ラストマイルのレビュー・感想・評価
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時事問題を扱ったところは理解できるものの…。
今年303本目(合計1,395本目/今月(2024年8月度)28本目)。
※ (前期)今年237本目(合計1,329本目/今月(2024年6月度)37本目)。
かなりの人気作で9割がた入っていたのが印象的でした。
扱っている内容は今日の物流業界であったり、いわゆるオンラインショッピングがもたらす、それに従事されている方の労働環境であったりと時事ネタであり、ある程度の知識を持っていればなるほどね、というところではあろうと思いますが、そうした事情から求められる知識が労働基準法などやや細かい部分で(おそらく社労士ネタか)、一方で、民法ほか結構細かい知識の理解を要求するなどするところはありますね。
もう一つ気になった点として、問題提起型の映画であることは誰しも理解できたとしても、この作品が述べるところの物流業界の労働環境を巡る問題というのは一消費者にどうすることもできないのにもかかわらず問題提起している点でしょうか。一見すると「そうしたサイトでは買わない」といういわば不買運動のような状況になることを想定しているように思えますが、そうしたオンラインショッピングのサイトはもはや今日において欠かすことができない一方、購入後のことまで介入できない(例えば特定の運送会社を拒否することはできない)ことはあげられます。かといって、「オンラインショッピングではなく、身近な地元の商店街で買いましょう」にすると話がひろくなりすぎるしベクトルも変わってしまう(そうすると、いわゆる地域活性化の論点に変わってしまう)ところがあり、ストーリー展開もそうした部分まで拾えないために問題提起をしたまま投げっぱなしになっているのは、それもそれで仕方がない気がしますが、ちょっともったいなかったかなというところです。
見ていてそこそこ気になったのは以下をあげておこうと思います。
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(減点0.3/警察だけの力で押収することはできるか)
刑訴法(刑事訴訟法)99条以下ですが、裁判所の許可が必要です。
この展開のあと、ちょっと後に「裁判所も介入しているんだから仕方がない」みたいな発言が出てくるので手続きは適正になされていますが、ここはちゃんと先に示すべきだったのではないのか…というところです。
(減点0.2/労働者名簿の保存義務について)
労働基準法上、名簿や災害補償ほかの書類の保存義務は最低でも5年です(109条)。
この部分はそこそこ難しい話だし、一般常識でも何でもないので、ちゃんと示すべきだったのではないのかな…という気がします。
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純粋な
エンタメじゃなかったですね。序盤の荷物とそれを扱うスタッフの数の多さ、非人間性と言うか、膨れ続ける欲望と言うか、寒々しいものを感じた。
アメリカの功利効率主義にもうんざりでしたが、我々の生活はもう戻れないんでしょうね・・恋愛要素が無くてスッキリでした。
(追記)金太郎はマサカリ担いでるから、危険度>桃太郎って事なのか? 例え下手ですか? 下手ですね・・。
世界観が広く見ている人の立場によって捉え方が異なるメッセージ 2回目だと感じ方が違うかも
非常にメッセージ性の高いかつエンターテイメント性に富んだ映画です。
端的に言うと、日本の経済が停滞していたのは何故?という問いに対して
□経営職
□中間管理職
□労働者
が、何をしてきたのか?してこなかったのか?
に対して、サービスを受ける方が疑問を感じずに当たり前の受益を望んできたかを
マジックワードと称して有耶無耶にしつつ何かの犠牲の上に成り立っていることを漠然と感じさせる内容でした。
一方 エンターテイメント性としては
過去のドラマ作品の空気感を壊すことなく
それぞれの仕事を巧く繋いでました。
事件発覚後の初動に機捜が活躍する様子が描かれ、時間の経過とともにフェードアウト、きっと他の事件の初動に向かったと観てる側が感づかないともっと出せという期待が発生してしまうのは制作側の狙いでしょうね
また、臨床側を(とある理由で)後半に持ってきたのは、死の狭間から生き残った方の素直な感想もあり、納得感がありました。
多分ネタバレしてないはず。
この映画は上映時間が長いのですが2度目の鑑賞でも得られるものがありそうだと思います。
非常に面白かった♪
アマプラで視聴できたらいいね
もっと犯罪サスペンスかと思ってましたが案外社会派ドラマで意外でした。
MIU、アンナチュラルを観てなくても話は通ずるけど、それはこの映画の視聴の作法に反すると思います。観てない人はキャスティングや構成に違和感を感じるし、何より観ていた方が熱い!
