ラストマイルのレビュー・感想・評価
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わたしたちの物語
エレナが犯人かもしれないというミスリードを素直に信じてしまい「主人公が犯人なんて面白い!しかもこんなに早い段階でそれをバラすなんて斬新!ここから彼女を追い詰める展開になるのかな?」と思う反面、彼女を憎みたくないという感情が生まれていることに気付きました。
明るいけれど物腰はキツめで、直属の上司にいたら私ならちょっと心が折れてしまいそうな典型的な管理職。
ベタな悪役にしやすい設定ですが、現代の社会問題を取り扱うことに長けた野木亜紀子作品の登場人物がそんな単純なキャラ造詣だと拍子抜けしてしまうでしょう。
エレナが被害者(真犯人)に対して言った「可哀想だけど知らない人」この台詞がグサッと刺さったんです。
なんて酷い事を言うんだとは全く思いませんでした。何故なら私も同じ立場だったらそう考えるだろうなと思ったからです。
知らない人が亡くなっても悲しくない。遠い遠い国で戦争が起きてても悲しくない。
何故ならこの物流センターの中だけが自分の箱庭だから。
私はブルーカラーもホワイトカラーも経験があります。
肉体労働をしていた時は体力的金銭的に辛く、終わりのないマラソンをしているような感覚でした。あのままでは私も「やっちゃん」になっていたことでしょう。
中間管理職の今は責任に押し潰されそうで、全てを捨てて逃げたくなるときもあります。
自分がエレナの立場だったらと考えると、作中よりもずっと愚かな行動を起こしている気がします。
来年もブラックフライデーはあるし、本社からは今回損なった利益を上乗せした無茶な施策も打ち出されることでしょう。
そのとき、センターを任されたコウと五十嵐がどうするのか私達は分かりません。
エレナが最後、退職というかたちで逃げることができて良かった。羊急便のストが(ひとまずは)成功して良かった。
なぜなら我々もその道が残されているから。
ヤバくなったら逃げる。私は山崎ではなくエレナでありたいし、世界中で働いている人達にそう訴えている作品だと思っています。
物流業界と下請けの苦悩
アベンジャーズ的な期待をすると肩透かしだが単品としてはかなり面白い
2024年劇場鑑賞212本目。
アンナチュラルもMIU404も当時見ていませんでしたが別作品が世界観を共有するシェアードユニバースという手法が面白いと思って2ヶ月前から約20話きついなと思いながら見始めました。アンナチュラルおもろっ!泣かされるし、死を直接的に扱う重い話なのに笑えるやり取りすぐするし、あっという間に見終わり、あーMIUじゃなくてアンナチュラル2見たいなぁと思いながら見始めたらこっちも多分放送当時も騒然となったであろう衝撃の展開に驚きつつもやっぱりこっちも笑いのシーン満載で、結局一ヶ月で全話見終わっていました。
そんな傑作ドラマの続編ともなれば期待値は天井知らずで、どちらのメインキャストももれなく出てくるともなれば楽しみにならない方が無理です。
アベンジャーズ的なものを期待していたので、アンナチュラル組、MIU組、ラストマイル組が一同に介して作戦を練るみたいなの展開になるかと思いきやそれぞれのユニットで出てくるので(作品間を行き来するのはあのおなじみの大倉孝二と酒向芳の刑事だけ)主人公同士の掛け合いはなく、そこは正直がっかりしました。
もう一つ減点のポイントは、笑いがなさすぎた所です。アンナチュラル組でいつもの笑いはありましたが、他は刑事2人のやり取りくらい(ここもある意味アンナチュラル組ですし)。もしかしたら満島ひかりのところでも笑わせる意図があったのかもしれませんが満島ひかりが笑わせようとしても狂気みたいなのが見え隠れして笑えないですよね。逆にここがこの映画のいいところでもあるのですが。
内容はAmazonの関係者これ見て大丈夫かなと心配になるような内容で、自分も普段良く利用する宅配の問題を作品として作り上げた傑作だと思います。伏線と気づかなかった伏線回収も見事。
この映画も...
