ラストマイルのレビュー・感想・評価
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私の中の「ベスト3」に入る感動作!
星野源さん、石原さとみさん、満島ひかりさんがどのように絡み合い、2つのドラマがどう展開するのかを期待していましたが、そこは完全に裏切られました。
ただ、映画の内容は「オンラインストア」と「運送業者」との関係を社会風刺した、光と闇を映し出す、素晴らしいもので、これまで取り上げられている運送業界の問題を真剣に考えさせられました。
この映画で、この問題がもっと世に取り上げられたらと感じます。
一人勝ちしているオンラインストアが運送業界に手厚く還元してくれるキッカケになれば良いですね。
ぐっと ぐっと刺さった
商品が自分の元に届く時、何人の人が、自分の求める商品に携わっているのかを改めて考えながらも 物流、配送に関わっている全ての方に感謝致します。
この時代に、会社の犬になっている自分に… 自分の置かれている立ち位置に考えさせられました。
自分の感情が入りすぎて、泣けました。
今日も 理不尽な会社に、辞めるに辞められない自分に 全部止めましょう!っと心の中で言ってあげたい。
自分の心が弱った時、自分を救う為、同僚を救う為に また観たい!
ロジスティクスの世界の様々な人間ドラマを詰め込む
外資系企業、不動産業また流通業にも経験長い自分にはシンパシー感じた物語、よく調べてるなぁと。
何より主演級の数々の豪華役者陣を脇役に器用、いつもの骨太のバイプレイヤーズも脇を固める役者陣がロジスティクスの世界の様々な人間ドラマを詰め込む。
社会問題となっている物流2024年問題をテーマとした時流に乗ったストーリーもいい、退屈しない映画
働く全ての人に畏敬の念を
この作品から何か教訓を得るとするならば、上記の言葉になるかもしれない。
本作は物流業界に携わる様々な立場の人間のそれぞれを細やかに描写することで、「資本主義」が引き起こす問題を提起する社会派映画だ。
良いサービスの裏には悪い労働環境がある。安いチェーン飲食店の従業員の顔はいつも死んだ魚のようだったことを思い起こした。
「すべてはお客様のために」
これは高尚なスローガンかもしれない。しかし、それは呪縛のように労働者の逃げ道を塞ぐ。消費者はその恩恵を受ければ受けるほど苦しさが巡り巡って(労働者としての)自分自身に返ってくる。
この作品における犯人はこの社会の仕組みなのだ。
しかし、このことの是非について語ること自体は建設的でない。
この映画を通して私は、全ての労働者に敬意を持つことで消費者として経済に関わり、一方で、自身の労働に誇りを持つことで生産者として経済に関わるべきなのだと学んだ。
意義ある問題提起をこのようなエンタメに落とし込めている点で素晴らしかった。
一方で(扱っている題材を鑑みれば、致し方ないが)、登場人物や場面転換の多さから破綻していないとはいえ、出てくる一人一人に感情移入することは難しく、物語としてのテンポが遅いことも気になった。
エンタメ映画としては、あまり面白いものではなかったように感じてしまう。
5.0 人生観を変えられる名作、宝物のような映画
4.5 何十回と見返したい傑作、何年経っても思い出せるほどの感銘を受けた映画
4.0 複数回見返したい秀作、自信を持ってお勧めできる映画
3.5 見返すほどではないがとても面白い良作、観る価値がある映画
3.0 所々ツッコミどころはあるが面白い佳作、観ても時間の無駄にはならない映画
2.5 全体として面白くはないが最後まで観れる凡作、暇であれば観る価値のある映画
2.0 頑張ってなんとか最後まで観れる駄作、観ても時間の無駄となる映画
1.5 寝てしまうほどつまらない愚作、作り手を軽蔑する映画
1.0 論外、話すに値しない映画
期待度△鑑賞後の満足度◎ エンタメの形を借りて私達の生活を支える物流業界とその問題、本当の犯人は少しでも早く安くという人間(勿論、私も含めて)の果てしない欲望であることを突き付けてくる。
※2024.09.01. 2回目の鑑賞(「TOHOシネマズ橿原」) 何故か気に入ってしまって連日で鑑賞。
①今回特に感心したのは脚本の巧みさ。冒頭十数分の間に殆どの伏線と手掛かりを散りばめている。
②あと、プロデューサーも女性でしたね。
③同じ仕事でメンタルになった経験のある女性を主人公にしたのも感心する。
女性ならではの視点ですかな。
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①少し日本映画界を見直した。
②二つのTVシリーズは観たことがないので、エライ豪華な出演陣と思ったらそういうことね。
③監督も女性、脚本も女性、主演も女性、犯人も女性、ラスボスも女性。
これからの日本はもっと女性のパワーを生かしていかないとね。