物流の問題をそれほど誇張する事なく、てっぺんから「ラストマイル」までしっかりと描き、散りバレられた脇役のエピソードを回収して終わる気持ちよさがありました。
やはり満島ひかりが群を抜いて良かった。
無理矢理感もあるけど面白い展開でした
アンナチュラルとMIU404が加わると聞いて
期待して観に行きました。
ストーリー展開は、普段から利用しているネット通販に
関わる社会課題を風刺していて、スリリングな中に
考えさせられる内容で楽しかったです。事前にMIUを数話
観ていて、彼らが出て来た時はちょっとテンション上がりました。
アンナチュラルは観てないドラマだったので、人物像が良く
分かりませんでしたが、司法解剖の関係者であることは分かりました。
ただ、登場シーンが限定的で、確かにドラマを知らない人が
この映画を観れば違和感ないのでしょうが、逆にこの世界観を
楽しみにしている観客にはやや無理矢理感が強かったかもしれません。
どうしてパラレルワールドに拘ったのかはちょっと謎です。
そも結果登場人物が多く、ストーリーの割にやや難解になってしまった
かも。犯人がこの犯行に至った背景をもう少し丁寧に描写した方が
エンディングの重みをより増せたと思います。
映画を見終えた後に、アンナチュラルを見たので、
機会があればもう一度ラストマイル観に行っても良いかな。
最初は観ない映画だったけど前宣伝で観ました。内容は途中寝たしよく分...
最初は観ない映画だったけど前宣伝で観ました。内容は途中寝たしよく分かりませんが、テレビドラマのような感じ。爆発シーンはわざとなのかC級映画のクオリティ。謎解きで爽快感は無くただ何かが進んでる感じですかね…
評価は良い様だが期待しすぎたかな?
予告を観る限り迫力ある作品かんだったが所詮邦画 爆破シーンはバレバレのCGでむしろ主題は業界の裏側を描いたドラマでかつての角川作品やハリウッド映画の様な迫力や緊張感は欠けて物足りなさも?組織犯罪ならともかく素人がそこまでやれるかも疑問?
中間管理職は大変って映画?
もっとスリルショックサスペンションを想像してたけどおとなしめ。
しかし、脚本家と監督を見れば想像できたことだよね。
アンナチュラル4話の過重労働の話を思い出した。
エンドロール後に心の悩みや問題はひとりで抱え込まず自治体や相談〜
出たのが全てを語ってる。
犯人は彼氏の復讐じゃないよ。
彼氏が体を張って訴えたかったことを、
さらに命をかけて訴えたんだよね?
それをちゃんと推理してたどり着いてくれる人がいてよかった。
ただの復讐したい人にならなくてよかった。
伊吹志摩出てきたときのBGM合わせ『でた〜〜』感が凄かった
アンナチュラルは6年ぶりの結成なの?ほえ〜。
多少の不快感と疑問、後味の悪さが残る
アンナチュラル、MIU404共に何周も観ました。
ですから、今回そのキャラが出てくると聞いて、珍しく公開初日に都合をつけて映画館まで行きました。
結論から言うと、第一印象は
「期待しすぎた?私の感性が乏しいだけ?」
でした。
まず、主人公のエレナのコウや取引先に対する態度が不快。傍若無人というか、海外かぶれっぽいのが鼻につく。後に精神を病んだ過去があり、それなりの信念を持っていることも触れられるが、それで帳消しにならないくらい主人公としての印象が悪い。
