ラストマイルのレビュー・感想・評価
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構わないから、生きていてよ
やはり塚原あゆ子さん×野木亜紀子さんの脚本からでしか得られない何かがある。。。
物流、配送業という客からは過酷さやシビアな部分の見えないものをテーマに扱ったのは着眼点が面白いなと感じると共に、同じスタッフの作品でありシェアードユニバースで繋がっている「アンナチュラル」でも同じように工場勤務における過酷労働、パワハラをテーマにした回があり、これがまためちゃくちゃ悲しくて何度観ても泣いてしまうのだが、今作でも思わず泣いてしまった。
が、単なる過酷労働やパワハラだけを取り扱うのではなく、品質を求めいい物を作ろうとしたせいで経営が立ち行かなくなり倒産に追い込まれた家電会社の社長と、安月給ながら運送業という仕事に誇りを持ち、休憩時間を削ってでもお客にいち早く商品を届けようとする立派なその父
旦那と離婚をし、養育費も貰えず一日中働きながら2人の娘を育てるシングルマザー
真面目ゆえ仕事に人生を捧げ心も体も壊れてしまい、休職を余儀なくされつつも復帰し挽回を測ろうと必死になる女性など、いくつもある社会問題を取り扱いつつも暗くなり過ぎず、野木亜紀子作品らしい笑いあり涙ありの素敵な作品に仕上がっており、とても満足出来た。
神作品である「アンナチュラル」の続編が見たくて見たくて身震いしている私のような人間にも安定剤になるような要素盛り沢山で、それに加え「MIU404」のキャストもカムバックしてくれててもうそれだけで最高!
バイク便で久部六郎の元に薬を届けた青年は、「アンナチュラル」で同級生から壮絶な暴行障害を受けていた白井くんで、あぁ、頑張って前を向いて生きているんだなと凄く嬉しくてほっとしてしまった。
だが今回の事件の発端である中村倫也演じる男性の意識がもし戻った時、自分のせいで(実際そうではないが)妻が無差別殺人をした上に自ら命を絶ったと知ったらどうなってしまうのだろうととても不安な気持ちを残して、この作品は幕を閉じた。
それでも最後まで展開が読めず、それぞれ抱えていた問題がしっかり解決し、犯人と被害者以外は皆生きていてくれた事が何より嬉しかった。
物流、配送業って前述の通りその過酷さや壮絶さは我々の目には見えず、日々当たり前のように大量の商品を運送し、我々に安全や便利を届けてくれていて、そんな人達に感謝をしなければならないのと共に、そのスピードや利便性は当たり前ではないのだということを再認識させられたなぁと。
そしてお馴染み米津玄師の名曲「がらくた」にも通じる、壊れようがどうなろうが構わないから、どうか生きていて欲しいというメッセージ性はこの天才が創り出した曲だけでなく、作品からも感じられて、本当にいい映画だなと、全てを通してそう感じさせてくれた。
「アンナチュラル」、「MIU404」の続編、いつまででも待っています、、!
