「使い古されたアイディアながら」侍タイムスリッパー ぱんちょさんの映画レビュー(感想・評価)
使い古されたアイディアながら
幕末の侍が現代にタイムスリップ、ってめちゃくちゃ使い古されてそうなアイディアを、10人程度のスタッフで自主製作した映画。
なのに脚本が面白くて、惚れ込んだ東映太秦撮影所が全面協力。その結果、とても自主映画とは思えないしっかりした作品に仕上がってる。殺陣なんてマジものの迫力。
「カメラを止めるな」にも比較されるような、単館から全国への拡大公開の展開だが、あれよりもっとしっかりしてる。ただその分、演技も演出も落ち着き過ぎちゃってるところはあるのだけど…
注目すべきは、使い古されたアイディアながらもそこに会津と長州の確執を現代まで持ち込むことで生ずる緊張感と、劇中の時代劇の助監督かつヒロインでありながら、実際に本作の助監督や小道具を兼務した沙倉ゆうの。
9月下旬から全国拡大公開となりますので、是非!
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