福岡?から来たと言っていたが、その仕事ぶりと「時差ボケ」発言から本国から来た何者かなんだろうな、という所までは最初の段階で予測できた。
また、運送業の軽視に対する問題提起をしたかったようだが、「華麗に事件を解決していく痛快なエンタメを観るつもり」で行くと重すぎる。
もちろん、現状がよく分かるし、宅配サービスやECサイトをよく利用する身として感情移入できる部分は多くあった。(羊急便の親子など)
しかし、あそこまで全面的に押し出されてしまうと、あまりにも罪悪感が勝ってエンタメとして楽しめなくなってしまう気がした。特に感動して涙する訳でもないので、こちらの感情が報われないというか特段ポジティブな感情が残らない。
そこまで意図して公開されているのであれば、製作陣のねらい通り。だが、観る側としては心して欲しい。まあまあ重いし、華麗に事件が解決されていく訳ではないので。
そして、散々予告されていた過去ドラマのキャラクター。予想はしていたが、案の定ほとんど出ない。本筋には絡まない。
シェアードユニバースの名の通り、同じ世界線にいる というだけ。ここに関しては、個人的には数年ぶりにキャラクターを見られるだけで満足だった。
特に、ドラマ1話では初動捜査の際に志摩の手袋を片方借りていた伊吹が、今回はちゃんと持参していた所成長を感じた。
「手袋、ある?」「(ガサゴソ)、、、ある!」
のやり取りさえ尊かった。なんなら、映画の中で1番好きなシーンと言っても過言ではない。
また、「クソ」と言わない契約をした中堂系が、
「クっ、、、」と「く」で始まる言葉を探し、それをUDIのメンバーがいじるシーンでも、ドラマ以降の日常が描かれていた。
これも、「あのキャラ達ががっつりタッグを組んで捜査するんだ!」と思っていくと物足りなくなると思う。ドラマキャラ達のその後を「垣間見せてもらう」くらいのつもりがちょうど良いと思う。刑事コンビは大活躍だった。
全体として、主人公コンビ?に感情移入できなかったのと、想定以上に重い社会風刺、特にパッとしない犯人とトリックに肩透かしを喰らった印象。少しでもスクリーンでアンナチュラルやMIUのキャラに会いたい人は映画館に行けばいい。そうでなければ地上波/サブスク解禁してからでも良かったかな。
面白いが納得は出来ない。
物流オペレーションの描写はわかりやすく、全体的にスピード感や緊迫感があり、それらは良かった。その意味では面白い。一方で、テーマと犯人の行動、テーマと主人公の言動がきちんと連動していない。
テーマは、物流の過重労働・低賃金・下請けイジメ・本社の隠蔽体質といったところか。あとは、舟戸エレナ(満島ひかり)の本社キャリアをベースとした新たなチャレンジと警察を超えた推理力か。
ところが、犯人の復讐と無差別テロが、大事なテーマに上手く結びつかない。犯人像をテロ集団に単純化したくなかったのはわかるが、自死を試みた従業員の恋人が出来る犯罪ではない。
本社から来た舟戸エレナが組織・業務課題を劇的に革新するわけでもなく、数日間で自社に多大な損失を齎して辞めた。彼女のこの着任への心持ちを察すると、そんな選択は合理性が無さすぎて不自然だ。
ラストマイルの過酷な労働と理不尽な低賃金については僅かな賃上げで、また物流センターの過重労働と自死未遂は会社の多額の補償損失で、それぞれ報われた?あるいは徒労感で終わりたかった?
