ラストマイルのレビュー・感想・評価
全1089件中、841~860件目を表示
期待以上、想像以上!
ほんとうにほしいものは?
巨大ショッピングサイトの物流センターの話から、物流業界、エンドユーザーの生活までが描かれる。
焦点は【何故爆発物が荷物に入ったのか?】
徐々に解き明かされる謎がテンポよく、各ドラマ陣の登場も自然。
アンナチュラル以外は未視聴でしたが、役割に沿って心地いい配分。
今作でのファインプレーは火野正平、宇野祥平が演じる配達員。特に火野正平が発する言葉は刺さる。
会社の上の様子もありありと描かれ、結局割を食うのは末端…とやるせない気持ちにもなるが、一度立ち返って【ほんとうに必要なものか?いますぐほしいのか?】を意識しながら注文したいと思った。
特盛天丼のようなキャスト陣
行き着く先
「アンナチュラル」「MIU404」共に完璧に予習済み。いつもの自分に似合わないことをしてしまったから、期待値は爆上がり。シェアードムービーということで、もうこの日を楽しみにしていた。
だけど、思っていたのとは違った。絶賛している人の多くはドラマ未鑑賞であり、ドラマを見ている人の絶賛はこの物語に込められた2024年問題に対するメッセージことばかり。みんな、目を逸らしているだろう。無論面白くはあったんだけど、言いたいこと沢山ある。
まず、2つのドラマのキャストが一同に集まるというのを聞いて、どう収集付けるんだろうと鑑賞前から疑問に思っていたんだけど、案の定機能しておらず、石原さとみや綾野剛などの大物はサプライズ程度の登場でストーリーにはほぼ関わらなかった。
ドラマで登場していた酒向芳と大倉孝二演じる刑事2人がバディを組むという意味でのシェアードムービーであり、分かりきっていたことではあるけれど、同じ世界線で起きたというだけで、本作のメインはあくまでショッピングサイトを運営するデイリーファースト社の連続爆発事件。「MIU404」はまだしも、「アンナチュラル」はあってもなくても変わらなかった...。だって、死因わかりきっているのに、UDIがわざわざ解剖する必要ないもん...。ただ、何年かの年月が経過し、それに伴ってドラマの登場キャラの成長した姿が見れたのは嬉しかったな。
扱うテーマは素晴らしいし、ラストも良くて現代の当たり前に疑問を向ける、今最も必要な作品ではあるんだけど、ツッコミどころが多いし、何よりわざわざ映画でやる意味はあったのかと思ってしまう。やはり、塚原監督と野木さんの良さはドラマの方が発揮される。
この作品においても、家のテレビでゆったりと見るのが合っていると思うし、緊張感はあったものの、映画館で見る作品とはちょっと違うような気がした。そもそも、映画よりドラマの方が断然面白くできる。ユニバース映画としてもアッセンブルしてる感じじゃないし、一個人としては、「MIU404」の劇中に登場したUDIメンバーのような使い方が好み。んー...宣伝が不味いのかな。
問題は2時間で収まっていないところ。ドラマの延長戦・劇場版とうって新たな物語を作るならまだしも、本作は一からストーリーを作る上に、これまでのキャラも登場させるという何とも無謀な試みに挑戦しているから、とっちらかった状態で収集がつかなくなり、ラストはかなり駆け足になってしまっている。
満島ひかりと岡田将生の演じる主人公2人の背景も描き不足のように見えるし、今回のMVPである火野正平&宇野祥平親子をもっとじっくりとスポットが当てられていれば、更に深いメッセージをもつ作品になっただろうなと思わざるを得ない。さすがに無理があった。
