ラストマイルのレビュー・感想・評価
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社会問題を合わせたミステリー!
アンナチュラルはリアルタイムで見てた!MIU404は未視聴。
•過去作は見てなかったり忘れてたけど、全然大丈夫だった!
•抱え込まずに仕事しようと思った、、
•ミステリーの内容も面白かった!
情報量と物語としてのバランスが完璧
下請け運送の日常から始まり、ロジの仕組みと派遣雇用、ネットショッピングの販促戦略、外資企業における収益ノルマ及び株価対策、物流の社会的役割、日本製造業の敗退、過労鬱と自死までの距離の近さとその失敗時の悲惨さまで過不足なく組み込まれ、
そこに
荷物を手渡す人たちの誇りや、物を購入するということがかならずしも単なる消費欲を刺激されてポチするだけとは違う人生における大事なシーンかもしれない、というところまで描ききってるわけで。
もう、脚本と、その演出編集の上手さにぐうの音も出ない感じです。
ネタバレとして書くと
最初の爆発の火の上がり方と、その後の吹き飛ぶけどなんだかんだ近くにいる人まで無事の差は「よくあるご都合ですか?」と思ってたらちゃんと答えあるし。
夜中の事務所で意味ありげに私はやれる、と独り言話してるシーンも「ミスリード用ですか?」と思ってたら「日本語でも話を聞いてくれる上司」で回収。
普通なら爆発物を家電製品の中に入れるなんてそれが逆に被害がどうなると思う?!に、その製品の強度ついては誰よりも詳しく誇りに思ってた人が。という。
全てのモヤ、に余す所なく根拠があって清々しい。
世界観を共有する2つのドラマのその後をファンの期待どうりにちょい見せしてサービス精神もばっちり。
デキるし懸命、媚びないままチャーミングだった満島さん、なによりすごい量の情報台詞を小気味よくすんなり聞かせる技量が流石でした。
最後に言及するのは順番違うけど、
出だし、通勤中、電車の窓に映る姿からはいる満島さん。
ストーリー的に「その他大勢の派遣社員とはまっっったく立場が違う、そんな存在の奮闘」になってしまう可能性を、
普通の人と同じに退屈そうに出勤する姿から入ることで「これはもしかしたら自分の物語でもえりえるかも」に引き寄せる効力があったんじゃないかと思います。
そういえば「時差」発言かあ。
テキトー発言連発だからその中に吸収されてたけど、ここにもちゃんと後ろに繋がるセリフあったのねと今気づきました。
他にもそういう、意味あるセリフあるかも。
また見たい。
可もなく不可もなく
ストーリーの内容は単純で良かったです。分かりやすい。
ただ少々作り込みが甘いのでは?と感じた部分もありました。
個人的に気になった点は二点
①まず作品のテーマになっている「物流」ですが、元々物流業界に勤めていた私から見れば内部の作りがやや甘い。(ツッコミ所が多かった)
劇中の配達員の台詞で「1日200個配れてすごい」的な発言がありますが、よほど不向きな配達員以外はそれぐらい配れます。
まぁ、これは実際現場を経験した人間にしか分からない細かいところなので、作品に影響はほぼありませんw
②自死した中村倫也さんが残したメッセージの弱さ。
そこまで頭を使わなくてもすぐ分かりました。が、「単純すぎるし、さすがにそれはないだろう」と他の方のレビューを拝見していたら、どうやら最初に浮かんだ解釈であってそう。
そもそもあの役をわざわざ中村倫也さんをキャスティングして演じてもらわなくても良かったのでは?と感じた。
仕事に疲れて自死に追い込まれるキャラクターなら、もっと切羽詰まっている背景を見せてくれないと病んだ経験が無い自分は「いやいや、転職しろよw」と思ってしまう。
なので、ここは病んだ経験がなくても引き込まれる・共感せざるを得ない、ような雰囲気が欲しかったですね。
2時間ドラマ
物流センターという、一般には馴染みのない空間が舞台であり、見慣れない景色が次々と映されるだけで、観客は非日常の中に放り込まれた感覚になり、ワクワク感と不安感が募り緊張感が煽られます。
