚くべきはその殺陣の迫真性がまず筆頭に来る。竹光と真剣の軌道をここまで映画内で再現した例も珍しい。何と言ってもしびれるのは効果音であろう。おそらく真剣の刃を敵と切っ先で重ね合わせたものしか味わえない筋肉の反応。刃先が欠けていくようなある意味心地よくも恐怖に彩られた金属音。それはある者にとってはワクワクしある者にとっては耳障りで恐怖と嫌悪のないまぜになった不快な感覚かもしれない。この何とも言えない抽象的な感覚を映像に描き込んだこれほどまでの「間」の描写の妙。この「間」は関西特有のボケ突っ込みの「間」でもあり「死ぬか生きるかの双方の緊張が極限まで高められた時の「間」でもあり、その双方の緊張を抜き去り様式の美しさまで高めた殺陣師たちの「間」の美しさ。日本文化の極みを見た思いがある。会話の「間」は笑いを、殺陣の「間」は息をも付けぬ緊張を、そして昇華された殺陣師の「間」では美を感じることが出来るようちりばめてある。こんな細部の際まで作り込んだ映画ありますか?🎦シン・ゴジラ以来でしょ?真田が📺SHOGUNで見せた拘りがこの映画(🎦侍タイムスリッパー)を見ると、まだまだ見せたいディティールの10分の1にも満たないことが分かる。真田はあのエミー賞総なめでもまだまだ不満なのではないか?そしてこの🎦侍タイムスリッパーを見たら地団太を踏んでまだまだ伝えなければならない奥深さが底が見えぬほどある実態を改めて認識し直すのではないか?日本文化における極みとはこれでもうおしまいと言うのが無い事だ。大谷のWS優勝も単なる通過点で、まだこの上をいく所業を10年は積み重ねるつもりでいるのだから世界は笑うしかない。大谷は自分が170キロ台のスピードボールを投げることまでも公言している。それはも人間ではない。そう人間ではない所業を目指し研鑽を積むことこそ、いわゆる「道」と言うもである事を返す返すも思い起こさせることが出来る事象こそが🥎大谷翔平であり、🎦侍タイムスリーパーなのだ。まさにゴジラが進(シン)化し真(シン)の神(シン)となり新(シン)のゴジラとなった様に・・・
そして最後に・・この物語に深みと印影を付ける最大のエッセンスに会津藩がある。どうぞ皆さんこの機会に東北における会津の立ち位置と歴史を今一度思い起こしてもらいたい。沖縄のひめゆりと北海道の開拓史、そしてこの会津の京都との関わり、また薩摩との怨念。示現流と溝口一刀流のつばぜり合いをどうぞご堪能あれ。
あ~もう一つ忘れてた・・最後の🎦ターミネーターへのオマージュ・・あれは今後どう広がるのか‥楽しみである。