息をもつかせぬ二時間でした
MIUもアンナチュラルも、どっちも好きなので早速見てきました。
まあUDIラボや機捜が、別の検死組織、別の警察組織であっても話は成立するのですが、物語や心の動きに深みを持たせる為には、やはりどちらも必須だったのはよく分かる。
ストーリーはこれら二つのドラマの単話として挿入されていても違和感ないテイストであり、構成。色々と共感できる人物ばかりで、心も揺さぶられた。手に汗握るシーンも多く、観ながら先の展開を読んでいるつもりでも、その先を行かれる展開。
ドラマでの予習はなくても楽しめる映画だけれど、ドラマを見るとさらに色々と心に染みると感じたし、見終わってからドラマ見るのも面白い。
「キュルん、って何だっけ?」MIU404見返したら2話の冒頭から、もうその掛け合いあったのね。
野木亜紀子もっと書けるだろ
オープニングかっこいいね。なんか韓国映画っぽさがあった。
それで、でいきなり爆破シーンがくるの。テレビドラマの始まり方なんだよ。
テレビはチャンネル変えられちゃうから、早く事件を起こすのね。
映画は座ってるから、すこしゆっくり始めても大丈夫なの。
テレビの人が映画を作ると、なんか深いこととかテーマ性のあることやんなきゃってなって空回りするんだけど、この作品はテレビのつくりでいいなと思ったんだよね、このときは。
満島ひかり演じる舟渡エレナのキャラ設定がすごくいいね。
アメリカでバリキャリやってましたって感じが出てんの。
宇野祥平と火野正平が親子役で出たりして、遊んでんなあって感じもあるの。
エレナが事件に気付くんだけど、株価優先で警察への連絡を遅らせたり、ギリギリまで自身の出世を優先してくんだよね。
その辺の事情設定が終わって、いよいよ警察が「全ての荷物を差し押さえる」ってなって、エレナが機転で切り抜ける。
予告編にもある『止めませんよ、絶対』あたりがカッコイイ。
この辺が、この物語のピークだったな。
この辺から「え、実はエレナやなやつ?」「エレナ犯人なんじゃ?」ってやってくんだけど、話が停滞したね。誰が犯人かは重要な物語じゃないしね。
そこから《MIU》と《アンナチュラル》の皆さんの活躍もあって犯人も判明し、問題をどうさばいていくかと。
この辺で、この作品の主題が分かってくるんだけど、エッセンシャルワーカーの話なんだよね。あるいは行き過ぎた資本主義の歪みとか。
それで「どうするのか」ってところで、エレナがまあ一つのアクションは起こすけど、弱いね。
簡単な解決がないから社会問題なんだよね。それを克明に描くわけでもなく、解決するでもなく、なんか淡々と終わったな。
野木亜紀子をもってしても、社会問題は描ききれなかったね。でも、もっとやれるだろ野木亜紀子。
エレナは出世に賭けてきてたのに、問題を前にして、出世は捨てる選択をするんだよね。でも、どれだけ出世に賭けてきたかは描かれてないから「ふーん」という話なの。
それで主人公エレナ目線で物語は語られるから、エッセンシャルワーカー側の事情の語りが弱いんだよね。だから、そこと共感して現状に怒るってこともできないの。
そんなわけで後半は「なんだかな」と思って観てたな。
でも脚本はうまかった。そのうまさが際立ってしまうということは、物語が弱いんだよね。
高いレベルできれいにまとめてくれるから、観てて楽しいと思う。
でも、映画だからって振りかぶって社会問題入れてきたけど、うまくいってない気がしたな。
気になる方は観に行って下さい
最近の映画はやはり余り期待しないで観に行った方が良いのか⁉︎ だから意外に面白かった。(逆に言うと期待すると非常に残念に思う事が多々あるので)
映画の内容は、謎解きはほぼ無いのでサスペンスと言うよりドラマであった。ただ各TBSドラマのパートはほぼ別パートで短く同時進行しているだけでこの映画の登場人物達と共演する事は無かった(メインキャスト同士が)。ストーリー上その必要性はないので問題はないのだが…TBSにしてやられた感は拭えない。
しかし映画自体は面白いので気になる方は観に行っても良いのでは。
誰かのサンプル
中だるみもなく退屈しなかった。が、これの何が気に入らないのか自分自身にもよく分からない。
いかにも日本のお茶の間向け映画といった、あざとい予定調和がなんとなく嫌なのかもしれない。
なお、河川の内部にちょっとだけいたことがあるのだが、下請けには相当無茶を言う会社だ。電話で下請けの配送業者さんに何回も逆切れされた。それでももっともっと経費を削るために、最初からミニバンと台車を持ってる個人事業主に委託し始めた。現実に、当たりの強さと大変さを見てきたので、見ていていたたまれない気持ちになり、そこが視聴後の後味の悪さの一つかもしれない。キレイにまとめて欲しくなかった。むしろ社員にとってはワークライフバランスを大切にした稀に見るホワイト会社だと思う。テロを起こすならどう考えても下請けのほうだろう。