但し、物流センター内の複雑で高度なシステムとメカニックの片鱗は見せつつも、異様さや不気味さはあまり醸されず、また物流業界のブラックな側面が本作の根底にありながら、その根源的な本質をクローズアップすることなく、物語はあくまでエンターテインメントとして軽快に進みます。
本作は、「シェアード・ユニバース」作品という位置づけで、製作元・TBSの人気番組(「アンナチュラル」・「MIU404」)のストーリー設定と配役を、そのまま本作に嵌め込んで、オリジナルストーリーを展開するという、ユニークな構成になっています。
各々の番組のファンには垂涎の作品になっているのでしょうが、全体の印象がやや散漫になり、少なくとも観客の視線と関心が浮遊してしまったように感じます。
本作の宣伝キャッチコピーは、“ノンストップ・サスペンス・エンターテインメントムービー”と謳っていて、確かにノンストップでドラマは進行しますが、観客は比較的落ち着いて観ていたように思います。
残念ながら、息をつかせぬ連続アクション、恐怖感をそそる緊迫シーン、次々と謎を解き明かしていく、というような観客がいつの間にかスクリーンにのめり込むようなシーンがなかったためでしょう。
それなりに変化のあるエピソードをテンポよく次々と見せていき、観客は上映中飽きることなく、それなりに満足して観終えたと思いますが、これはテレビの2時間ドラマの手法のように感じます。つまり茶の間で寛いでボーっと眺めエンジョイする感覚です。
“シェアード・ユニバース”によって、豪華な俳優陣が揃っていましたので、この点でも観客は堪能したことでしょう。
ただカメラの視点は、2時間ドラマでの観客目線のようでいて、実は満島ひかり演じる主人公・舟渡エレナの視点であったことが、ラストでのやや呆気ないような謎解きで分かります。
無難に巧く観客を惹き付ける作品に仕上がっている快作ですが、不満な点が一つ。
ラストで、悪役に決定的なドキュメンツを提示するのが、本作の主張したいコアだとすると、それまでのプロセスがあまりにも迂回し過ぎて婉曲されてしまったため、その真意が何だかぼんやりと茫漠感に包まれてしまい、勧善懲悪のカタルシスが満たされなかったことです。
社会派だ!
まず言っておきたいのだが、満島ひかりは可愛い。広瀬すずとか浜辺美波とかの正統派ではないが、ちょっと捻った可愛さである。
で、恋愛要素がまったくないこの作品。分類すると社会派サスペンスだ。
冒頭から事件が発生する。そこからの場面の切り替えが早く、ちょっと『シン・ゴジラ』の手法を思わせる。やがて、犯人像がだんだんと浮かび上がってくると、その意外さに観客は驚かされるのである。たくさんの伏線が最後に回収されるのは心地よいが、ちょっと強引に感じられるところもあった。
登場人物が社会に向かってぶちまけたとしか思えない台詞がたくさんあった。
私たちが当たり前だと思っている生活が、実に多くの人の仕事で支えられていることを改めて思い知った。それは、カスタマーであるわれわれのワガママに企業が寄り添ってくれたおかげである。もっとも、企業はそのワガママを下請けに押しつけただけという見方もできるけど。
この映画とは関係ないけれど、むかしA●azon関連の仕事をしたことがあって、電話の向こうの“社員”の人が、なんだか啓発セミナーを受けたばかりの人みたいなしゃべり方をするのが面白かった。
流通批判なのだろうか?
終盤になるに連れて、謎がどんどん明かされるサスペンスの王道で、割と最後までドキドキさせる展開が続き面白かった。
無理矢理感のあるECサイト企業が舞台で、この業界の闇を指摘する声もあるみたいですが、あまり闇らしい闇は描かれていない気がする。
劇中、「ブラック・フライデーが怖い」という下りと、センター長になって年数を経ると責任感で押し潰されそうになるという描写しかなく…
まして自殺未遂者はセンター長でもない。
それよりも、20円単価が上がり、100個で1,000円という下りもおかしく、20円の単価アップがそのままドライバーに行く訳ないのでしょう…。せいぜい10円?