繰り返し示された物流課題の根の深さと、舟戸エレナの一仕事やり切って颯爽と次のキャリアを目指す姿や、ラストマイルの疲弊した運送業者による人命救助のヒーロー感が、全く噛み合わない。
納得がいくストーリーではない。
満島ひかりがカッコいい
流通業界最大のイベントである11月のブラックフライデーの前夜、世界的巨大ショッピングサイト・デイリーファーストから配送された荷物が爆発する事件が発生し、続いて二件目、三件目と、連続爆破事件となった。ディリーファーストの関東センター長に着任したばかりの舟渡エレナは、チームマネージャーの梨本孔とともに事態の収拾に当たるが、以前関東センターで落下事故が有り、その被害者が容疑者と関係している事がわかった。しかし、捜査協力のためであろうと営業を止めるなと上から指示があり・・・さてどうなる、という話。
舟渡エレナ役の満島ひかりがカッコ良かった。
あまりテレビドラマを観ないので、アンナチュラルもMIU404も観た事無いから、知ってる人には面白さが増すのだろうな、と思ったが、知らなくても楽しめた。
五十嵐役のディーン・フジオカは英語も上手いし、腹黒さもあり良かった。
火野と宇野のハゲWしょうへいは最後はちょっとだけ活躍したが、全体的には誰でも良かったかも。
筧まりか役の仁村紗和も存在感あった。
その他、岡田将生、阿部サダヲ、酒向芳、石原さとみ、井浦新、窪田正孝、綾野剛、星野源など、出演者は超豪華。
米津玄師の主題歌も良かった。
得体の知れない気持ち悪さ😑
何なんでしょうね🙄
悪くはない、悪くはないんですが、何故か奥歯に物が挟まったというか、得体のしれない気持ち悪さが😓
アンナチュラル、MIU404が出て来て、すげえなって思う反面、何かよく分からない気持ち悪さも🤔
たくさんの主役級が脇役に回っていることに対する心の準備ができていなかったのもある🤣
ディーンさん、最初が心象悪いという事は、最後には改心して…の展開にもならなかった、何かよく分からない気持ち悪さも🤔
犯人も分かったような分からないような、何かよく分からない気持ち悪さも🤔
2時間ドラマ大好き人間の私めからすると、犯人役、もしくは曰くありげな事件関係者が鉄板の金井勇太がどこにいたっけ?ってなったのも違和感を感じた理由かも🤣
ロッカーのあの言葉の意味も実は未だによく分かっておらず、一人だけ置いてきぼりを食らった感のある、何かよく分からない気持ち悪さも🤔
だから、中村倫也がああなった理由も実はよく分かっておらず😭
犯人は複数って事?
結局、あの言葉の意味は何?
鑑賞動機:予告7割、野木亜紀子氏3割
『アンナチュラル』は全くみていない。『MIU404』は後半は観た。どちらも重要ポイントで見せ場があったので、ファンは嬉しいだろう。麻生久美子さん、素敵です。
プライベートではあの超巨大企業を含めほぼECを使わないけど、そもそも私の消費行動=嗜好=思考に口出ししようなんて100万年早い、と思ってしまうのでね。
仕事では送料や配達までの日数がジリジリ上昇しているのを嫌というほど実感しているし、この1年くらいは物流業界の問題を目にすることも多かった。
多人数多視点ながらそれぞれの人物をうまく印象づけつつ、サスペンスを随所に組み込んで、さらにストーリーの捻りを仕込んでくる。あそこに収斂していく手際とか。予告で印象的だったあのセリフが、本編ではある意味余計に効いてくるとかね。いやあ、いいようにもてあそばれた。『ノマドランド』や『家族を想うとき』、あるいは『私たちの声』なんかも脳裏をよぎる。そしてある意味観客自身を見せつけるという点では『トゥルーマン・ショー』的でもある。
満島ひかりはほん…ああっ!? 「時差ボケ」って今気づいた…。もっとバンバンスクリーンで観たい人。岡田将生はいい役者になったなあ。
根性というか執念なのだろうけど、でもやはりそんな根性いらない。爆弾マニアって自己承認欲求の塊だよなあ。爆発は成果発表会みたいな。私の作品/子供見て→って感じ。_
エンドクレジットは注意して見てたつもりだけど、某世界的企業は各種協力会社の中には名前はなかったと思う。
塚原あゆ子監督ね…よし覚えた。
最後にお客様の届けるラストマイル♪
満島さんと岡田君と聞くと、【悪人】を思い出します。でも!この作品で変わりました。その位に良かった、楽しかった、出演者全てに個性がありその場に必要な人でした。ドラマのアンナチュルルとMIUも好きだったので最高で、個人的に言えば【綾野剛様】にお会いできてタンション上がりました。サスベンス+ヒューマンドラマ+今日本の労働環境+ユーモアを入れていて最高の作品でした。相変わらず、阿部サダオ!いいねぇ~
配達員さんありがとう!!
ドラマ「アンナチュラル」「MIU404」どちらも鑑賞した上で臨む本作!
一時も退屈する事なく楽しめたし、ある意味では自分もこの物語の一部でもあるような気がして考えさせられるような作品でした!
本作と世界を共有しているドラマ2作品も見て損はないと思うので余裕があれば見て欲しいけど、本作見るに当たっては地上波ドラマとのシェアードユニバースなんだって事くらいでもストーリーを楽しむ上では問題ないかと思う。
ドラマ全く知らないとなんでちょい役にこの俳優?とかなんか意味ありげなセリフだったけどなんだったの?ってのはありそうだけど…
「配達員さんありがとう!!」
まずはなんと言ってもこの一言を先に言いたい!
