ラストマイルのレビュー・感想・評価
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ほんとに見易い
アンナチュラルが大好きで、映画の話を聞いた時からずっと待ってました!
今回は事前に予告など見ずポスターのみの情報だけ確認してたので、どんな内容か全く知らないまま見てきました。
内容は大手ショッピングサイトのブラックフライデーと物流スタッフの苦悩にフォーカスが当てられ、それらに纏わる事件や問題に対し、色んな職種の人たちが立ち向かうものとなっており、自分たちの日常生活の裏でたくさんの人が動いてくれている。自分含め、1人1人の仕事が社会を回していて繋がっている。ことが改めて目に見えた作品で凄く感慨深い作品だったなと感じました。
また、アンナチュラルやMIU404の世界観も違和感なく取り入れられててすごく嬉しかったです!
そして、ストーリーの展開の仕方、撮影のされ方(見せ方)が凄く好きでまだMIU404は見ていないけど、塚原監督、野木さんのファンになりました!!
また、アンナチュラル続編や最新作など期待して待ちたいと思います😊
EC×物流×技術×海外資本企業
📦️あらすじ
大手ECサイトデイリーファーストはブラックフライデーセールを迎えていた。物流センターで出荷した荷物が爆発をした。そこの物流センターに着任した舟渡センター長と2年いる社員梨本といっしょに出荷を止めずにお客様ファーストの施策を打つ。施策の実施とともに見えた、会社の闇と爆弾テロの理由が見えてきます。そして新センター長の舟渡は一体誰なのか?
📦️よかったところ
・デイリーファーストのみならず、運送会社の羊運輸、運輸会社に加盟している中小企業、利用するお客様までしっかり描いている。
📦️考察
・デイリーファーストのモデルはAmazonであり、物流の面白さと差別化を最大限に引き出している。
・ベルトコンベアを止める計算式が戦う証となったが、結果止められなかった。
・誤った企業との戦い方と正しい企業との戦い方をえがいている。
・相互依存であっても発注側が上に立つ。
・運輸業も立派な士業である。
・日本の技術持っている中小企業は海外の資金力ある格安メーカーに負けるか、大手メーカーに技術力を吸収される。そして少しずつ大手企業に依存をする。
配送の裏に潜む危険と現代社会の脆弱性
大型ショッピングサイト(Amazonを連想させるような)の日本支社から配送される宅急便が顧客の元で次々と爆発する事件を追う話です。配達員や物流システム、顧客の安全に関わる問題が絡み合う中、真相を突き止めるために奔走する登場人物たちの姿が描かれています。
映画の設定は現実社会とも密接にリンクしており、普段何気なく使っているネットショッピングの裏側に潜むリスクや脆弱性を浮き彫りにしています。普段、私たちは気軽にネットで買い物をしていますが、この映画を見て、日常化している「ポチる」行為が怖くなりました。配送がもたらす利便性と引き換えに、私たちの安全がどれだけ脅かされているのか、ドキリとする内容でした。
一方で、少し残念に感じたのは、過去のテレビドラマ『アンナチュラル』や『MIU404』のシーンが挿入されていた点です。必要だったのかな?とやや疑問が残りました。映画のテンポやテーマから逸脱しているように感じられ、作品全体の流れを乱していたように感じました。
とはいえ、現代社会の影の部分を鋭く切り取った作品であり、ネットショッピングや宅配の便利さに依存する私たちの日常を見つめ直すきっかけとなった作品です。観終わった後には、これまで気に留めていなかった「配送」というプロセスについて、深く考えさせられること間違いなしです。
可もなく不可もなし
予告の爆発のシーンのCG感は気になったものの、米津玄師のガラクタや映画のストーリーと雰囲気が良さそうだったのでトーホーにて視聴。
ストーリーはアメリカに本社を持つ世界最大のショッピングサイト DAILY FAST(略称:デリファス)の日本支社から配達された宅急便が顧客の元で次々と爆発するという大事件を日本支社に勤める舟渡エレナが部下の梨本孔やデリファスの配送担当会社羊急便の関東局長のひつz…八木竜平や刑事の毛利忠治らと協力し会社への影響を抑えつつ、解決に導いていく…という感じ。
普通〜に見応えがありました!キャストの演技は中々に良かったです。特に爆弾がカチッとなった時の満島ひかり(舟渡エレナ役)さんの演技はリアルさが半端なかった感じがしました。笑 自分達(ショッピングサイトや配送業を行ってる人はのぞいて?)が普段は知り得ないようなショッピングサイトや配送業の裏事情が新鮮で良きでした。
レビューを見て知りましたが、TBSドラマの「アンナチュラル」と「MIU404」のシェアード・ユニバース作品だったんですね〜 とはいえ一つの映画として綺麗に仕上がってると思うので、気にする必要なし!
