「すごくすごくすごく面白かった!!!!!!」侍タイムスリッパー CBさんの映画レビュー(感想・評価)
すごくすごくすごく面白かった!!!!!!
池袋の1館だけで上映が始まった本作、川崎チネチッタでも上映され、口コミで次々と広がり、大手配給会社がつき、いまや全国100館以上になっているという。
討幕か幕府維持かで大混乱の時代に、会津藩武士として討幕の武士を討つ命を帯びた主人公が、その対決中にww was落雷を受けて、現代の京都の時代劇撮影所にタイムスリップする話。
時代劇を愛する人たちの思いが中心なのだろうが、最初から斬られ役をなりわいとするようになるので、舞台としての時代劇の中で、武士の思いみたいなものを感じることができる映画。
武士のタイムスリップといったら定番な感じのちっちゃなコメディシーンはいずれも楽しい。撮影所の斬られ役という居場所を得て、必死に現代の毎日を過ごす主人公に、バイタリティとなんだか切なさを感じて、あっという間の131分。
全編通して「嫌味がない」ところが最大の魅力だと思う。そしてエンディングの緊張感。ホントに武士かと観ている俺が勘違いするこの話、すごく好きです!!
低予算と聞いたが、撮影も照明も録音もしっかりしてたし、なんといっても俳優陣がしっかりしてたように感じました。まったく不満なし!! 絶賛!!
撮影所を(スキマ時間で安く?)借り、固定カメラでしっかり撮った映像は、安心してストーリーを堪能できたことの大きな一つの要因でした。
おまけ1
俺が観たのは川崎チネチッタなので、デラックス版というもの。デラックスにしかないシーンってあそこなんだろうなあ、と想像できる一連のシーンはあったけど、俺には冗長に感じちゃった。「時代劇を愛する」という主題からすれば、残念ながら切ったシーンなのかもしれないが、切った方が正解と思うな。
おまけ2
> 順応するのが早すぎる(by プンチアさん)
「絵が動いている!?」とびっくり仰天するものの、そのまま話に感動してますもんね。なんという順応性!!
とはいえ、100年200年を隔てた未来に行った人が、どれだけ驚き、順応するまでに一体どのくらいの時間がかかるのか、って実際のデータもないですね。意外と早かったりして。
なんてことすら楽しく考えられる、ホント、素敵な映画でした!!
おまけ3
ケーキのシーン、長く生きてきた身の一人として、主人公に認めてもらったような気がして、コメディシーンなのに、実はひとり涙しながら笑ってました。暗くてよかった。
共感そしてコメントありがとうございます。
本当に真っ直ぐで一生懸命に制作された映画でしたね。
これだけの名優が日本には居るのだと知りました。
本当に「好きだから・・・」
映画が時代劇が、殺陣が、斬られ役が、
その単純な動機で出来てる映画でしたね。
観て良かったです。
コメントありがとうございます。
川崎チネチッタ、昔ヨコハマに住んでいたときに何作か映画見た記憶があります。懐かしい。
本当に「嫌みがない」。ベタベタだけど面白い。なんだか忘れていた感覚を思い出させてくれました。
コメントありがとうございます!お腹を抱えて笑う感じではなかったんですが、発想が面白いし、少しずつ現代になじんでく感じとか、本当に良かったです!CBさんのレビューのタイトルの勢いにつられ、拝読しました。
あと、CBさんの生涯ベストに「ストリート・オブ・ファイヤー」があったので、レビューにイイネ押させていただきました!!
いや、きっと「大物」と呼ばれる事はなかった人達だと思いますー。
視聴者の記憶に残らないような脇役ばかりを演じてこられた。
制作サイドって「名前で数字を取れるタレント」を主役クラスには据えるじゃないですか。
山口さんと冨家さん、この作品で良い仕事が回ってくるようになると良いですねー。
ライバル役だった冨家規政さん、デビュー作は「おしん」ですって。
共感とコメントありがとうございました。
僕の人生においてこれほどまでに鑑賞を周りに薦めた映画ってちょっと記憶にないです。
それは相手が誰であれ「絶対に満足してもらえる」という自信があったからなんですよね。美味しいものを食べた時と一緒で、何だか無性に人に伝えたくなるんです。まあそれを僕が自信満々に言うのもおかしな話なんですが(笑)
そうなんですよ。
俳優陣、主役や主役級の役が回ってこないだけで、演劇歴はかなりの人達ばかりですー。
試しに名前を検索してみると「こんなに出演してるのかー!」と驚くほど有名作品数多くこなしてるー。
ネームバリューがないと数字が取れないから、演技力があっても大作主演の話なんてハナから回ってこないのでしょうねー。
照明などもね。太秦で長年、時代劇の照明やってきた超一流のプロ達が協力しています。
監督が太秦に"愛された"という事なのでしょうね。
長年、時代劇を支えてきた縁の下の力持ちの皆さんが「この脚本(ホン)を形にするのに力を貸したろやないか」って感じだったんだろうな、と推測します。
温かいコメントありがとうございます。
私の場合、二人目登場の経緯のところでちょいと引っ掛かり、そのままやや白け気味のフィルターがかかってしまいました。
あの長い間からの真剣勝負が本当に良かっただけにとても残念で…
最初は上映館1館だけだったので劇場で見るのはあきらめてました
まさか劇場で見れるとは
しかもこんなに素晴らしい作品とは
本当に良かったと思いました
ありがとうございました