たまらない…!!けど、、、、
最高に面白かったです。
内容を捉えるのが少し難しく、途中混乱する部分もありましたが、そんなことよりMIU404とアンナチュラル!
伊吹達の登場シーン等でかかるBGMに興奮したり…
久部くんがバイトさんから研修医さんになってて興奮したり…
もうとにかく興奮しまくりでした。
メインは満島ひかりさんや岡田将生さんなので、仕方ないと思いますが、石原さとみさんと綾野剛さん目当てで見に来た私にはもっと登場して欲しいという気持ちでいっぱいでしたね。
MIU404⇒アンナチュラル
の順番で、皆さん活躍していましたが、MIU404のターンが終わるとそれっきり全く伊吹や志摩は出てこなくなります笑
私と同じようにドラマに出ていた方々目当ての人には、少し物足りないかもしれません!
でも、内容は他の皆さんも言う通り社会問題に踏み込んだ考えさせられるお話で、とても面白いので、見て損はありません!
すべての働く大人たちへ
「アンナチュラル」「MIU404」共にストーリーがとても良かったので、本作も言うまでもなく期待はしていたものの、やはりどこかでTVドラマとのコラボ映画とタカを括っていた。
でも、観てみてびっくり。
決してコラボ部分に重心を置かない上品な構成。もちろんTVドラマを見ていない観客にもできる限り不自然さを与えない演出もニクイ。
昨今の物流が抱える問題を軸にして、しかし内容はさらに大企業による搾取や不当な取引の強要、高齢者問題にシングルマザー、非正規雇用、富裕層と貧困層との分断、中間管理職の疲弊、「企業理念」というまやかし。
物語は物流トラブルによるパニックのシミュレーションだが、テーマは物流に限らず現代のすべての現場に携わる労働者たちの苦悩や憤り、そして願いを描いている。
犯行の動機と、無差別爆破という行為がさすがに釣り合わない気もするが、それほどに深い「呪い」であったということ。
さすがに「人死に」が出ても物流は止めない、大事なのは株価…っていう辺りはやり過ぎというか、短絡的な気もするけどね。
グローバル企業の連中は賢いし、日本人よりも日本人のマインドとか分析してるから。
この映画を観て、勇気を貰う人もいるだろうし、もう一度自分の仕事や人生を振り返る人もいるだろう。もしかすると、重く喰らってしまうかも。
それでも、漫然と生きていくよりよっぽどマシ。
一つ忘れちゃいけないことがあるとすれば、ここに描かれた一見すると「悪行」に見える企業活動は、あくまで我々顧客のニーズに応えた結果生じたものだということ。
「ブラック企業を許すな!」
ではない。
ブラック企業を生んだのは、消費者のわがままや自己都合なんだ。
(多くの消費者が、宅配便の「再配達」を利用したことがある)
それでも
あなたは何を求めますか?
What do you want?
ぜひすべての「働く大人」と「働かせている大人」に観て頂きたい。
【追伸】
2回目の観賞。
前回は犯人探しに意識が向いてしまっていて、起きていることにちゃんとついていけてなかったが、今回は映画全体をちゃんと堪能できた。
満島ひかりの清々しい演技も良いし、羊運輸阿部サダヲの仕事ぶりにも熱くなる。火野正平もいい。
久しぶりにパンフレットも買いました。
塚原監督x野木亜紀子脚本による最高のエンタメ作品。
『アンナチュラル』『MIU404』とのシェアードユニバース作品ということで、発表当時からずっーーと楽しみにしてた作品♪
前情報をなるべく入れずに観にいきましたので、伊吹や志摩が出てきたりミコトが出てきたりで…
わーきゃーでした。
物語が進み
中盤で、山崎 佑という人物が出てきて、中村倫也さんが演じてるんだけど…ほぼセリフなしであれだけの役を演じきり流石のひとこと。
そして…
満島ひかりの演技は
今回の日本アカデミー賞を受賞してほしいと思える迫真の演技で
特に、後半の玩具の箱を開けようとするシーンは素晴らしかったです。
アンナチュラルからずっと観てきたので、窪田正孝さん演じる医学生も今では立派な研修医さん。
「あ、結局…どうするんだろうなぁ」とか思ったり
MIUの麻生久美子さん演じる桔梗さんも西武蔵野署の署長さんだったり、前田くん演じる高校生もすっかり社会人として機捜に配属されてたりと…