それは良いとして100個で17,000円の仕事が存在することと(100個配るのに何時間かかるか知らないけど)、その仕事を70歳の親が40歳の子供に教えていること。そして、その子供が60分の昼休憩がないと文句を垂れているところに日本の闇を見た気がする(ユニクロの柳井さんではないが…)。
劇中、犯人に対して「そんな根性要らない(というニュアンス?)」のセリフがあったが、渡米費用、戸籍購入費、爆薬の購入費、偽広告の発注費、そして爆弾にした商品の購入費と、まあまあお金も使って、もう少しなんとかならなかったのだろうか…
まあ、でも、まあまあ面白かったかなぁ
色んなドラマと連動しているみたいだけど、全く見たことがなく、そこは琴線に触れませんでした。
そして、あのロッカーの中の暗号?が意味不明。遺書とか、そういう類とは思えないなぁ…
物流社会への問題提起も感じる作品!
「悪い羊がいるみたいね」
物流倉庫を舞台にしたサスペンス映画!
▼感想
映画館で鑑賞!
今の日本には欠かせない「物流」を題材にした作品!
この映画はサスペンス映画。ストーリーは展開が早く冒頭からすぐに引き込まれた。犯人が分かって「はい解決!」ではなく、そこからさらに展開を見せた!シェアードユニバースのドラマは見たことはなかったけど、問題なく楽しめた。
主演の満島ひかりは「ごめんね青春!」を見て以来好きな俳優。ハキハキとした話し方が好きで、今作のセンター長の役もすごい合っていた!食えない感じで刑事や部下をかわしたり振り回す姿が記憶に残った。衣装は何を着ても似合っていたけど、特に赤い服が凄く似合っていた。
BGMも印象的で「アー!アー!」っていう曲が緊迫感を増し、不安を煽った。
今作は日本の物流社会への問題提起にも感じた。自分もトラックのドライバーと関わる仕事をしているから色々なことを考えさせられた。
▼お気に入りのシーン
ある人物が止めたベルトコンベアがすぐに動き出すシーン!
このシーンは、今の社会では例え人の命でも物流は止めることはできない。止めると社会が機能しなくなってしまう暗喩に感じた。
ドラマは観ていないけれど
最後まで楽しめる娯楽作品
考察が楽しい
すべてはお客様のために
思ったよりも社会問題への風刺だった。
便利なものの代償は怖いなー
箱を開けた瞬間に爆弾だって分かるの凄すぎなのとそれを引き当てる天文学的な確率。。
犯人当てとかミステリー期待で行くと微妙だけど、満島ひかりのキャラがとても良かったから楽しめた!
黒い金曜日のブラックな話。
物流倉庫ラプソディー
どいつもこいつも…
何か腹立つな……と思いながら見てた。
登場人物にいちいちイラっとくる奴が多すぎる……監察医チーム、警察チームはドラマからのクロスオーバーらしいけど、前からそういうキャラなのかな……何だあの白い……警官……刑事? そんな勘と語彙力で仕事になるのか……?(追記:MIU404は見ました。主に星野源のおかげで仕事になってました)
そんな中、うだつの上がらない中間管理職・阿部サダヲが颯爽と登場した。実家のような安心感だった。作中めちゃくちゃ応援してた。拙者、群像劇大好き侍なので、ああした市井のしがない中年がささやかに活躍すると、作品の評価が爆上がります。運送親子もとても良かった。父ちゃん元気で長く楽しく仕事してくれ。
ちゃんと全ての伏線が回収されていて、とても満足した。昨今、説明してくれない作品が多い中、とても分かりやすくてありがたい。遅延のメーターがそんなに怖いんだなあ。「消すなよ」って後続に言い残してくれた最初の人は、もしかしたらあの人なのかもしれないけど、それが精一杯の「できること」だったんじゃないのかなあ。
それにしても、ひとりの力ではどうにもならんことを「責任」とか言ってひとりに押し付ける社会は、本当に嫌なものだ。「責任取れんの?」って何度も台詞に出てきたが、個人で取れる奴なんかおらんやろ。賠償にしたって金払ったことが責任取ったことになるんか? ひとりでは到底取れない責任を根拠に詰めてくる上司は、「責任取れんのか?」「取れません」って返してくるのが分かってて詰めているので、総じてクソ野郎である。
スタッフロールの終わりに、最近よく見る例の文言を見て、自分もパワハラクソ野郎の下で働いているので、胸と涙腺に来た。
だからみんな、何かあっても気にせず唾吐くくらいの気持ちでいこうな。
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