ただ、面白いことは確かで、後半のテンポ感や事件の概要が明るみになっていく様なんかはこれまでのドラマ同様に興奮したし、色々と考えさせらるものも多くて、今このタイミングで作られたことは非常に意味があると思う。基盤が本当によくできているだけに、これをただ2時間で消化してしまったことが正直勿体ないなと。あまりに期待しすぎていた。そんなことより、「アンナチュラル」と「MIU404」の続編、作ってくれないかな...。
日野正平の様な人間でありたい。
テーマがはっきりした映画
おもしろかったです。
ネットショップやその配送ドライバーの問題はだいぶ前から叫ばれていますが、そこに焦点を絞ったサスペンス。
こういう「これが伝えたいんだ!」という作り手のテーマがはっきりしている作品は個人的に好きです。
「言いたいこと、受け取りました」と、スクリーンのあちら側とこちら側が繋がる感じ。
私の読解力の問題か、はたまた映画業界もしがらみがあるのが、見終わった後に
「・・・で、何が言いたかったんだ?」
という作品に当たることもあるのですが、今回はそれがなかった。
脚本家や監督の方が信頼されてるのでしょうね。
(これ、amazonの人が見ても大丈夫なのか?とはちょっと思った)
アンナチュラルは見ていたけれど、MIU404は初見でした。
綾野剛、ああいうキャラ設定なんですねw
こんな豪華な俳優陣が、メインのストーリーを邪魔することない程度の出演なんてすごすぎる!
それだけでも退屈しません。
私はわりと利便性の高い場所に住んでいるのでネットショップ利用の頻度は低いけれど、深く考えずに配達日を指定することもあって、改めようと思いました。
そして、次にネットショッピングの荷物が届いたら、梱包を開封する時にちょっとへっぴり腰になってしまうかも、ともw
それにしても、あれだけの大事件を起こしてもその結果が荷物1つあたりの賃金UP¥20で終了とは。日本が元気になる道のりは険しそうですね。
テレビ局の映画が大嫌い!なのですが…
特にF局の大手代理店のステマにまみれた内容の無い映画が大嫌いw
しかし本作!TBSのテレビドラマをモーラしたよく練られた企画! それぞれのドラマのキャストが脇を固め、ありえない豪華さ!(それぞれのドラマは観ていません)
そして何より脚本がしっかりしていて(宮部みゆき的)さすがドラマのTBS。
満島ひかりは言うまでも無く、岡田将生、大倉孝二、安藤玉恵、日野正平らそれぞれの群像劇が素晴らしく、先の読めない展開にハラハラドキドキ!
テレビ局映画とは思えない、映画作品として楽しめました。
伏線も多いので必ずリピします。
ポチリ消費社会に対するメッセージ、結局は簡単にポチる私達が根元であると感じました。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
※追記、1週間後にリピしました😅
泣きましたw
1回目はストーリ展開が早く感じられ無かったそれぞれの感情がより深く感じとれ目頭が熱くなりました。
それで冒頭から細かい伏線が凄い‼︎ 気に入った方はぜひリピオススメします。満島ひかりは凄い‼️(2度目w)
発達を遂げ進化した物流社会の限界!これは物流に限らず現代社会のシステム全てに言える事で、私達の世界はより便利で快適になる物と思い込んでいるが、人口減少、温暖化による自然災害で、国々の諍い、資源の枯渇で、これからの時代世界はあらゆる面で後退して行く事を自覚しなければならないという警告。
心は晴れないけれど
主人公のエレナ初めから犯人なんとなく分かってじゃないの?