時間があればドラマも見てみよ〜(*´꒳`*)
クソ面白い
さすが野木亜紀子、良い舞台装置を選んだなと思いました。Amazonと配送の問題を視覚化しただけでも大勝利でしょう。
あと外資勤務経験者としては外資あるあるも楽しませていただきました。
ドラマを観ずに観てわざわざ文句垂れてる人がいますが、事前情報でお祭り映画だと判っているのにあえて金払って観るマインドが理解できません。
逆に2つのドラマのキャラの絡みが少ないと文句垂れてる人もいますが、3つのチームががっつり絡む話なんてあるわけないじゃないですか笑
特に機捜の2人は初動の24時間しか動けない事を忘れている人多いのでは。
犯人役はNHKドラマ「あなたのブツが、ここに」で元キャバ嬢の宅配便ドライバーを演じてた方ですね。この配役はなかなかウィットが効いてると思いました。
映画は良い出来栄え。
映画は良い出来栄えだが、「アンナチュラル」「MIU404」と繋がるシェアード・ユニバース・ムービー!!というには、物足りない。「アンナチュラル」「MIU404」の見せ場が少なすぎ。全話を鑑賞してから劇場へ足を運んだだけに残念感が。「アンナチュラル」「MIU404」の劇場版に期待したい。ラストマイルのテレビ版もよいかな。
2.7m/s → 70kg → 0
大手アメリカの通販サイト『デイリー・ファースト』を舞台とした、連続爆弾テロ事件の真相に迫るサスペンス・ミステリー。監督の塚原あゆ子が、テレビドラマで手掛けてきた『アンナチュラル』と『MIU404』とコラボした作品だけあり、出演者もなかなか多彩な顔ぶれが揃っており、見応えある作品に仕上がっていた。
通販サイトを利用してポチっと購入するのは、その手軽さと物品の豊富さから、自分も含めて、今や私達の生活に無くてはならないものになっている。しかし、そんな宅配物を開けたとたんに「ドカーン!」というのは、これから宅配物の開封時には、その怖さが頭をよぎってしまうだろう。また本作では、流通に携わるセンター長から宅配業者の末端までのノルマという苦悩に、現代社会のブラックな問題も浮き堀りとなっている。
11月の第4金曜日の『ブラック・フライデイ』は、通販サイトにとっても大イベント。その前夜に、『デイリー・ファースト』から届けられた段ボールの荷物が爆発を起こし、続いて何件も同じような爆破事件が発生する。爆弾はいつどこで、何者の手によって仕掛けられたのか?『デイリー・ファースト』と宅配業者の『羊急便』の間で、その責任転嫁の鬩ぎ合いが始まる。その真相を巡り、『デイリー・ファースト』のセンター長・船戸エレナとチーム・マネージャー・梨本孔が、東奔西走する物語。
その中で、
・利益至上主義で、『デイリー・ファースト』日本支社のトップに立つ男
・宅配業者『羊急便』の責任者と、宅配の末端を担う親子
・離婚して母子家庭となった一家
・そして、5年前にある事故によって脳死状態となった『デイリー・ファースト』の社員、
等が、前半から布石となって事件に絡み合う中、次第に回収させてい展開は、最後まで緊迫感と緊張感が続く。
主演の舟渡役の満島ひかりとその相方・梨本役の岡田将生の2人が中心に、物語は展開。満島の役どころが最初とは意外な方向に展開し、それを岡田が、ミスリードするような演技で支えているのが面白さ。そして、本作のお洒落なところは、星野源、綾野剛、窪田正孝、井浦新、石原さとみ、重松豊等の、『アンナチュラル』と『MIU404』の出演者が、チョイ役で登場している豪華さにもある。他にも、中村倫也、薬師丸ひろ子、麻生久美子、阿部サダヲ、日野正平、ディーン・フジオカ等の出演で、大いに作品に厚みを増している。
そして、エンドロール曲は米津玄師の『がらくた』も、また良かった。
すごい面白かった!!
爆弾を題材にした中で、あんなに犯人は誰だってなったのは初めてでした!
主人公のエレナはなぜか怪しい行動をしているしで、見ているこちら側は犯人は主人公はなんじゃないかとミスリードを誘う構成でした
展開がぽんぽん変わっていってつまらない時間はありませんでした!すごく面白かったです!
羊運送のサダヲが演じていた役が社長と知らずに物申す場面は少しクスッとしますよ〜
ラストマイル
まさかの犯人は…
Amazonもこんな感じなのかな?
