「まさに真剣、素晴らしい振り幅!」侍タイムスリッパー えふいーねこさんの映画レビュー(感想・評価)
まさに真剣、素晴らしい振り幅!
映画友達から激推しされ、行っとくかなぁくらいのテンションでシネコンへ。素直に行って良かったです!
口コミ評判、上映規模マシマシ中なのも納得しました。
コミカルほのぼのからホントの意味での真剣勝負まで、なんという振り幅!自主制作らしかったりちょっとイナタいとこあるのもかえって魅力的、と感じるくらい。
そしてなんと言っても、山口馬木也さんの素晴らしさ。現代ものでのちょっと危なそうな役の印象が強かったので、こんなにもお侍で、これほどチャーミングな方だったとは、とアゴが落ちる思いでした。素朴で誠実な人柄が生む絶妙な間がたまりません。
タイムスリップしたてで真剣持ってウロウロする所では「危ない、あぁぁ危ないから」、とずっとハラハラしてました。その後のほっこりほのぼのから、「歴史」のむごさ、「真剣勝負」への流れ。クライマックスでは本当に息詰めて苦しくなりました。時代劇という文化、その背景の歴史という「日本の過去」。過ぎたことは戻せずとも出来ることをやる、生き抜く意味はある、と自分は受け取りました。
しっかりエンタメで楽しい作品ですが意外やずっしりくるものもあり…いい映画です。監督さんをひたすら応援したくなります。この先もヒットが拡がり続けて、次作もお米づくりもどんどんうまく行きますように!
あと、スリッパー先輩である風見先生の若い頃と30年後に違和感なかったのが感心しました、邦画は特にそのへんちょっとアレなこと多い気がするので。
風見さんが落ちてきた時は昭和真っ只中だったはずで、カッコいい若侍から昭和のスター俳優に、っていうのも主役級の設定ですよね(笑)
演じる冨家さんがまた、本当にそんな雰囲気でいらして素敵でした
>コミカルほのぼのからホントの意味での真剣勝負まで、なんという振り幅!
確かに振り幅広い!絶妙な表現。
>素朴で誠実な人柄が生む絶妙な間がたまりません。
親父や祖父のような昔の真面目な大人が右往左往することによる「真面目さの中に垣間見えるコミカルさ」があるんですよね。たまりませんでした。
>演じる冨家さんがまた、本当にそんな雰囲気でいらして素敵でした
本当に。素敵な雰囲気の方でした。内面が顔にでていた。
えふいーねこさんのレビュー、拙者大いに感服いたしました!