④バリバリ仕事する女性を描く一方、生活と子育てに苦闘するシンクルマザーを描いているのも女性ならではの視点とも言えるが、やや類型的なのとラストの一押しの為に付け加えた様な感じで少し惜しい。
⑤満島かおりは熱演はもとよりこの大作を一人でしょっている。頼もしい女優に成長したものだ。『愛のむきだし』や『悪人』の頃も好きだけど。(思い返してみたら、満島かおりと岡田将生は『悪人』で共演してるんだよね。今回は立ち位置が逆転していて何か面白い。)
出演陣の中では孫請の運送業者をやっている火野正平と宇野祥平のショウヘイコンビが良い味。
⑥『ラストマイル』の意味がわかったところは少し涙が出た。
いくら良くできた製品を作ったところでお客さん(消費者)のところに届かなければ意味がないのだ。
⑦ほぼ破綻なく大作を纏めあげた監督の胆力はなかなかのものだが、もともとTV出身の人だからか、演出やカメラワークに特にこの監督ならではという味がないのが残念。
芸術作品ではないから仕方ないか。
消費社会
物が多すぎて、大量な消費社会。
物欲にまみれてポチっと押すだけ。
現代におかれている社会問題をストレートに。
脚本、演出はさすがである。
アンナチュラル、MIU404のメンバーも出てくる。
そりゃ、映画を観に行くだろう。
伏せん回収も完璧だ。
個人的にはwしょうへいに殊勲賞を与えたい。
『いい洗濯機使ってますね』
この言葉が刺さる。
自分を排除した会社の製品を誉めるとは。
理想と現実、生産性も別物。
誰もが追い詰められるかも知れない
歪みを描いている。
この映画のすごいところ
簡単に言うと、オリジナルの映画というところだ。
原作は無い(下敷きにドラマがあるがドラマもオリジナルだ)現在の映画界では稀有な存在だ。売れるかわからない博打を打っている。しかし、過去のドラマがとても良い出来だったこともあり、勝算がないわけでは無いが。
あくまでオリジナルの映画がシネコンで大々的に放映され話題になっている。この映画に触発されて原作ありきの映画だけでなく、もっと挑戦的な映画が作られる流れになるとこの映画は映画史に残るかもしれない。
ラストマイルの世界線にあるドラマは2つとも見て好きだったので期待して見たが、期待に応えたと言って良いと思う。見応えはあるし、社会的な問題を考えるキッカケにもなる凄い映画だ。しかし、ドラマ見ていないと入り込めない世界観は諸刃の剣だ、観てなくても楽しめると思える映画が良いよなと、欲張りすぎだけど。
気になったのは、この映画は先ばかり見ている気がする、前のめりすぎると言うべきか、例えば爆弾を仕掛けた犯人はもっといろいろできたんじゃ無いかとか、犯人の恋人とのあれこれがかなり置いてけぼりだと感じたので、そこに感情移入は難しい。
出ている役者は一級品でした。長くなるので満島ひかりは,絶品の演技だったとだけ。全員良かったけどね。
大ヒットしたらこれからのシリーズものになることを期待しつつ、この余韻に浸りながら次の作品を待とうと思う。
社会派サスペンス・・
次の日には荷物が届くと言う当たり前、今では誰も不思議にも思わないし、ちょっと遅れただけでも不愉快になってしまう現代。物流のあり方とそこで働く人間の責任と負荷。考えさせられる。次の日に絶対届けなくてはいけない物って果たしてどれくらいあるのだろう・・と・・
野木脚本、塚原監督の組み合わせがここまで波に乗るとは!秒も飽きさせず、目が離せないのは話のテンポももちろんだが期待する登場人物が現れた時の何とも言えない嬉しさ・・ドラマとの連携も大成功している。
謎を残してのエンディングだがその考察もまた良い
消費者と企業が利己的になった結果
私も含めた消費者は早く安く届けくことが当たり前になって、大手企業は儲けることばかりを考えるようになって、下請け、孫請けの会社が辛い思いをする、
物流だけじゃない、製造業も含めた色々な業種で起きていること。
誰かの心や生活を犠牲にして成り立つ幸せではいけない。
誰かは誰でもないわけじゃない。誰かの家族で大切な人なのだから。
私たち消費者にとっても身近な問題で他人事ではない。
ネットショッピングは必要最低限にして、できるだけまとめ買いして、時間指定もしくは置き配で確実に受け取って。
きっとみんなも同じ事を思ったはず。
時間が経っても忘れないようにしたい。
すごいなこれ
段々そうなってきたから慣れちゃってる、なんか欲しいものをポチったら、下手すりゃ何時間かで宅配貨物が自宅に届く時代
裏には、平常を前提に猛烈なカイゼンを徹底する効率アップが金科玉条の仕組があり、またそれが大規模なもんだから方々に歪みが溜まってる
ところ、ランダムにいくつか爆発する
世の中の様々な不合理が、ガチャガチャと美しく織り込まれた、いろんな捉えかたができる強烈で繊細な作品、すごいなこれ、ホント面白かった
う〜ん~~。やや残念!