日本の河川は、形態的には独立した合同会社。企業理念は改変してあったものの確かにあんな感じの〇か条があり、他にも、内部にいたら、あの事か、とピンとくる小ネタが沢山あった。直接取材したのかもしれない。googleもそうだが日本で商売してる外資は、日本の警察や弁護士の言うことなど聞かない。
何が気に入らないのか考えてみたが
人物の描き方や演出が表層的で深みがないのが最近の民放ドラマの趨勢をそのまま具現化したかのようで、そこが一番気に喰わないのかもしれません
なんか全てのキャラクターから「私って、ひたむきな善人でしょ?」という主張が放たれているような鬱陶しさと厚かましさと、生身の人々を平均化して平均化して平均化して、できた合成人物のような、そんな万人受けを狙った当たり障りのない人物造形だと感じてしまった
まるでバラエティの再現VTRのように無難で、一人一人の人間に味がないというか
人間を描いているようで、実は、最も生身の人間から遠い、顔のない人間を描いている
臭いものに蓋をしたまま、臭いものを描こうとしている
そんな嫌悪感を抱いた
まず日本のドラマの主人公は、「好かれる人」でなくてはならない
「共感できる人」でなくてはならない
「いい人」でなくてはならない
「常識人」でなくてはならない
皆が顔色を窺いあって生きている社会、「ソツなくやってます!コンテスト」の息苦しさを映画の中でまで感じたくはなかった
だから、この映画に出てくる人は、皆、属性のサンプルになってしまってる
これは私の邪推だけど、
たとえば、脚本家さんがエレナという人物を生み出すとき、もちろん企画段階である程度の制約(こういう映画を作りたいので脚本お願いします、と注文されているから)はあって当然なのですが、その過程で、
「こういう悩みや葛藤を抱えてこういう状況にある女性を描きたい。だんだんイメージが固まってきた。うん、こういう人。名前はエレナと名付けよう」ではなく
「帰国子女で外資の女バリキャリってこんな感じかな~?」と、属性のほうから逆算してキャラを生み出し、それを「個人」としてラベリングしてまとめた成果物の名前に最終的に「エレナ」と名付けた、そんな感じがするんですね
だから繰り返しますがこの映画に出てくる人物というのは生身の人間ではなく、属性から逆算されたサンプルであると強く感じます。
「気難しくて職人肌。仕事は真面目な運送業者のおじいちゃんと、父に反感を抱きつつも尊敬しているちょっとドジな息子を用意しよう。そしてこの二人の職業意識に対する世代間対立も要素として盛り込みつつ」脚本家がテキトーにひょい、と用意した、って、そんな感じに見えるのです
実際の人間はこれまでの経験や感情を元に言葉を発します。
だから一つ一つのセリフに必ず、その人物の背負っている過去や、それによって形成されてきた価値観や人格を推察させるものがあります。
しかしこの映画に出てくる人々にはそれがないのです。
そのくせ演出で表情だけはシリアスそうな顔をしてるのです。
ガモウひろしの脚本でも、小畑健がシリアスな絵を付けたらシリアスな作品に見えるのといっしょです。
実際の人間はそんなに単純ではないので、このような描き方を見ていると、さすがに舐めていないか?と思う。
娯楽作品であり、そのあたりのリアリティを求める映画でないとは思うのです。
そして創作技法としておかしいわけでもないでしょうけど、そのサンプル感が露骨すぎるのと、度が過ぎているので、いかにも茶番に見えてしまって、鼻につくんです。
演出含めて、キャラクターのサンプル感が観客に伝わらないように設計すべきだと思います。
「外資のお姉さん」ではなく、「エレナ」という一人の人間として魅せて欲しかったです。
エンタメなんだから仕方ないとは思うし
むしろ万人受けを狙うのが正解なのかもしれないが自分には気に入らなかった
なお、問題提起や社会派作品を求めているわけではありません
また、この作品の趣旨がそういうところにあるとも思いません
まず企画を立ち上げて、それに合わせて話や演出を詰めていくのでしょうから、多くの妥協をした結果だとも思います
でも民放がオワコンなのを感じてしまった
あと満島ひかりの演じるエレナのセリフ回しや挙動がものすごく鼻につきます
正直ウザいです
女性なら独善的なウザい言動が何でも許されるという甘えを感じました
男性部下への態度もパワハラに近いもので見ていられませんでした
チューブに入ってお着換えとか、パジャマで徹夜アピールとか、可愛いとでも思ってんの?と、イライラします。おばさんのぶりっ子を見せられた男性部下のほうが反応に困るんじゃないでしょうか?