満島よ、この役、好き?
日々頑張って働く社会人への讃歌。
自分の仕事に誇りをもって働く社会人(わたしたち)への讃歌だった…。
そう思える作品だった。
たとえ褒められなくても、社会や周囲がそれを当たり前のように扱ったとしても、数字としては見えなくても、そんな人たちの想いや行動は社会を少し良くしたり、どこかで誰かを救ったりしている。
私たちはそう信じる。
作り手のそんな眼差しというかメッセージのようなものを感じてボロボロ泣いてしまった…。
少しでも良くしたいと仕事を頑張ってるつもりだけど、日々忙しさに追われ、でも職場の誰に労われるでもなく疲れてしまっていた私にはそこがめちゃくちゃ刺さった。
特に好きなシーンが、宇野祥平さん演じる佐野亘が最後の1個の爆弾を洗濯機に入れるシーン。
この洗濯機は彼が以前勤めていた電機会社で作ったものだ。
(品質は良かったけど同業他社に勝てずそのメーカーはもう無くなってしまっている。)
その前に佐野が作中で誇らしげに今は無くなってしまった自分のメーカーの商品を話すシーンが印象的だったんだけど、それを最後に回収してくれるのか…!と、胸がいっぱいになってしまった。
佐野がかつて自分が関わった製品に自信と信頼がなければ出来なかった判断。
会社経営はうまくいかなかったけど、誇りと自信を持って作ったものがあの瞬間、たくさんの人の命を救ったこと。
報われなかった過去の自分の仕事や、自分自身が報われた瞬間。
そこにたまらなく泣けた。
なんという希望のシーンだろう…。
あと特に良かったなと思ったのが、ドラマ「MIU404」3話、バシリカ高校の生徒だった男の子が機捜の一員として働いてたり、「アンナチュラル」7話、「殺人遊戯」の白井くんがバイク便で働いてたこと(白井くんはわたしは気づけず一緒に観に行った夫の指摘で判明)。
進む先を軌道修正してくれる大人に会わなければ道を踏み外していた可能性のある高校生だった2人。
本作を観て「ああ、戻ってこれたんだ…」という事実に胸がいっぱいになったし、アンナチュラルもMIUの世界があの後も続いているんだな、ということにたまらなく嬉しくなった。
もちろん、ミコトや中堂さん、伊吹や志摩、桔梗さん、陣馬さん、久部くん、神倉さん、東海林さん、坂本さん、毛利さん、田島さんといったレギュラーキャストにまた会えたのも嬉しかったんだけど、アンナチュラルもMIUもゲスト登場人物がみんなめちゃくちゃ良かったので、彼らのその後が見れたのがとても嬉しかったな。
脚本の野木さんが作る作品は、社会の豊かさ、便利さのしわ寄せを最初に食らうような、末端の人や弱者とされてる人に眼差しを向けて掬い上げるという部分がずっと一貫してるけど、本作もそこは同じだった。
本作で取り上げられてるのは2030年問題も危惧されてる物流の現場の話。(テーマ設定がうまい…!)
本作も印象的なのはDAYLY FAST(明らかにAmaz●nモチーフ)ももちろんなんだけど、羊急便(こっちはヤ●ト運輸)の現場や佐野親子のような下請けの運送会社の人たちだ。
わたし自身、早ければ翌日に頼んだものが届くオンラインショップや社会システムの恩恵を過分に受けている。
でも、安い製品や早くて便利なサービスは、当たり前だけど、それを支えるために身を削りながら働いている現場の人たちがいることで成り立っている。
そこに目を向けなければいけないというのを今回改めて感じさせられた。他人事ではないのだと。
(そしてそれは制作側の狙いの一つなんだろう。)
これも個人的にめちゃくちゃ刺さったアンナチュラル4話「誰がために働く」で扱ったテーマをさらに発展させた作品だったと思う。
とても良い作品だった。
巨大eコマース企業と物流業界の現状に対するアンチテーゼ
どこかで見た事がある巨大倉庫と配送サービス。業界の実情を濃縮した風景には既視感を覚える。カスタマーセントリックと言うマジックワードを使った自社の正当化。誰かが中心になったら、誰かは置いていかれてしまうのにね。
ビジネスのスキームが変わらない限り、人は幾らでも替えが効く。最後の岡田将生はまさにその代表。それを作った企業はすごいと思うが、人の感情はノイズでしかない。「仕事、真面目に頑張ったのになー…」と声にならない声を出す登場人物達に共感した。自分だって、いなくなったら周りが困るのは最初だけ。時間が経てば、違う人でも仕事は回っていく。
塚原さんと野木さんのタッグにて、アンナチュラルとMIU404のような、伏線と回収がよく練られている世界観は健在で満足。ただテレビとは尺が違うので、丁寧さよりスピーディ。アンナチュラルをイメージすると、少しずれてしまうかも。
満島ひかりがインタビューで、「映画の主題歌のタイトルを最初に聞いた時、私達はがらくた?と思ったけれど、歌を聴いて、映画で説明できない感情が音楽でプラスされた」と言っていた言葉が理解できた。米津は変わらず繊細で、この作品のテーマを捉えた良い歌詞を書く。例えるなら、美味しい料理の間を埋めるアンサンブルのワインのよう。
起死回生の一撃も、この巨大な社会のスキームの中では雀の涙程度の効力しかない。その世界の中で、どこか歪んでしまっている、壊れてしまっている僕らはどうしていけばいいのか?この映画はその課題に警鐘は鳴らすが、明確な答えは提示しない。ああ、明日も頑張ろう。
怖くてネット注文できなーい
ザ☆TBS
ストーリーとても面白かったです。
俳優さん大変素晴らしかったです。
特にWショウヘイ非常に良かったです!
