「マルチバースではなくてユニバースなんだよ」ラストマイル たあちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)
マルチバースではなくてユニバースなんだよ
すでに2ヶ月前の公開なのだけれど大人気絶賛上映中で観ることができて良かった。TBSテレビドラマ「アンナチュラル」「MIU404」とつながるシェアード・ユニバース・ムービーであまりの豪華オールスターキャストで眼が眩むのだがそのお祭感と反比例して物語のテーマが深く重く潜った日本版ケン・ローチ「家族を想うとき」の超社会派でストーリーに負けないくらいの大爆破映画である。まず脚本が面白く演出が凄く丁寧で手を抜くことなく撮り切っていると思う。満島ひかりと岡田将生の台詞がかぶるテンポ良いつなぎ、2ショットから1ショットへの片側に寄ったフレーミングの面白さ、特に冒頭で出てくるベランダで外を気にする女の子の危うい足元のUPが秀逸でとっちらかして回収する伏線もお見事でした。
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