映画館で観る価値はありません
もちろん、ある程度面白かったです。ただし、それは脚本の面白さであって、この作品に映画でいうところの「映像」や蓮見重彦さんの言う「ショット」は1ミリも存在しません。
日本人の映画鑑賞層は一定数、「面白い!」というのを「その脚本が面白い」と混同していて、編集やキャメラ、美術などに対する関心が欠落しています。
この作品もその例外ではありません。「映像」がどこにも存在しない、そしてキャメラの妙味のまったくない作品を映画とは呼べないでしょう。
グローバリズムが大量商品の最終アウトプットである物流に注ぎ込まれた時に歪みがくることは、もはや誰もが想定・経験していますし、今更感があります。
明らかに利益を享受している層も一定数いるはずですので、歪みの来る層だけを取り上げるものフェアでない印象です。
TV鑑賞で十分ですが、それでも満島ひかりや岡田将生をはじめ、俳優陣は輝いていました。まあ、そこにおまけして50点ですね。
社会派エンタメ作品。
ポチれば翌日には商品到着。そんな当たり前の日常に隠れた物流業の過酷な実際に切り込んだ作品。「アンナチュラル」や「MIU404」と絡めることでエンタメ映画としても上手く仕上がっています。請け負い家内運送業の悲哀、親子の絆、伏線回収、火野正平親子が全部請け負っています。
ドラマはいらなかったかも
映画の本筋は面白かったのだと思う。2つともドラマは観ていたし、アンナチュラルは大ファン!再放送は必ずチェックするしこの映画に対しての期待値もここに起因するものもあった。でも逆にこの要素が映画の邪魔をしていたように思う。
ろくろうバイト掛け持ちしすぎじゃない?とか、このやり取り懐かしいな~とか、旺志郎くん刑事になったんだ!とか本筋と関係ない所に気が散ってしまう。
満島ひかりさんは映画館に足を運んで演技を観たくなる素敵な女優さんだし、もっとエレナの心の揺れにフォーカスをあてて欲しかった。パワフルで強いようでいて脆くて儚いエレナ。意見や行動のチグハグさ、と言うか心の揺れよね。会社の、社会の光も闇も理解してどう進むのか。
一方の私は初めてのプレゼントの下りも理解しきれていない。白い手帳って何か意味があるのかな?アジア統括と話した時の引用としては原点回帰として出てきてたけど。複雑そうな生い立ちも少し覗いてみたかった。
期待しすぎたぶん残念感が増してしまったので辛口評価です。大好きな俳優さん盛りだくさんだったのにな。
カスタマーセントリックとは何か? きちんと自分の頭で考えている人は強いよ。
ポスターをみると「シェアード ユニバース ムービー」とキャッチがついている。これってバラバラな複数の物語が一つの映画の中で共通の舞台に乗っかるということで、元々はアヴェンジャーズやX-MENのような作品群のことを言ってた。
今回は、塚原あゆ子、野本亜紀子のコンビのTVシリーズ2作品がオリジナル作品の映画に乗り入れるという趣向で興行的には大成功。劇場はTVシリーズのファンと思われる人たちで一杯になっていた。それはそれで全然悪いことではない。
ただ映画の主題の「ラストマイル」すなわちサプライチェーンの最後、消費者の手元に商品が届く最終段階で事故がおこり、そしてその原因はその手前である物流倉庫のなかで仕込まれている、という設定の意味合いが、シェアードのシーンが入ることでちょっとボケちゃったね。ちなみにサプライチェーンっていうのは生産者から消費者に至る一連のモノやお金や情報の流れのことを指します。
いや、本筋の方の話もよくできているんです。でも「綾野剛のキャラはドラマ通りだな」とか「石原さとみでた〜」とか目を奪われているうちに、あれあれ何だか話がわかんなくなっちゃったとかいう人多いんじゃないかな。つまりラストマイルと物流センターでそれぞれ起こることの対比がきれいに見せられず間にあれこれ入ることで理解を阻害するっていうことです。そして5年前の事故の真相、それに関連するロッカー内の謎の数字、っていうあたりは明らかに説明不足というかおそらく設定自体が十分に掘り下げられていない。あれでは中村倫也や仁村紗和がわざわざ出演した意味がないです。