主演級スターの見せ場確保に、苦心したのでしょうか?浅く広く、深みがなかった。
爆弾犯の無差別殺人に至るまでの動機が薄くて、説得力なし。
また、舟渡エリナ(満島ひかり)の会社サイド人間からラストに至るまでの、心理描写も唐突過ぎて感情移入は無理。共感できませんでした。
宣伝ガンガンやって、主役級スターを出したからと言って中身の良さは別だと、痛感した作品でした。
爽快な鑑賞後感と振り返らない勇気
アンナチュラルもMIU404も見ていたので楽しめました。野木さんの脚本は上手いし、演出も滑らかです。
ただ、まあ冷静に振り返ると、ツッコミどころは多いし、それを強引に納得させるための後付のような説明が多いのも事実。
見終わった後は見応えのある映画だと思ってましたし、二度目や三度目の鑑賞も考えてましたが、これ以上作品のアラに気づくと楽しい思い出を失ってしまうと思い、一回だけの鑑賞に留めておくことにします。
現実の問題も突きつけられた感じ
送料無料だとか、ポチれば翌日や当日に届く。それの裏側をわかってなかったつもりはないけれど、現場の壮絶さを突きつけられました。
MIUが好きで、アンナチュラルが好きで、再集結で、主役は大大好きな満島ひかりさんと岡田将生さんだなんて観るしかなくて期待しかなくて!!
やっぱり満島ひかりさん素敵でした。化粧気のない素の、なんならぼろぼろな役柄でも説得力あるし、しっかりメイクでバリバリに着飾った姿は立ってるだけでもほんっっとに素敵だし。目力、表情、ほんと魅力的。エレナ、強く素敵な女性でした。
ストーリーは、登場人物それぞれの背景や環境が伝わるので、感情移入してしまい、犯人だれ?とか、死なないでほしい!とか、感情が忙しいながらも置いていかれることはなく、最初から最後までずっと引き込まれる見応えのある作品でした。映像も美しい。
機捜やUDIとの繋がりも自然だったし、今でもあの頃と何も変わりなく存在しているということが覗き見れて、うれしく思いました。
便利な世の中だけど、安易にポチポチ買い物するの、考えさせられてしまいました。不在も申し訳ない。そして、箱を開けるときは慎重に。
#ME TOO を超えて
TBS系列を横断するキャスト+スタッフ総動員まつりのような
大掛かりなエンタメ作品でした。
野木亜希子さんと塚原あゆ子さんらしい時代を切り取る鋭い視点に満ちていて、
欲望のままにネットで買い物をする日常を
「それ、大丈夫?」と問いかけられたような気がしました。
いろいろ盛りだくさんだったのですが、
一番心に残ったのは、主人公であるエレナの描き方です。
野木亜希子さんと言えば、『逃げるは恥だが役に立つ』でヒロインに散々、
女が社会で直面する理不尽なできごとを愚痴らせた作家さんで
(原作を未読なので、どこまでが野木さんの本音だったのかは判りませんが)
その方が、本作ではワールドワイドな巨大企業の幹部(これも女性)から派遣された
極東支社の物流拠点マネージャーとして辣腕をふるうヒロインを作り上げたことに、
心底「やった!」と思いましたね。
時代は急速にジェンダー不平等を克服しようとしている空気が感じられて
主人公エレナのラストショットに「かっこいいよ!」と声をかけたかったです。
あ、そうそう。
これからご覧になる方は、火野正平の息子を演じた宇野祥平の前職勤務会社を聞き逃さないように。終盤につながる重要な伏線ですよ~。
面白い!
