「とにかく惜しい!」侍タイムスリッパー サルタイサオさんの映画レビュー(感想・評価)
とにかく惜しい!
タイムスリップものとしてはベタな設定で
それでも前半はコメディータッチなので
それはOKな範囲でしたが、ほかの感想のような笑いがあるというのは大袈裟でクスッと笑える感じです。
主演のお2人が経験なのか、姿勢が良いのもあるのかカメラアングルがとても良かったのに
ほかの配役の時の絵がイマイチでバランス悪いなと思いました。
そこが勿体ない点1。
現代の太秦に来た訳ですが、街を徘徊する時やカルチャーショックの描写が少ないのでそこももう少し細かくしてあると良かったのが勿体ない点2。
先にタイムスリップしていた武士の振り返りとか成り上がりのパートが端折りすぎてたのと、そこはもう少し混ぜこみながらの方が納得できましたが強引かなと。
1度時代劇を離れて、でもまたやろうとした動機も弱めだったので勿体ない点3。
街で子供に襲われるところも反撃できずに変に落ち込むのも不自然でしたし
現代に馴染んでゆくシーンとか全然なくてそういうのも勿体ない。4
最後のオチは不要だったというか、あれは既にまた撮影所に潜んでいた…みたいにすれば良かったよなーとか思いました。
全体としてはかなり頑張って製作されてるのが伝わりましたのでほんとうにあともう1歩、ひと押し、人練り的なところでしたね。
次こそ頑張って頂きたい!
サルタイサオさん、コメントありがとうございました。
ご指摘の箇所も含め、「とにかく惜しい!」→同感です。
他のレビュアーも指摘されていましたが、音響バランスの悪さも気になりました。
細かいことを言えば、IDも戸籍もなにもないのにスター俳優になれる日本行政の脇の甘さも気になったりしてストーリーに没頭できませんでした。
ツッコミどころも多い作品ですが「大義のために命をかける」というベタ設定や「泣いて笑って」という人情もの映画を今でも多くの方が大好きなんだと気づかせてもらいました。
コメントありがとうございます!
現代社会は、コンプライアンスとか反社対応とかの背景が本当に厳しくなってるので、本人確認の部分を〝まあいいか適当で〟というふうにスルーしてしまうと、タイムスリップという虚構が虚構としても成り立たなくなり、結果として斬られ役になり切るというこの映画の核心そのものがあやしくなってしまった。
そんなふうに感じました。