そしてこの、もはや、ヴィンテージといっていい、古色蒼然たる天然アピールの直後に
「好きでもない男と死にたくない」という、ここだけ異様に、「明確な生身の人間らしさ」が感じられる、不気味な、浮き上がった台詞が登場します。
全体として、何がしたいのかわからないエレナですが、このセリフにだけは、このキャラクターのこれまでの人生や経験、感情を推察させるものがあり、力がこもっています。
多分、脚本家は外資企業もバリキャリも帰国子女もよく知らなかったから、想像で書いた。
しかしこの恋愛セリフにだけは実体験が伴っており、気持ちを乗せる事ができた。
だから仕事シーンとの落差があってチクハグなんでしょう。
部下にそんな言い方をするのがモラル違反なのは置いといて、
これまで羊運送にパワハラを続けてきたおばさんが、急にぶりっ子を始めて「配属されてから眠れなくなった…」と独白したり、恋愛要素を出してくるのはホラーでしかありません。
エレナというキャラクターはこの変節ぶりによって、前半は「企業にとっての、いい人」後半は「労働者にとっての、いい人」両方のバッヂを獲得します。気色が悪い。
帰国子女の女上司にあんな熱意の空回りした現代版の「おしん」みたいな人、いないでしょう
本社の上司にも、あんな絵に描いたような金髪のけばけばしいおばさんや、
高慢そうなイケメン、いないでしょう
島耕作の上司かよ
要するにこの作品では旧態依然とした日本の会社を自称外資にしただけの世界が描かれていました
日本人が想像する「外資の上司ってこんな感じだよね」という・・・日本のドラマでこれまでさんざん描写されてきたパワハラ管理職をなんだか意識高い系風にしてみただけのキャラクターでした
あれを「できる女」だと思うなら痛すぎます
あと全体的に女性の登場人物の顔が気に入りません
どの人も役に合っていないと思います
そして男性の登場人物は超イケメンばかり
脚本家さんと監督さんは、もしかして女性?と思ったらやっぱりそうでした・・・
個人的には今田美桜がエレナだったら鼻につかなかったと思う。
しかし満島ひかりへの「当て書きだ」というので。本人は一度辞退したらしいがご本人の感覚のほうが私の感じ方に合っています
あと、外資=超合理的、非情、利益最優先
というイメージ、さすがに古くないか?
