「みんなが「真剣」に頑張ったら奇跡が起きた!」侍タイムスリッパー k kさんの映画レビュー(感想・評価)
みんなが「真剣」に頑張ったら奇跡が起きた!
「一生懸命、頑張っていれば、どこかで誰かが見ていてくれる」の言葉が刺さった。
私自身は「私の今の頑張りは世界中の誰も知らないけど頑張るしかないな。」と思って過ごしてきたので。
脚本を書いている時も演じている時も、このあと、超速のスピードでこの言葉が本当になるとは誰も思っていなかっただろうな。脚本が良いので制作の段階で目利きの映画のプロ達の協力を集めることに成功していたけれど。
前半は軽快なコメデイで場内あちこちで楽しそうな笑いが聞こえてきました。
和楽器のアップテンポなBGMも良かったです。
現代文明に驚愕してのけぞりまくる姿にテルマエのウォシュレットを思い出し、お寺の住職ご夫婦とのアットホームなシーンにほっこり。住職の奥様の絶妙な間合いとトークに吉本劇場を思い出し、時代劇の行く末を憂う言葉に失われつつある殺陣の技、時代劇の裏方の匠たちをハリウッドに集結させた真田広之さんを思い出し、楽しかった。
なのに泣いてしまうとは!
脚本の変更を読み、会津の人達の悲しい末路を知って涙を流すシーン、涙が出ました。
戦乱の世に生き武士道を貫き亡くなっていった仲間を思い涙する。そしてここから、笑いは消え、真剣勝負に至るまでの間、客席のみんなが緊張感にあふれるのが感じられました。
そして、その緊張感に終止符を打ったのが優子さんの一撃でしたね。一瞬でコメデイ路線に戻ったのはさすがと思いました。
そしてラスト、もしかしたら忘れていた人もいたかも、場内は「あ〜!?」というざわめき、ため息?「そうか!君はここに!?」という感じ。
良かった。なんとなく心に引っかかっていた。漆黒の闇の中一人残され彼はどうしたのだろうか。最後に、解決した安堵感。
でも大丈夫、頼れる先輩が2人いるから君は大丈夫という安堵感、満足感を持って映画館を後にしました。面白かった!