ラストマイルのレビュー・感想・評価
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日本の映画の進歩を感じた。
最後はセンター長をすると自殺するほど大変だということに落ち着くのか。
それをずっと見てきた岡田将生くん演じる彼が、今後どうなっていくのか、という将来を想像しながらのエンディング。
売上重視の会社、その下で働く安い配送料の配達員。
現在の社会のドキュメンタリーのようだ。
火野正平親子の場面は良かった。
役者が良い。
他のドラマからの出演も良く、安心して観れる配役陣。
ちょっとしか出ないのに、うまい役者がそろっていた。
ぶっ飛ぶわよ
2024年映画館鑑賞82作品目
9月7日(土)イオンシネマ石巻
通常価格1800円
監督は『コーヒーが冷めないうちに』『わたしの幸せな結婚』の塚原あゆ子
脚本は『図書館戦争』『図書館戦争 THE LAST MISSION』『俺物語!!』『アイアムアヒーロー』『罪の声』『カラオケ行こ!』の野木亜紀子
粗筋
ショッピングサイト「DAILY FAST」から配達された荷物が配達先で次々と爆発する連続爆破事件
ラストマイルとは物流の最終拠点
マイルという単位は日本ではあまり馴染みがないがそれは然程重要ではない
シェアード・ワールドとは同じ制作チームの別作品のキャラがゲスト出演することらしい
ドラえもんに星野スミレが登場したりまあそういうことだろう
しかし僕は『アンナチュラル』も『MIU404』も全く観ていない
テレビ局が映画制作に関わるようになってたぶん半世紀近く経つかもしれない
そのためかよくTVドラマを観てるという前提で映画を創る傾向がもはや当たり前になっているがそれは多少疎外感を感じる
豪華な顔ぶれの俳優陣
極端な話だが娯楽映画としてそれだけで及第点
人気ドラマ?2番組のメンバーも加わり贅沢な極み
そういえば『シン・ゴジラ』でも『進撃の巨人』でも石原さとみがわりと重要な脇役として登場していたな
最近いつのまにか満島きょうだいのじゃない方になった感もある満島ひかりだがいやいやそんなことはない
ちょっとトゲのあるイケメンがよく似合う岡田将生
連続爆破事件に関わった俳優がWikipediaやレビューサイトでは紹介されていない
ネタバレになるからだろうか
たとえネタバレしても面白いものは面白いと証明されているのに無駄に保守的な連中だ
別に福岡と偽らずはじめからアメリカ本部でも良かった気もするがまあいいだろう
ロッカーの暗号は最後までピンと来なかった
筧まりかは自ら爆発物で火だるまになるわけだが明らかにVFXだ
その点ではハリウッドも然程変わらない
『吉原炎上』で着物の背中に火をつけて川に飛び込んだスタントマンの女性の方がよっぽど迫力がある
筧まりかの復讐劇だが何もそこまでしなくてもの感はある
他に法的手段はいろいろあるだろうに
株が多少下がった所で世界規模の大企業は倒産しないだろうし
どちらかというと傑作の部類なんだけど上手く言えないけど多少いろいろと不満点はあるので星5には抵抗を感じる
だから星4で
配役
ショッピングサイト「DAILY FAST」の西武蔵野LCセンター長の舟渡エレナに満島ひかり
DAILY FAST西武蔵野LCのチームマネージャーの梨本孔に岡田将生
5年前は西武蔵野LCのセンター長だったDAILY FAST日本支社の統括本部長の五十嵐道元にディーン・フジオカ
DAILY FAST西武蔵野LCのチームマネージャーだったが5年前に西武蔵野LC内で飛び降り現在は植物状態で東央医大に入院中の山崎佑に中村倫也
運送会社佐野運送を営み羊急便の委託ドライバー契約をしている佐野昭に火野正平
家電メーカー日ノ本電機に務めていたが倒産し現在は父親の運送会社である佐野運送の配達員見習いをしている佐野亘に宇野祥平
バイク便のドライバーの白井一馬に望月歩
運送会社羊急便の関東局局長の八木竜平に阿部サダヲ
八木の部下の熊田恭二に水澤紳吾
羊急便の荒川区羊集配センターのスタッフの犬岡純也に岩谷健司
志摩とバディを組む警視庁刑事部第4機動捜査隊刑事の伊吹藍に綾野剛
伊吹とバディを組む警視庁刑事部第4機動捜査隊刑事の志摩一未に星野源
毛利とバディを組む警視庁刑事部捜査第一課の刑事の刈谷貴教に酒向芳
刈谷とバディを組む警視庁西武蔵野署の刑事の毛利忠治に大倉孝二
田島とバディを組む警視庁西武蔵野署の刑事の刑事の向島進に吉田ウーロン太
向島とバディを組む警視庁刑事部捜査第一課の刑事の田島雄介に永岡卓也