どっちかというと日系企業のほうが圧倒的に社員に冷たいです。
巨大外資は社員の健康も「自社の利益」に含めているため(社員に訴えられたら手間だし自殺されたら評価も株価も下がるから)むしろとってもワークライフバランスは良いです。証券と金融は知らないけど。
でも脚本家は、とにかくツンケンさせれば外資に見えると思ってるらしいので、エレナがどこまでも上滑りする。そのくせ、本社のサラという上司には人生相談などしているという設定。上司をお友達と勘違い。勝手に期待して傷つく。業務上の叱責をすぐ好き嫌いの問題にすり替える。
バイトの女子大生?外資のバリキャリどころか日本企業の勘違いした女子労働者の甘えの悪いとこばっかり出てる気がする
更にもう一つ気に入らないのが、普段から強く当たられてる運送会社の人たちが時給150円アップだっけ?その程度の賃上げで喜ぶわけがないのにみんなで万歳してて違和感あるし馬鹿にしてるのか?と思えてしまった
最後の、息子さんが爆弾を洗濯機に投げ込んで爆発を食い止めるシーンも、運送業者は汚れ仕事をするもんだよね~という意識が透けて見える気がした
そして自己犠牲の賞賛。
自己犠牲を賞賛するということは、労働問題を扱っていながら、サービス残業とか、過労死とか、賞賛しちゃうんでしょうか?
社会問題を扱ってるフリして実は配送業を見下しているようにやっぱり感じられてしまう上にこの映画に出てくる人々自体がいちばん労働搾取的なメンタルしていると思う
運送業者のオヤジさんは「仕事ってのは魂を込めてするもんだ」というようなセリフを言っていたが、魂なんか込めるから過労でうつになるんだよ。と間髪入れずに思った。しかしそれは劇中で息子も言い返していた。だから期待できるかと思ったら、洗濯機に爆弾放り込んで、捨て身になって、あれ「仕事」の一環ではないけど結局、仕事にプライド見出すんだよね、旧型の洗濯機は昭和の労働者さんの象徴でもあるよね、昭和の労働観を最終的に賛美するような形のラストはどうなんでしょうか?
強いて言えば労働搾取を「される」のはこういう意識の人なんだよという、どの登場人物も搾取されやすい特徴をたくさん備えてましたから反面教師として見ておけば予防ビデオになるかもしれません。
そしてバラエティの再現VTRのようなモブキャラ親子は何なんだ?!
「それでも、今日も、何の罪もない人々が配達を待っている。」という一つの残酷でもある現実を象徴する存在だとは思うのですが(ここでも人間ではなく象徴を描いてるのはやっぱり気に入らないけど!)
でも、モブキャラ度というか脚本家にとっての都合の良い存在度合がメーター振り切ってる。
もう「頑張る」彼らの「笑顔」から「責任感のある台詞」や「家族愛」が
こぼれてくるのを見るだけでも不愉快
これは、建売住宅の宣伝広告か?と思ってしまいます
こういうのは民放テレビ局系のドラマに多いのです
繰り返しになりますが、とにかく人物の描写が表層的で深みを一切感じないのです
最近は民放御用達の有名俳優の顔を見るだけでおぞましい思いがします(俳優さんに罪はないけど)
踊る大捜査線のほうがマシです
俳優・織田裕二からはこういう演技がしたい、という確固たるものを感じられたし、小細工しなくてもスクリーン上での存在感がありましたから。
人が一生懸命作ったものにここまでケチをつけるのもどうかと思ったが
皮肉にも、これは人を企業にとって都合よく洗脳するための映像教材かと思うような作品だった
いやいやビックリ
がらくた
胸が締め付けられる思い。
現代社会を象徴された映画。
そして観て良かったとも思える映画。
エンドロールであの曲を聴いたとき、これはあの2人のどちらの視線からも同じ意味を示すのかなと感じた。
犯行に至るまでの筧からの目線と、もしも目覚めることがあって、全てを知った後の山崎からの目線。
二人とも同じ感情が生まれるような悲しい歌。
そんな歌に感じた。
この「がらくた」の解釈も含めてストーリーが完成するのでは?