けどけど、何故か物流屋が謎解きしてて、
何故か本編捜一刑事さんが残念コンビな一方、
何故かMIUチームやアンナチュラルチームの豪華なスペシャリストが事件を解決しない構成にモヤモヤしてしまいまして。
主役が活躍するのは当然ですが、そこじゃない感と、豪華キャストの残念な使い捨て、一見融合してるぽいけど、単に混ぜてるだけ感満載で、せっかく良い着眼点ながら、出来がいまひとつ惜しかったと感じました。
でも、いい映画ではありますよ!
hinomoto好きにも目配りが効いてる
野木亜紀子ユニバース作品ということだが、他のバースのテレビドラマは未見。流通業界を中心とした労働問題、さらにはグローバル資本主義批判という社会問題をエンタメミステリの枠組みで語るというのは邦画にはあまり見られない試みだし、大いに支持したい。
ただ、役者のしゃべりで話を運んだり説明しすぎちゃうところはテレビドラマ的で、画面も映画っぽさは希薄。これは本業がテレビの塚原あゆ子監督の問題かもしれないし、ドラマを観て劇場に足を運ぶ大多数の観客向けにあえてやってるのかもだけど…。そのわりにテレビドラマ・バースの人たちの出番は友情出演程度。マジンガーZ対デビルマン級(例えが古すぎ)を期待すると肩透かし。展開上さほど必要性のないそんなネタを詰め込んだこともあってか、テンポよく話は進んでもキャラの描き込みが浅く、問題の深刻さが薄まっている気がした。
野木脚本ではこぢんまりとした近作の、カラオケ行こ!のほうが正直楽しめた。今の日本映画で多少スケール大きめな作品をオリジナルでやるには、集客が見込める仕掛けがないと企画が通らないのだろうけど、多用される満島ひかりのテレビ的なアップが劇場の大スクリーンに耐えられる度は高く、その点でのお客さま満足度は高かったと思う。
怒涛の展開と凄まじい情報量
最初から最後までエレナの「物語」。
この映画は舟渡エレナの物語である。主演の満島ひかりの演技が真に迫っていると感じた。謎だらけで心の重荷を抱えた難しい役をコミカルにシリアスに演じた。主人公のエレナは、赴任早々爆弾テロ事件に巻き込まれてしまう。最初は状況も分からないまま、発送を止めてはならないと、必死に対応する不運な所長を演じる。しかし、次第にすべてエレナを中心に事態が動いていくようになると、圧倒的な存在感が出てくる。警察もショッピングサイト本社も運送会社もエレナの意図で動いていくように見える。もちろん実際にはそんなことはないのだが、それだけエレナが中心にずっといるように感じられる。
エレナの抱える謎がこの作品の大きな柱になっている。物語が進むにつれてエレナが謎の存在としてクローズアップされる。エレナ自身がどの程度事件に関与したのかはよく分からないが、ニューヨークに来た(犯人)が切実に訴えたことは自身の問題でもあり、それを事件を利用して解決しようとしたと思える。(犯人)の思いまで背負ってしまったようだ。そんなエレナのミステリアスな部分が作品の魅力になっている。
インターネットを通じた物流があまりにも急速に大きくなったために、物流の現場で起きている問題をリアルに描いている。常に弱い者、声を上げられない者にしわ寄せがいくのはいつの時代も変わらない。そんな状況に勇敢に抵抗したヒロインの物語である。
「アンナチュラル」や「MIU404」のドラマの世界が映画の世界観にすっかりなじんでいるのも、ドラマファンにはうれしい演出だろう。
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