警視庁西武蔵野警察署署長の桔梗ゆづるに麻生久美子
勝俣とバディを組む警視庁刑事部第4機動捜査隊刑事で一連の事件の班長の陣馬耕平に橋本じゅん
陣馬とバディを組む警視庁刑事部第4機動捜査隊刑事の勝俣奏太に前田旺志郎
警視庁刑事部第1機動捜査隊刑事でサイバー関連調査班班長の糸巻貴士に金井勇太
警視庁警備部爆発物処理班班長の小田島に丸山智己
不自然死究明研究所(UDIラボ)の法医解剖医の三澄ミコトに石原さとみ
UDIラボの法医解剖医の中堂系に井浦新
三澄班の臨床検査技師の東海林夕子に市川実日子
中堂班の臨床検査技師の坂本誠に飯尾和樹
UDIラボ所長の神倉保夫に松重豊
元UDIラボのアルバイトで現在は東央医大の研修医の久部六郎に窪田正孝
フォレスト葬儀社のスタッフで同社の跡取りの木林南雲に竜星涼
ミコトの養母で弁護士の三澄夏代に薬師丸ひろ子
2人の娘を育ててるシングルマザーの松本里帆に安藤玉恵
里帆の娘で中学生の松本海空に根本真陽
里帆の娘で保育園児の松本七海に磯村アメリ
「デイリーファスト」のアメリカ本部の幹部でアジア担当のサラ・グリフィンにサラ・マクドナルド
山崎佑の恋人の筧まりかに仁村紗和
まりかに協力し爆発物を製作した技術者に宮崎吐夢
期待しすぎました
観る自分も当事者だった
難しそうな話をわかりやすく
伏線回収の心地良さ
2.7m/sで駆け抜ける社会派サスペンス
はじめからつきまとう〝ある違和感〟。
言葉としぐさに本当の姿の無さが見え隠れするわけはなんだ?と探りながら観る。
繰り返す空振りと途切れない緊張を載せていくベルトコンベアのせわしなさが胸のざわつきを煽り続ける。
歪んだ秩序
連鎖するあやまち
麻痺を葬る組織
それらを理解するほどに辛いのは、失う自分をのみこむ自分がここにいるからなのだろう。
完璧な速度を保つために置き去りにされたものを叫ぶ命が、それさえも歯止めにならないことを知った悲哀はゼロを〝通り過ぎた〟。
腑に落ちていくあれこれがようやくエンディングの歌詞に溶け込む。
誰かの思いの過去と未来。
そこに思いを馳せる人がうやむやにしない行動がある限りはまた違う誰かの道を繋ぐことがあるのだ。
生きて、切り込む
彼女はそれを選び繋ごうとした。
そして体験した闇の辛さを共有する彼にバトンを託しこの先は「孔次第」だと言う。
そこに落とし込まれたメッセージは重く深く、まぎれもなく〝あなた〟に向かっているのだろう。
なかなかないキャストの豪華さ、脚本や演出の巧さと美味さを堪能。
そして忘れられないエレナのまなざしに宿る強い意志を思い出しながら、またしても米津さんの楽曲を含めて完成される傑作ふたたび、と感動している。
非常に良くできたドラマ
配達物の爆発という1つの事件からあらゆる問題が派生していき、否応なしに様々な不安や大きな影響を及ぼす。
1つのシステムに依存することがどれだけ危険か、そんな気もなしにどれだけ思考停止に陥っていりのかあぶり出され、現実世界ともリンクしている。
でも、根底にあるのはそのシステムを支えているのにどれだけ多くの人が関わっているのか、その仕事にどれだけの想いや苦悩が加わっているのか、全てが機械で賄えないからこその人の力、等身大な生活があるからこそで、そこには必ず肯定的な物語があることも教えてくれた(もちろん、等身大な絶望もあることも)。
脚本が素晴らしく、ミスリードと伏線もよく効いている。ミステリー的な要素もありながら、文句なくヒューマンドラマとして完成されていると思う。社会人として仄暗いものまでも含めた共感ができたし、舟渡エレナのそれでも正しさを求める姿勢はもちろん、配送業に関わるすべての登場人物にも尊敬でき、現実への見方も変えてくれる良い映画だったと思う。
ただ梨本孔のキャラクターだけがちょっと微妙だった。現代らしいキャラクター、しかも後を継ぐような人物像となるとこうならざるを得ないのかというようなありきたり感? 優秀でギャップもあるけど、だからこそ作られた人物像的な感じがしていまひとつ共感が持てなかった。ラストで彼がバトンを受け取ったとき、そこにいまひとつ気持ちが乗らなかったのはそこなのか……。その先のビジョンがあまり見えなかった。
爆発する前に食い止めよ
気になっていた作品がアンナチュラルとMIU404の制作チームが再集結したシェアード・ユニバース作品ということで、両作ともに好きだったので期待値高めで鑑賞
(アンナチュラルとMIU404の登場人物は出てくるけど
あくまで同じ世界線だよの紐付けに過ぎません。
おかげでめちゃくちゃ豪華だけど予習はいらないです!)