ドラマから映画へ完璧な流れ
この映画のために、ドラマMIU404を鑑賞。ずっとお気に入りに入ったまま、観る機会があって良かった。時間的に余裕があったので、アンナチュラルも再度鑑賞。とても面白いことは覚えておりましたが、ほぼ覚えていないことにびっくり。
あの世界と映画の世界がクロスフェードしててとても楽しめた。ドラマ観てなくも十分楽しめますが、やっぱりドラマをみてからの映画をオススメします。
オープニングで出てくる刑事ふたりにニヤニヤ。両方のドラマを代表してる感じでニヤニヤが止まらない。それぞれのキャラクターが少しだけ出てるだけかと思いましたが、それなりに出ててびっくり。
MIUで逮捕されたあの高校生が刑事になってたり、バイク便で出てきて嬉しくなりました。
その他、映画内で色々な前振りとが見事に回収され、両ドラマからのキャラクターに会えて良かった。
監督、脚本、音楽、主題歌と完全に世界が被ってとても良かった。
アンナチュラルもMIUも、ドラマでも映画でもいいので復活して欲しいですね。
白い手帳を買えるだろうか
この時代、この国で働く私たちは、自分に白い手帳を買ってあげられるだろうか。
職歴の空白に眉を顰められる時代に、誰にも何にもとらわれない自分のためだけの時間を作ることの出来ないひとは多いと思う。
2.7m/sの早歩きで向かう通勤路、通勤電車で職場へ運ばれる私たちは、あの倉庫の中の荷物と変わらない。
それでも、そのベルトコンベアから外れればそこで全てが止まってしまうことが多い。劇中の山崎のように。
義務教育が始まれば定年まで空白を許されない風潮の中で、白い手帳を買うにはそこそこの勇気がいる。
この物語の最大のメッセージは、映画の本当に一番最後、真っ黒な画面に映し出された文章の、最後の文なのだと思う。
スマホやPCの液晶でよく見かけるようになった文章だけれど、この物語を経験したあとのそれは、白い手帳を買いにいく背中をほんの少しだけ押してくれる気がする。
タイトルなし(ネタバレ)
すぐにはレビューが書けず
観ている間はすぐにでも書けそうだったのに、いざ観終わったら、言葉が紡げない
シンプルに言えば面白かった!
邦画を映画館で観ることはだいぶ少ない私だが、これだけは知った時から観に行くと決めていた
予約開始を待って、早々に席を予約したほど
アンナチュラルとMIU404を観ていなくとも楽しめる
観ていたらプラスアルファで楽しめる
エレナ演じる満島ひかりさんの声がよい
とてもきれいに通る声
存在感があり、エレナの雰囲気に相乗効果
物流業界の、ではあるけれど、業界で働いていなくとも、
無関係とはいえない世界、まさに日本の現代社会
どこかに本当にありそうな、とてもリアルな物語が本作でも描かれる
便利さとその裏にあるもの
そして、いつも伝えられてくる、生きろというメッセージ
胸打たれずにいられるわけがない
そして、エンターテイメントとしても面白かった
テンポや展開、アンナチュラルとMIU404のからみ方、すべてが楽しませてくれる
中堂の「ク…」が、そのあと場面変わってから、他の人の口からこぼれ落ちるのも、わざとだよね?と思ってしまった
ラスト間近のミコトたちの解析も久しぶりでゾクゾクした
書き出すとキリがない
もう一度観たいな
今年の夏、絶対見るべき映画
TBS.が製作したアンナチュラルとMIU404のシェアードユニバースムービーということで、原作を見ていない点から不安であったが、非常に面白かった。
少し洋画チックかつ日本の社会問題に切り込むその内容は邦画もまだまだ捨てたもんじゃないと思わせてくれた。
さらに、全ての伏線が繋がっており、犯人が誰か簡単には分からない点も好感である。また、主人公エレナの行動、考え方に共感できる部分、そして強いと思っていたエレナがピンチに陥るシーンは人間を強く表しており面白い。
さらに、この物語のバックテーマは過労死そして外資系企業による日本人に対する搾取だと感じた。
それは日系運送企業が今、まさにアマゾンなどから受けているパワハラもどきを如実に表しており、日本という国家を支える物流を持続可能なものに変えていく必要を強く感じた。
また、生真面目すぎる日本人を表すシーンも多くあり、特に八木さんのシーンは社会の歯車として働いている多くの人が共感できると思う。
いろいろ書いたが、まずは自分で見てほしい。まじでオススメ!