でもこの映画でやっぱり光るのは舟戸エレナを演ずる満島ひかり。優秀なビジネスウーマンを圧巻で表現できています。Daily Fast社のモットーである「カスタマーセントリック」を彼女は自分の言葉で説明しているでしょう。私の経験でも、顧客第一をどこまで自分の身体に覚え込ませているかでマーケッターとしての優秀性は違ってきます。大概はディーンみたいに付け焼き刃なんだけどね。
野木亜希子の脚本はやはり面白い…。
ブラックフライデーの時期に(amazonを匂わせる)世界規模のショッピングサイトから配達された荷物が
爆発するシーンから始まり、それからテンポ良く物語が進んでゆく。
ショッピングサイトの満島ひかり演じるセンター長と正社員の岡田将生、本部のディーン・フジオカ、それとともに
羊運送の社員阿部サダヲや末端の運転手の日野翔平と宇野翔平親子、最後に荷物を受け取る安藤玉恵の家族。
それぞれがそれぞれの立場や矜持があり、どれが一番ということも断定せずに続けられる物語は
かえって、今の現実感を浮き彫りにする。
自分が何気にネットでポチる商品にこれだけの人々が絡み、それぞれが生きているのに感動すら
覚える。
中村倫也とその彼女さん(わからなかった)が若干弱くて、爆弾を仕掛けるに及んだことが
あまり説得力がないかなぁ…。
後、ロッカーの落書きの意味もよくわからなかったのは私だけ⁇
それでも、「MIU404」のキャストや「アンナチュラル」のキャストが時々画面に登場して、
懐かしかったり、変わったと思ったり。
配送問題はいろいろ言われていて、今のままでOKと思っている訳ではないけど
「お客様のために…」という言い訳な末端を自分も担ってしまっているんだと思う。
帰宅したら、玄関にamazonの置き配があって、このタイミングで…と苦笑い。
難解
脚本の野木亜紀子作品は「アイアムアヒーロー」「罪の声」「犬王」「カラオケ行こ!」結構観ている!?オレ
予告で見ていた段階では、「踊るナンチヤラ」みたいな誰でも楽しめるファミリー映画ぐらい思っていたら…
いや、舐めてましたね
情報量、専門用語、登場人物が結構多く、謎解き部分はっきり言って、よくわかりませんでした
(゚∀゚)イェ~イ
唐突に出てくる麻生久美子、星野源、綾野剛、石原さとみ、窪田正孝、松重豊…これドラマ見ていない人は(自分は配信で1話ずつだけ見た)はっきり言ってノイズでは!?
話の展開も早く、個人的に前半はあまり面白くない…(満島ひかりのキャラがとにかく鼻につく)
謎解き部分はあまり映画のテーマに関係ないといえばないのだろう
月曜日の午前中としては、客席は埋まっており、人気あるのだな、この映画、と理解できたが、果たして観客のなかで、これ面白かった!と言える人はどれくらい!?が自分の本音(面白い人はとても楽しめたと思う)
決して作品批判ではなく、自分には難解だったという話
昔みたいに、誰が観ても理解できるある意味中身スッカスカな映画ではなく、観る人をある程度選ぶ、リテラシー高めな作品ですので、機会があれば、もう一度観てみたいな、と
でも、満島ひかりのキャラは最後までビミョーでしたね…オワリ!
単純なファンサービスに止まらない社会派ドラマ
ネット通販にまつわる、川上から川下までの物流問題にスポットを当てた結構骨太な社会派ドラマだが、そこにアンナチュラルとMIUのキャラたちがクロスオーバーさせてファンには堪らないエンターテイメントに仕上げているプロデュース力に驚嘆。
社会問題はどうしても説教臭いものになりがちだが、各ドラマの面々が適宜登場して盛り上がるため、弛れることなく、終盤まで集中してドラマを満喫できる。
あくまでも問題提起が根底にあるため、登場人物の行動動機や展開のご都合主義感は目を瞑って、純粋に物語を楽しんだほうがよいと感じました!
物流はますます自動化して、人がつぎつぎに排除されて、でもどんどん便利になっていくんだろうなー。
全1089件中、841~860件目を表示