少しコミカルに描かれているのに題材はしっかり重い
怖いし泣けるのに、笑えるところもある
さすがだなと思いました。
すべての伏線がしっかり回収されて気持ちよかった。
今回は資本主義による社会問題を提起した悲劇の話
とても便利になった現代の物流
少し昔までは頼んだものがその日のうちに届くなんて
魔法のようなことで驚いていたのに
今となっては「当たり前」のことになってしまった
その物流の流れを止めないために
どれだけの人々の力があってどれだけの犠牲があるのか
「すべてはお客様のため」という魔法の言葉にのまれ
溜まる疲労や不満、耐えきれない重圧。
生活には欠かせない物流だからこそ
過度なサービスを追求してはいけない
誰かが歯止めをかけ安全に遂行しなくてはならない
爆発する前に。
だけど、2人のように命をかけてまで止めようとするのは
「そんな度胸ならないほうがマシ」ですよ
〈おまけ〉
最後のザワザワする音の音響がすごいよかったです
2024年問題を扱った意欲作
塚原あゆ子×野木亜紀子のヒットメーカーが生み出した傑作。野木亜紀子さん、社会問題をストーリーに取り込むのが本当に上手いですね。今回は2024年問題でした。
なんかさ、物流を末端で支えるトラック運転手に対して世の中厳しすぎませんか?運賃安すぎますよね。
特にストを敢行して同業他社の協力まで取り付けたのに、コストアップは20円/荷物のみというところが悪い意味でリアル。
それに対し、+1600億円/年もコストアップになったと言い放つ本社幹部。ラストマイルやその従業員をコストとしか思っていないのでしょう。もともとどんだけ荒稼ぎしていたのかと、反吐が出ます。
世の中便利になり過ぎました。家に居ながら欲しい物が買えて、それに対して手数料が低過ぎる。
エッセンシャルワーカーがもっと大事にされる世の中になりますように。
とても面白かったです
シェアード・ユニバースという形式は初めて知り、そのドラマ群は見てないものの、それ故の豪華キャスト揃いで楽しめました。米津玄師の歌含めて良かったです。
今年見た中では上位です。
大手ショッピングサイトから発送した荷物の連続爆破事件。ほぼ同時期に赴任した関東センターのセンター長と2年目社員の2人は事件の解明に尽力する。。。
今や暮らしに欠かせないネットショッピング及び宅配。我が家もだいぶお世話になってますが、現代ならではの様相を呈した作品と思いました。実際にあったらとても怖い。
一つトラブルが発生すると、契約している他社との関係や雇用、現場の労働者(Wショウヘイ親子)、消費者までリンクしていて大事になる。いったん走り出したら止めるのが大変(というか取り返しがつかない)なのはネットの世界と同じかもしれません。
ラストの洗濯機は、爆弾あんなに破壊力あるはずなのにうーん?と思ったものの、実際の業界の問題も垣間見れたようで、全体的に面白く鑑賞しました。
主演2人がgood!
中村倫也の声が聞きたかった。
*****
パンフは売り切れでした(ーー;)
期待していたより面白かった! 働き方改革などと言った言葉が聞かれる...