なかなか時間経過によるニヤリな展開にも目が離せなくて
伊吹と志摩のコンビが
メロンパン屋偽装公用車から普通の覆面パトカーに変わってたのもニヤリ。
大倉さんと酒匂さんのコンビ。
Wしょうへいコンビ。
ある種のバディものでもあったなぁ〜と
それを、緻密な脚本で畳み掛けるので、一瞬でも見逃すとボタンの掛け違いの如く無意味なツッコミが噴出するという、なんともスマートな罠に満ち溢れた作品。
噛めば噛むほどにいろんな味が染みてくるが…
途中で止めると、美味しいまでいかないという人も続出しかねない
なんとも、危ういといえば危うい作品だと思いました。
前2作の『アンナチュラル』『MIU404』を観なくても楽しめるのは楽しめるけど…
なんていうか…それはあくまで詭弁であって
ハッキリ言わせてもらうと
『アンナチュラル』も『MIU404』を観ずに本作品を鑑賞するのは、白飯だけをオカズも何も無しで食べるようなもんだと思います。(大倉さんに「例えヘタクソですか?」って言われそうですが…)
まぁ…ネタバレ感想なので
もう、すでに観賞してる方が読んでると思うので今さらですが
アンナチュラルとMIU404を全話観てからラストマイルを観にいってほしいものですね。
井浦さん演じる中堂さんの心理描写もアンナチュラル後の中堂さんなんだねと…そこだけでも感動できます。そもそも…
冒頭の「西武蔵野行き」のバスを見た時点で西武蔵野署が出てくる!と思えるとこから、大倉さんの顔が脳内でチラチラするのは、観てるからこそなんです。
そういう体験って
映画館ならではだと思うんですよね。
ホームシアターでもいいですが…
いろんな地域からバスや電車を使っていろんな思いのある人達とこの映画館のスクリーンの前で同じ作品を堪能するエネルギーの共有、交感は…
ホントに映画館ならではなので
ぜひ!ドラマ2作品を観賞してから観に行って欲しいですね〜♪
思っていた以上に面白い
歯車
Amazon とクロネコヤマトを思わせる配送ビジネスにおいて、届いた荷物に無差別に爆発物が紛れ込んで人々を殺傷し始めます。誰がどの様な目的でどんな方法で・・と言うお話です。
しかし、本作はそうしたミステリー要素を装いつつも、実は、「より早く、より安く、より多く」の欲望を充足させる事に奔走し続ける現代社会は何をもたらして来たのかに深く踏み込んだ社会ドラマでした。
目先の利益追求を「お客様の為」と読み替えさせる経営モットーの欺瞞性は社会で揉まれた多くの人に沁みるのではないでしょうか。このフレーズはこの後、「それは働く人の為。あなたを成長させる」と続き、不満を持つと「それを選択したのはあなた」と押し付けて来るのでしょう。みんな嘘っぱちです。「win-win で」なんて言い出す人間が居たら要注意です。そんな場合はいつも、相手が 7:3 で得する話なのです。
ただ、「アンナチュラル」「MIU404」といったTVドラマ中の人物がそのままの役柄で本作中に登場するという設定は、そんなドラマなど観ていない僕には、全くのノイズでした。ストーリーに直接関わる訳でもない役に大物俳優が次々と登場する流れはそこだけが浮いていました。
「テレビを観ていた人の為のお祭りなんだろうな」って。
時事問題を扱ったところは理解できるものの…。
今年303本目(合計1,395本目/今月(2024年8月度)28本目)。
※ (前期)今年237本目(合計1,329本目/今月(2024年6月度)37本目)。
かなりの人気作で9割がた入っていたのが印象的でした。
扱っている内容は今日の物流業界であったり、いわゆるオンラインショッピングがもたらす、それに従事されている方の労働環境であったりと時事ネタであり、ある程度の知識を持っていればなるほどね、というところではあろうと思いますが、そうした事情から求められる知識が労働基準法などやや細かい部分で(おそらく社労士ネタか)、一方で、民法ほか結構細かい知識の理解を要求するなどするところはありますね。