いつも荷物受け取る時はありがとうございます。と言っているし思ってる、不在で受け取れないってことにはならないようにしているけど、暑い日も雨の日もホントありがたいよ!
どんなにシステムで効率化されても今の所まだまだ最後の受け渡しは人だもんなぁ。
いつかドローンで配達とかできるようになるのかなぁ?マシンで配達になったとしてもそれを管理する人は必要なんだろうけど…
これまでドラマでも末端の組織のようなものを描いていたので本作もブレずに末端を描いていますね。
「シェアードユニバース」
きっとドラマファンで見に行く人も多いであろうこの作品。
もちろんドラマの面々も出てきて活躍するけど、またあの人たちの活躍が見れるってあまり期待すると、期待ほどではないかもしれないので、まぁそれなりの期待で!
でもファンサービス的なことだったり、ドラマの顔ぶれが見られるのは嬉しい。
あくまで本作はラストマイルそこにちょこっとファンサービスあるよ。くらいで楽しみにするのが多分ちょうど良い。
「巨大ネットショッピングサイト」
本作で扱われる架空の大型ネットショッピングサイト、架空とは言うものAmazonって捉え方で問題ないでしょう。
川口にAmazonのでっかい倉庫あるし。
頻度の差はあれどきっとほとんどの人が使ったことがあるAmazon。
実際に身近なサービスだからこそ、爆弾事件の報道があったら自分ならしばらく買い物やめるかな?届いた箱は開けずにしばらく放置するかな?気にせず開けるかな?とか考えたりした。
「悪はなんだ?」
本作一見すると悪いのは皺寄せを末端組織に押し付けている大企業や企業の上層部にも見える。
だけど本当にそうだろうか?
企業はあくまでも“お客様のため”にサービス向上をし続けただけ、お客のニーズ、「安く早く良い物を手に入れたい」欲望に応えた結果だと思う。
お客が求めるものを提供する、商売としては当然のことだと思う、そしていろいろな物を欲するお客が悪なわけでもない。
でもどこか人それぞれ少し欲深くなりすぎているのが現代なのかも。
それは自分もそう。
便利でとてもありがたいけど、どこかいろんなところでサービス過多になっているのかもしれない。
本作爆弾を仕掛けた犯人、そういう意味では悪は存在するけど、この問題に対しての悪というものは存在しないのかもしれない。
強いて言えば物事スピードが求められ過ぎる時代そのものなのかも。
今後企業はお客よりもしくは同じくらい末端組織の声を聞くことをより一層求められるのかも。
「少し高くても品質の良いもの」
ラストはとあるセリフの伏線回収をしつつ、高品質(サービス)は低価格では提供出来ないって事を物理的に示すような出来事が起こる。
言わんとしていることはわかるが、ややそうはならないだろ…という気もするが、ちょっと笑える気もする。
まぁ爆発に耐えるほどの◯◯はさすがにメーカーも強度とか過剰設計し過ぎている気はする笑
ムダに高品質過ぎる必要はないけど、安い物には安いなりの理由(材質の質が悪い、末端の人材が安く使われているとか)があるし、
高価なものには、品質を保つための検査をしっかりしているとか、材質も良い物だとか大抵の場合ちゃんと理由があるもので、
その上でさぁ何を重視して買い物しますか?