犯人の動機
令和のモダン・タイムス
前評判通りの面白さ。社会問題を織り交ぜながら、説教臭くなりすぎず、エンターテインメントとしてまとめる手腕は特級。横綱相撲だ。
物流をまるで都市の血流のように表現したモチーフ的な映像で始まる。そして映画が始まってすぐに宅配便の荷物が爆発する事件は起こる。以降、荷物を開けるシーンのたびに心がザワザワする。うまい仕掛けだ。優秀だが大企業病に罹患し、株価のためなら隠蔽も辞さないセンター長と、そこまで会社に魂を売り渡してはいないその部下、という構図を最初に見せる。明らかに何かを隠しているセンター長の尻尾を掴み、問い詰め、いよいよ真実が明らかになると思いきや、すぐさま別の爆弾騒ぎをかぶせ、ブラフだったと気づかせる。ブラフといえば、爆弾は12個と思わせといて、実は11個だった、全部見つけたぞ、バンザーイと安心させて、やっぱり12個だった、なんて。そして、クライマックスに向けて、開けた時に爆発する荷物だったはずが、衝撃を加えただけで爆発する荷物に進化し、ゲームの難易度を上げてくる。さりげなく撒かれた伏線はていねいに回収される。ヒノモト(日の本)電機の洗濯機がここで効いてくるとは!日本の家電が強かった、昭和生まれの心もくすぐられ、もう作り手の思い通りに転がされてしまった。参りました。
配送センターの描写はチャップリンのモダン・タイムスを思わせる。あの映画も家畜の群れのような労働者の通勤風景から始まる。経営者の指示に従って屈強な男が大きく重たいレバーを操作してベルトコンベアの速度を上げる。労働者は仕事を失う恐怖から、速度の上がったベルトコンベアに必死についていくが、弱いものから精神が壊れる。この映画では同様に会社都合の(日本にはなんのゆかりもない)イベントの名の下にノルマを積み増しされる。経営者がテレビ電話を通じて指示を押し付けてくるところもそっくりだ。ただ、ポジションを失う巨大なプレッシャーで壊れたのは、チャップリンではなく、指示を受けてレバーを操作する人間だったが。そして、壊れたチャップリンが機械に吸い込まれてもベルトコンベアが止まらなかったように、人一人が身を挺したところで配送のベルトコンベアが止まることはない。
この映画では、別のテーマとして、流通がamazonに独占されている危うさも伝えようとしている。宅配の下請け業者はもはやamazonに脅されるがまま、低価格で振り回され通しで疲弊している。ひとたびamazonに不祥事が発生すれば、下請けは責任を転嫁され、クレームが直撃する。医療用具すら配送されず、手術も止まってしまい、インフラを外資に支配されるとこうなるのだと見せつけられる。あからさまなamazonへのネガキャンだけど、半年もすれば臆面もなくamazonプライムビデオで配信されるのであろう。われわれはそれをありがたがって見るのだろう。だって「カスタマー・セントリック」の会社だから。
再確認
2時間があっという間の素晴らしい映画
予告から気になっていたこの映画。
アンナチュラル、MIUが好きなわたしにとってここであの方達が!とワクワクしました。
見てなくても楽しめると思います。
映画の内容は、思ったより現代の闇を描いていると思いました。オーバーワーク、高齢者が働かなきゃいけない環境、賃金が安い、ドライバー不足等々。
考えさせられる映画でもありました。
わたしに出来る些細なことは、ドライバーさんに再配達をさせないことだと思いました。。
ストーリーが終わる間際のBGMが怖く、あの事件が終わっても闇が続いていくと恐怖を感じるほど。
また臨場感を味わいにまた映画館で観たいと思います。
追記
youtubeで考察を観て、早く2回目を観たくなりました。
正義・責任というマジックワード&パワーワード
流通業界の闇を見事に再現
ショッピングサイトで購入した荷物が配達後に連続爆発、出荷を止めようとする警察と何とか出荷を維持しようとする企業側の駆け引きが凄いスピードで展開してゆき序盤からストーリーに引き込まれます。
その合間に救われない末端の運送業の人たちの現状が描かれます。
”たった10分で昼食を終え1日200個の荷物を配達する毎日”これが、現実と思うと悲しくなってきます。エレナ(満島ひかり)、梨本(岡田将生)の行動力で何とか出荷をし続けることに成功するが、全ての手柄を自分のものとして報告する上司の五十嵐(ディーン・フジオカ)。こんな人いるなと思いながら中盤が展開。
終盤、犯人の特定と山崎(中村倫也)事件の真相が明らかになってゆく中での謎解きの展開がとても良い。また、爆弾の数読みの伏線がお見事です。ラストの運送会社の運送報酬の見直しは、数年前に同じような事が実際に発生していたと思いながら鑑賞。
その他、阿部サダヲさん、火野正平さん、安藤玉恵さんなども良かったのですが、その中でも宇野祥平さんが素晴らしかったですね。
「アンナチュラル」「MIU404」共に見ていました。野木亜希子脚本の世界観が見事に再現されています。素晴らしい作品でした。
全935件中、361~380件目を表示