改めて野木亜紀子さんの凄さを実感
野木亜紀子さん脚本の作品はいつも楽しみにしている。「アンナチュラル」「MIU404」も大好きなドラマだ。その世界観を引き継ぎ、あのキャラたちも登場する映画となると期待が高まってしまう。
巨大通販サイトから発送した商品が爆発するテロが発生するという設定。その巨大通販サイトがアメリカ資本となるともうアレをイメージしてしまう。下請け業者への取引価格の引き下げや取引条件改善の圧力を継続的に行ってくる、あの大河の名を冠した通販サイト。配送業者もその圧力に苦しんでいる会社の一つ。だから、あのロジスティクスセンターと羊急便のやりとりがとてもリアル。あんなやりとりが全国で日常的に行われているんじゃないかと思ってしまう(実際行われている気がする)。とても嫌なものを見ている気分だった。
でも、あのセンターで働いている社員も、所詮は使われる側でしかない。稼働率を下げないこと、そして会社に利益を上げ続けることを「お客様の役に立つこと」と思い込まされてこき使われる。そんなことを改めて問題提起する。そんな脚本だった。でも、そこには人間性が介在しないわけじゃなく、実際は顧客の役に立ち、顧客が満足する姿を最前線で目の当たりにする人達の尊さを描いていて、野木亜紀子さんの脚本やっぱりスゲーな!と心の中でスタンディングオベーションが鳴り響いていた。
でも、これだけじゃなかった。捜査にあたる刑事たちとして「MIU404」の連中は登場させやすい。前半の捜査でちょっとした気づきを与える彼らの活躍にニヤニヤした。じゃ、「アンナチュラル」はどう絡ませる?と思っていた。難しいんじゃないの?と。それが最後に、犯人の行動の真意が明らかになる過程で、「アンナチュラル」のUDIラボの面々が活躍する流れが素晴らしかった。しかも犯人が爆弾テロを行う上での優しさ(ポリシー?)が明らかになる展開も。
そして、爆弾処理で前半の伏線も回収されてスッキリさせてもらった。サービスてんこ盛りの脚本じゃないか。いやー、野木亜紀子さんの脚本はやはり素晴らしい。期待していた中でこれだけ面白いと思ってしまうのだから。その凄さを再確認させてもらった映画だった。あのテレビドラマ2つを観たことない人にしたら面白みにかけるのかもしれない。それも仕方ない。本作の立ち位置は、あくまでファン向けの映画なんだから。
おもしろかったです
最高です!
2つの作品が同じ世界線で別の事件で繋がりがあるって最高です!
2つの作品の主題歌は米津玄師さんでこの映画も米津玄師さんで最高だなと感じました。
荷物を開けたら爆発するってめっちゃ怖いことで、受け取りたくない気持ちが分かります
私もよく荷物を注文するので少し怖いなと思いました。
怪しいと思っていた舟渡さんが犯人ではなくて良かったと思ったし、行動力があるなと思い尊敬しました。
ロッカーのメッセージや恋人などが調べていくうちに分かり恋人は最初の被害者であることがとても驚きました。
ある1家の話があり何故だろうと思っていたのが最後の被害者であり、最初の方に洗濯機の話をしていたのが繋がっててすご!と思いました。
やはり登場人物の発言は物語でとても重要となることもあるので聞き逃せないと思いました。
役者陣の爪痕
とにかく面白い社会派
上手い。サスペンスも、謎解きも、巧みに観客を誘導して先を読ませない。
しかし、全てはある人物の手のひらで踊らされていただけと分かった時のムカつき、それに一矢報いるラスト
全ての歪みの大元に問題の核心はある
TBSがやりました!
社会派エンタメ
渋滞。
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