「安くて良い物、良いサービスを求めすぎているのかも」
現在円安の影響でますます出来るだけ出費は抑えたい、安く、でも良い物を…って考えが加速している気がする。
100円ショップ(最近は100円以上の商品も多いけど)のものにさえ、ある程度の耐久性や品質を求めるのが現代の消費者だと思う。
“安かろう悪かろう”の考え方はいつしかなくなってしまったのかもしれない。
もちろん良いものが安く買えるほうが良いのかもしれないけど、なんだか少し私たちはわがままになってしまっているのかも…
「それでも私は買い物をする」
本作別にネットショッピングを悪にしているわけではないが、サービス過多になりすぎているような現代に問いかけるものがあった気がする。
それはまさに最後の最後に機械音声のような英語で問いかけられる「あなたは何が欲しい?」という問いでもあると思う。
欲しいなぁと思ったらポチッとすれば翌日に届く便利さ、サービスが提供されている限りはそのサービス利用して買い物してしまうなぁ。
もちろん不在とかにはならないようにはするけど、一度知ってしまった便利さからはなかなか抜け出せない。
本作ドラマ2作品とのシェアードユニバース作品だけど、取り扱っている社会的な問題的にもフィクション作品とは言え、ある意味現実のこの世界ともシェアしている世界観だった気がする。
また「アンナチュラル」の第4話「誰かため働く」が本作に通じるものがあった気がする。
物流ではないけど、ある業界の末端的な場所で睡眠時間を削ってでも仕事していたこともあるし、今は何かにつけてコストダウン、値下げする事を気にする、末端とは真逆の大きな企業にいるので、なんだか心に引っ掛かるというか、考えさせられることが多かった気がする。
荷物がすぐ届くとか、メールやチャットですぐ連絡できるとか、技術の進歩なんかでいろいろ便利にはなって、仕事とかも円滑になったとは思うけど、何か効率良くなったからそのぶん労働時間が短くなるわけじゃなく、その分1日の仕事量が増えるのが現代なんだよなぁ…
1つ3時間かかってたことが、1時間でできるようになったらじゃあ3時間で3つできるね!じゃなく少し時間に余裕もって働けるね。ってなると良いのにと常々思うがそんなんじゃ企業として生き残れないんだろうなぁ…
世界がもっとゆっくり動けばいいのに…
世界でも睡眠時間が短い日本
自分も眠れなくなり、眠っても夢の中でも働いているような時期があったけど、ぐっすり眠れる人が増えると良いですね…
そしてなんと言っても配達員にも感謝!!!
HINOMOTO!
邦画を応援し隊・副隊長としましては、本作予告を目にした時からもう鼻息荒くして待っておりました!
ここまで公開を待ち望んだ邦画は久しぶりです。
塚原監督x野木脚本!
この2人が描く世界観が大好きなのと、
ひかりちゃん&ま〜ちんの大ファン!
阿部ちゃんに至っては本当に大&好きなんで、グループ魂も見に行ったもんね٩( ᐛ )و
破壊〜!!
(バイト君は。。あ〜あ!もう( *`ω´)
猫田が大好きwニャ〜!!
予告ではちょい役かと思っていたので、出番が多くて嬉しかった。
そして、どんな役も見事に演じて魅せてくれる、流石!の酒向さんも出演しています。
加えて
"シェアード・ユニバース・ムービー"という事で、あの!アンナチュラルと
MIU404の世界線と交差する作品!
どちらのドラマも珍しくリアタイでTVの前で夢中で見ていました&録画も♡
レイトショーでしたが人がいっぱいで、普段映画館に来ない方も多かったのではないかな?
改めて注目作品なんだな!と実感しました。
ストーリーは、、
流通業界最大のイベントである
"ブラックフライデー"前夜、
ショッピングサイト「DAILY FAST」
から配送された荷物が爆発する事件が起きる。
そのショッピングサイト「DAILY FAST」の巨大物流倉庫のセンター長として着任したばかりのエレナ(ひかりちゃん)
帰国子女?例え話しが独特なエリート社員。
「私の事はエレナで!ね!こう!」には
ビックリw いや、呼べないしw
桃?桃太郎?金太郎?わけわかんねw
ひかりちゃんの独特なキャラと良く合っていましたw
そこに2年ほど働いているマネージャー
こう(ま〜ちん)の2人が、事態の収拾にあたるのだが。。。
(冒頭のま〜ちんのアップ!
見つめられて(見つめてはいねぇ)
目が合っちゃってハキュン♡♡)
物流を止める事なく、爆弾が仕掛けられた荷物を見つける事が出来るのか?!
犯人は?!その動機は?!
見所いっぱいです。
我々の生活に欠かせなくなったネットでポチっと生活。
実物は店舗で見て、買うのはポイントバックが良いタイミングでネットで。。って方も多いですよね。私もです。
その影で
現実でも問題になっている物流業界の闇
(ドライバー不足や低賃金・高齢化)
(大企業の市場への影響力。
その弊害・利益追求によるスタッフへの過度なストレス)が写し出され心苦しくなった。。
この間、午前中指定にしているのに届いたのが12時半になってチェッてなった自分にグーパンチです。
しかししかし!