テレビドラマから生まれた二つの世界「アンナチュラル」と「MIU404」の同じ世界線で展開される物流システムの仕組みを利用した爆弾テロとそれに立ち向かう物流センターの人たちの物語。
アメリカのネット販売大手が日本で行う大型セールBLACKフライデーの商品の中に爆弾が仕掛けられていて、利益を追求したい企業と板挟みに合う運送会社、犯人を追う警察との戦いが繰り広げられる。
犯人は誰か、目的は、どうやって爆弾を仕掛けたか。
多くの謎が少しずつ紐解かれていくと、、、という最初から最後まで、野木脚本が冴え渡っていた。
モデルはもちろんAmaz◯nと、大手運送会社のクロネコ、佐川が起こした物流コストの問題をベースに無差別な小包爆弾という現実に有り得る問題を上手く物語に落とし込んでいる。
大企業の利益最優先の部分を皮肉り、最後は気持ちの良い
終わり方で締めくくる。
2時間飽きずに楽しめた。
追記
MIU404パートの機動捜査隊に前田旺志郎が居たけど、ドラマのイタズラ犯が改心して警察官になったという設定だったのか。あー、スッキリした。
しかもアンナチュラルで自殺した友達の配信をした高校生もバイク便役で出てるのか。なるほど!
罪を贖う。
犯人が使った言葉です。
そういう言葉があるんですね。
被害にあった人も犯人も、事件のきっかけとなった人物も救われず、独りよがりな犯罪で、アンナチュラルやMIUで味わった後味とは異なる、スッキリしない話だったなぁと感じました。
どの登場人物にも共感や感情移入ができなかったのが辛い。
シェアドユニバースの2作品の主人公が持つ「正義」と同じものを期待したのが、この映画を評価できなかった理由かなと思いました。
A●azon使いたくなくなる映画
アンナチュラル、miu404が好きだっので、その世界線の映画、と言う事で鑑賞。
上記2作のキャストがあまり出てない事で批判もあるようですが、そんなちょっとのシーンにこの人が!?という豪華さと、既にキャラクターとして成立している人物がちょこっと出てくるだけで、映画の世界観の解像度が増していて、個人的には程よい塩梅だったと思います。
本編は社会派エンタメとして飽きる事なく鑑賞することができ、出演者も実力派揃いでとても楽しめました。
またam⚫︎zonをモデルとした外資企業の利便性にハマった日本国民に、日本の物流企業が酷使されている実情が徹頭徹尾描かれ、気軽にポチったり、キャンセルしたりしていた自分を恥じました。
映画鑑賞後Ama●onで定期お得便で注文している商品のキャンセルしました。
自分で買いに行けるものは自分で買いに行かないと、自分も破滅するまで酷使されてしまうのでは無いかという恐怖が鑑賞後心をよぎりました。
余談ですが、この映画プライムビデオで配信するんですかね。
ここまで企業批判されても人気作だからamaz⚫︎nも配信するのか、ちょっと見ものですね😅
恐怖の爆弾テロ
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ひかりが物流倉庫のセンター長として赴任する。
するとその倉庫経由の配送品が爆発する事件が連続で発生。
さらに全部で12個あるという爆弾テロ予告動画が公開される。
その動画制作の決済履歴から、元社員の倫也が容疑者となる。
が倫也は何年も前から植物状態であることが判明。
ブラックな労働環境に、鬱になって自殺未遂したのだった。
犯人はそれを恨んだ倫也の元彼女で、既に自ら爆弾自殺してた。
ひかりもこの会社のブラックさで精神を患った経験があった。
そしてこれを機に会社を辞める。
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ひかりや倫也の弱さや葛藤が事件の背景にあるにもかかわらず、
何か今イチ共感することが少なかったな。
まあ犯人探し物としてはふつーに面白いのやが。
しかし宅配便の無差別爆弾テロなんて、ホンマに最低よな。
宅配便を開封するのが当面怖くなるやんけー。
あとタイトル、最後までラストスマイルと思っとったわw
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