もう一つ気になった点として、問題提起型の映画であることは誰しも理解できたとしても、この作品が述べるところの物流業界の労働環境を巡る問題というのは一消費者にどうすることもできないのにもかかわらず問題提起している点でしょうか。一見すると「そうしたサイトでは買わない」といういわば不買運動のような状況になることを想定しているように思えますが、そうしたオンラインショッピングのサイトはもはや今日において欠かすことができない一方、購入後のことまで介入できない(例えば特定の運送会社を拒否することはできない)ことはあげられます。かといって、「オンラインショッピングではなく、身近な地元の商店街で買いましょう」にすると話がひろくなりすぎるしベクトルも変わってしまう(そうすると、いわゆる地域活性化の論点に変わってしまう)ところがあり、ストーリー展開もそうした部分まで拾えないために問題提起をしたまま投げっぱなしになっているのは、それもそれで仕方がない気がしますが、ちょっともったいなかったかなというところです。
見ていてそこそこ気になったのは以下をあげておこうと思います。
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(減点0.3/警察だけの力で押収することはできるか)
刑訴法(刑事訴訟法)99条以下ですが、裁判所の許可が必要です。
この展開のあと、ちょっと後に「裁判所も介入しているんだから仕方がない」みたいな発言が出てくるので手続きは適正になされていますが、ここはちゃんと先に示すべきだったのではないのか…というところです。
(減点0.2/労働者名簿の保存義務について)
労働基準法上、名簿や災害補償ほかの書類の保存義務は最低でも5年です(109条)。
この部分はそこそこ難しい話だし、一般常識でも何でもないので、ちゃんと示すべきだったのではないのかな…という気がします。
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純粋な
世界観が広く見ている人の立場によって捉え方が異なるメッセージ 2回目だと感じ方が違うかも
非常にメッセージ性の高いかつエンターテイメント性に富んだ映画です。
端的に言うと、日本の経済が停滞していたのは何故?という問いに対して
□経営職
□中間管理職
□労働者
が、何をしてきたのか?してこなかったのか?
に対して、サービスを受ける方が疑問を感じずに当たり前の受益を望んできたかを
マジックワードと称して有耶無耶にしつつ何かの犠牲の上に成り立っていることを漠然と感じさせる内容でした。
一方 エンターテイメント性としては
過去のドラマ作品の空気感を壊すことなく
それぞれの仕事を巧く繋いでました。
事件発覚後の初動に機捜が活躍する様子が描かれ、時間の経過とともにフェードアウト、きっと他の事件の初動に向かったと観てる側が感づかないともっと出せという期待が発生してしまうのは制作側の狙いでしょうね
また、臨床側を(とある理由で)後半に持ってきたのは、死の狭間から生き残った方の素直な感想もあり、納得感がありました。
多分ネタバレしてないはず。
この映画は上映時間が長いのですが2度目の鑑賞でも得られるものがありそうだと思います。
非常に面白かった♪
アマプラで視聴できたらいいね
無理矢理感もあるけど面白い展開でした
アンナチュラルとMIU404が加わると聞いて
期待して観に行きました。
ストーリー展開は、普段から利用しているネット通販に
関わる社会課題を風刺していて、スリリングな中に
考えさせられる内容で楽しかったです。事前にMIUを数話
観ていて、彼らが出て来た時はちょっとテンション上がりました。
アンナチュラルは観てないドラマだったので、人物像が良く
分かりませんでしたが、司法解剖の関係者であることは分かりました。
ただ、登場シーンが限定的で、確かにドラマを知らない人が
この映画を観れば違和感ないのでしょうが、逆にこの世界観を
楽しみにしている観客にはやや無理矢理感が強かったかもしれません。
どうしてパラレルワールドに拘ったのかはちょっと謎です。
そも結果登場人物が多く、ストーリーの割にやや難解になってしまった
かも。犯人がこの犯行に至った背景をもう少し丁寧に描写した方が
エンディングの重みをより増せたと思います。
映画を見終えた後に、アンナチュラルを見たので、
機会があればもう一度ラストマイル観に行っても良いかな。
最初は観ない映画だったけど前宣伝で観ました。内容は途中寝たしよく分...