連ドラで描かれる位のこのボリュームを、この尺で、過不足なくまとめた出来に!もう恐れ入ったのです!!
上がりまくったハードルを超えてくれた作品でした。
MIU404から
クールで大好き♡志摩(源ちゃん)
伊吹(綾野さん・ちょっと作り過ぎた?!w)
相変わらずお美しい桔梗さん!着いて行きます!(麻生さん)
やっぱりドカドカしてた陣馬さん(橋本さん)
ひゃ〜〜♡嬉しい嬉しい♡
九重君(岡田君)会いたかったのに残念。
出世したのかな??
その変わり?あの高校生だった彼が警察官で出ていたのでオドロイタ
Σ('◉⌓◉’)
アンナチュラルから
中堂さん(新ちゃん・ちょっと大袈裟だった?!w)
ミコト(さとみちゃん・やっぱりインパクト大!ミッシングに見えた(°▽°)
立派になったね〜六郎(窪田君)
役名忘れたチームで申し訳ない。
飯尾さん!村重さん!実日子ちゃん!
大好きだった葬儀屋さんの竜星君まで!会えて嬉しい!
この2作品をとても自然にストーリーに絡めていてファンサがエグい!
勿論ラストマイルの世界にも引き込まれました!
大勢の"派遣"スタッフが吸い込まれていく恐ろしい程巨大な倉庫も、何だか不気味だったし、リアルに見えた。
人間じゃないような、顔が見えない大勢の人々が、振り分けられた場所で機械的に仕分けする姿が怖かった。
ノルマを課せられ、こなせなければペナルティ。。
そんな舞台と緊張感が続くストーリーが相まって、、
勿論、物流業界に携わっている方々には感謝しかないのですが。。
ポチっとして2、3日後に商品が手元に届く事を当然って思っちゃってる今って、実は異様なんじゃないかと思えた。
到着が3日後でも"遅い"って思うようになっているし、送料がかかるショップより無料な所を探しちゃう。
今の生活と切り離せないネットショッピングの便利さ。。
考えさせられました。
荷物の爆発シーンも迫力があって恐怖でした。
自分に届いた荷物がもしかしたら。。なんて考えただけで背筋が凍ります。
開封時のあの一瞬の間。。。
緊張感に包まれました。
エレナ。
羊のヤギさん(阿部ちゃん)の所に自ら赴き、彼らの目線になって立ち返り、からの〜、あの提案はカッコ良かったです。
彼女に疑惑の目を向けさせてからの反撃でしたから、胸がスッとしましたね。
会社の利益を重視するあまり、五年前の事件にフタをして、ない事にしてきた、日本支部統括部長の五十嵐(ディーンさん)との駆け引きはお見事でした!(外資ならではでしょうか)
企業と消費者。
一見Win-Winの関係に見える社訓にも皮肉が込められている様でした。
彼が残したロッカーのメッセージ。
0にする。。
止めたかったのに、結局止まらなかった泣
彼女も追い込まれていたのは同情するが、関係のない人々を巻き込む手段をとった事は絶対に間違いだと思います。
自らの死をもっての抗議になってしまったのは1番悲しい結末でしたね。
生きているうちに誰かが手を差し伸べられたら良かったな、、と思いました。
こうと五十嵐の今後がちょっぴり心配になりましたが。。
様々な伏線もスッキリ解消。巧い!
HINOMOTO。。。ドンッッ!!泣
安定の大倉君に加え、祥平正平コンビに玉ちゃん、丸山さんと"シビ〜"俳優さん達もしっかり脇を固める♪
ちゃんと皆んな重要な位置付けで、塚原監督、野木さんの匠の技にしびれますビリビリ!
