「SFコメディ?と侮るなかれ」侍タイムスリッパー nazionaleさんの映画レビュー(感想・評価)
SFコメディ?と侮るなかれ
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昔はふとテレビに目を向ければ様々な時代劇を放映していた
興味のあるなしに関わらずそれだけ日本人にとって身近な存在でありひとつの文化であった
この作品はそんな時代劇というものを見つめ直しその文化が語り継ぐ核心を描こうとする作り手の心意気と熱意の詰まった映画だったと思う
ともすればコメディに振れすぎかねないテーマ性の中でも侍というものの生き様やその矜持を常に核として見失わないことで笑えるのに最後は何故かジーンと来てしまう
そんな感情に刺さるような作品となったと感じる
ラスト 真剣を用い、互いに本気の死合いを演じる場面では劇中の一部と分っていながらもその迫力と覇気が画面越しにも伝わってくるようで、製作陣や演者含め携わる皆がいかに真摯に、本気でぶつかりこの映画を作り上げたのかがヒリヒリと伝わってきた
昨今はすっかり影も薄くなってしまったように見える時代劇に置いて、そこをすくい取り別の角度からエンタメとして昇華させた侍タイムスリッパー
大資本を元手に一切の妥協なく徹底した時代観とリアリティをもって世界に通用する時代劇 を見せつけたSHOGUN
それぞれ全く異なるベクトルで全く異なるステージでありながらも其々に時代劇に対する愛やそこに息づく人々への感謝が込められており、今この時代にそういった作品が世で評価されるということに大きな意味を感じる
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