評価は良い様だが期待しすぎたかな?
中間管理職は大変って映画?
もっとスリルショックサスペンションを想像してたけどおとなしめ。
しかし、脚本家と監督を見れば想像できたことだよね。
アンナチュラル4話の過重労働の話を思い出した。
エンドロール後に心の悩みや問題はひとりで抱え込まず自治体や相談〜
出たのが全てを語ってる。
犯人は彼氏の復讐じゃないよ。
彼氏が体を張って訴えたかったことを、
さらに命をかけて訴えたんだよね?
それをちゃんと推理してたどり着いてくれる人がいてよかった。
ただの復讐したい人にならなくてよかった。
伊吹志摩出てきたときのBGM合わせ『でた〜〜』感が凄かった
アンナチュラルは6年ぶりの結成なの?ほえ〜。
多少の不快感と疑問、後味の悪さが残る
アンナチュラル、MIU404共に何周も観ました。
ですから、今回そのキャラが出てくると聞いて、珍しく公開初日に都合をつけて映画館まで行きました。
結論から言うと、第一印象は
「期待しすぎた?私の感性が乏しいだけ?」
でした。
まず、主人公のエレナのコウや取引先に対する態度が不快。傍若無人というか、海外かぶれっぽいのが鼻につく。後に精神を病んだ過去があり、それなりの信念を持っていることも触れられるが、それで帳消しにならないくらい主人公としての印象が悪い。
福岡?から来たと言っていたが、その仕事ぶりと「時差ボケ」発言から本国から来た何者かなんだろうな、という所までは最初の段階で予測できた。
また、運送業の軽視に対する問題提起をしたかったようだが、「華麗に事件を解決していく痛快なエンタメを観るつもり」で行くと重すぎる。
もちろん、現状がよく分かるし、宅配サービスやECサイトをよく利用する身として感情移入できる部分は多くあった。(羊急便の親子など)
しかし、あそこまで全面的に押し出されてしまうと、あまりにも罪悪感が勝ってエンタメとして楽しめなくなってしまう気がした。特に感動して涙する訳でもないので、こちらの感情が報われないというか特段ポジティブな感情が残らない。
そこまで意図して公開されているのであれば、製作陣のねらい通り。だが、観る側としては心して欲しい。まあまあ重いし、華麗に事件が解決されていく訳ではないので。
そして、散々予告されていた過去ドラマのキャラクター。予想はしていたが、案の定ほとんど出ない。本筋には絡まない。
シェアードユニバースの名の通り、同じ世界線にいる というだけ。ここに関しては、個人的には数年ぶりにキャラクターを見られるだけで満足だった。
特に、ドラマ1話では初動捜査の際に志摩の手袋を片方借りていた伊吹が、今回はちゃんと持参していた所成長を感じた。
「手袋、ある?」「(ガサゴソ)、、、ある!」
のやり取りさえ尊かった。なんなら、映画の中で1番好きなシーンと言っても過言ではない。
また、「クソ」と言わない契約をした中堂系が、
「クっ、、、」と「く」で始まる言葉を探し、それをUDIのメンバーがいじるシーンでも、ドラマ以降の日常が描かれていた。
これも、「あのキャラ達ががっつりタッグを組んで捜査するんだ!」と思っていくと物足りなくなると思う。ドラマキャラ達のその後を「垣間見せてもらう」くらいのつもりがちょうど良いと思う。刑事コンビは大活躍だった。
全体として、主人公コンビ?に感情移入できなかったのと、想定以上に重い社会風刺、特にパッとしない犯人とトリックに肩透かしを喰らった印象。少しでもスクリーンでアンナチュラルやMIUのキャラに会いたい人は映画館に行けばいい。そうでなければ地上波/サブスク解禁してからでも良かったかな。
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