「笑って泣けて、よし明日から自分も頑張ろうと思える娯楽映画の王道」侍タイムスリッパー ウシダトモユキ(無人島キネマ)さんの映画レビュー(感想・評価)
笑って泣けて、よし明日から自分も頑張ろうと思える娯楽映画の王道
映画秘宝とか読んでそうな映画ファンにおいては“知る人ぞ知る”、2014年公開、下町ヒーロー映画の傑作『拳銃と目玉焼』。その作り手である安田淳一監督の長編映画3作目。2023年の京都国際映画祭で上映され絶賛、2024年7月の北米ファンタジック映画祭でも満席スタンディングオベーションの好評で、観客賞金賞を獲得。作品の評価は予めの折り紙付き。
「笑って泣けて、よし明日から自分も頑張ろうと思える娯楽映画の王道」を行く作品だと思う。つまり「フツーに面白い映画」ということ。まずは観て損なしですよ。
現代にタイムスリップしてきた侍が巻き起こすカルチャギャップコメディとして、ちゃんと笑える。
本物の侍が、チャンバラの斬られ役として身を立てていくサクセスストーリーとして、ちゃんとワクワクできる。
沈みゆく時代劇への郷愁と、忠義という侍魂の哀愁のメタファにちゃんと感動させれる。
さらには時空を超えて再び対峙する男と男の決闘に、しっかりハラハラさせられる。
自主映画でよくぞここまでというエンタメ作品に仕上がっています。オススメ。
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