アンナチュラル、MIU404のメンバーが登場する度にハキュンとなっていたので、ちょっと気持ちが逸れちゃったので、もう一度しっかりと本作の世界観に浸りたい。おかわりします♪
中盤まではとても面白かった
私は犯人がわかっちゃうと面白くなくなるんだよね。爆発がどんどん起こって、犯人かもって思う人物がいろいろ登場しているうちは面白かった。その後はヒューマンドラマ。ちょっと分かり難い点が残ったし、終わってスッキリしない。
早い展開でおもしろい
大好きなドラマの世界観も入ってい ると聞いて、どんな展開かワクワク して観ました。満島ひかりさんと岡田将生くんのコ ンビがとても良かった。掛け合いも テンポも好き。アンナチュラル、MIU404が好きな方 もそうでない方もぜひ。
ドキドキしたり、手に汗握るシーン もあったり・・・そして泣けちゃうシー ンも。
最後は、大好きなの女優さんが出て きてキャーってなりました。
「ブラック」を生み出すのは私たちカスタマー
予告から期待を高めていた本作。公開初日は都合で観に行けず、2日目に鑑賞してきました。期待どおりめっちゃおもしろかったです。
ストーリーは、ブラックフライデーを目前に控えたある日、世界規模の通販サイト「DAILY FAST」から届いた荷物が相次いで爆発する事件が発生し、同社が関東に置く巨大物流倉庫のセンター長に着任したばかりの舟渡エレナが、警察からの要請にもかかわらず、企業理念と売上を理由に出荷停止を拒む中、犯行の裏側にある物流業界の闇がしだいに明らかになっていくというもの。
予告で見知った内容での展開ではあるものの、爆弾犯の特定や動機、配送品へ混入させる方法等をめぐるサスペンス展開で、序盤からずっと目が離せません。特に冒頭から続けざまに描かれる爆発シーンがどれもリアルで、日常よく利用する宅配荷物に爆弾が仕掛けられ、持ち込まれた室内で爆発するだけに、生々しい恐怖を感じます。
そんな恐怖が罪もない人々の身近に迫っているというのに、通販会社、配送業者ともに責任を押し付け合う姿が、なんとも醜くあさましいです。さらにそれは、そこで働く者同士での責任の擦り合い、立場の弱い者へのしわ寄せと続きます。どこの業界にも存在する、力関係と慣例によって蔓延る闇と腐敗を感じます。とりわけ今回は物流業界を舞台としていることが興味深く、物流の重要性とそれを支える構造上の問題に鋭く切り込んでいるように思います。
ここへ、人気テレビドラマ「MIU404」「アンナチュラル」のメンバーたちを巧みに絡ませる、シリーズファンへのサービスが心憎いです。せっかくの豪華キャストなので、もっと活躍の場が欲しいところではありますが、こういったシェアード・ユニバース展開は、観ているだけでわくわくします。
また、配送ドライバー親子やシングルマザー親子を登場させ、苦しい生活状況の中、歯を食いしばって頑張る姿を描いている点も見逃せません。中でも、火野&宇野のショウヘイ親子が、昼食時間も削り、身を粉にして働きながら支え合う姿は、切なく沁みるものがあります。と同時に、本作に説得力を持たせていると感じます。
これだけの内容に加え、冒頭のアパートでの爆破や洗濯機などの伏線を回収しながら、最後はエレナの変容と業界にさす希望の光を感じさせる見事な締めくくり。いささか盛り込みすぎにも感じますが、それを破綻なくまとめ上げている脚本が秀逸です。
鑑賞後にスマホを見ると、偶然にも宅配便業者からの不在通知。申し訳ない気持ちでいっぱいになり、すぐに帰宅しました。私たちの暮らしの利便性は、誰かの頑張りで支えられていることにただただ感謝です。しかし、互いの首を絞め合うことのないように、過剰なサービスを求めすぎないことも持続可能社会のために大切なことではないかと感じます。もう少し寛容な世の中になるといいのにと感じる今日この頃です。
主演は満島ひかりさんで、エレナの心情の変化が伝わる好演が光ります。脇を固めるのは、岡田将生さん、阿部サダヲさん、ディーン・フジオカさん、大倉孝二さん、酒向芳さん、石原さとみさん、井浦新さん、市川実日子さん、窪田正孝さん、松重豊さん、薬師丸ひろ子さん、竜星涼さん、綾野剛さん、星野源さん、麻生久美子さん、橋下じゅんさんらで、豪華キャストが顔を並べます。ちなみにシークレットキャストが、かつて宅配便を扱ったドラマの主演だったのも何かの縁を感じます。
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