「やはり大画面と大音響で観るとだいぶ違う」「鬼滅の刃」絆の奇跡、そして柱稽古へ Geso_de_Nyoroさんの映画レビュー(感想・評価)
やはり大画面と大音響で観るとだいぶ違う
本作『刀鍛冶編』のクライマックス、禰豆子がヤバい!からの、次回作『柱稽古編』の冒頭が映画館の大きな画面と高音質で観られる、恒例?のイベント上映です。勿論前者のオチは既知ですが、自宅のiMacで配信で見るソレより映画館の設備を用いて観られる事は、個人的には2,000円を払う価値はあると思いますが‥‥
劇場上映を前提にしてるのか、テレビシリーズの段階から画質も音響も全く遜色ないハイレベルの仕上り。難なら『ミリマス』『シャイマス』の様に、映画館で新作全話を先行上映しても良いのではと。或いはアニメ制作資金をより潤沢に得るために、この様な手法は今後他作品でも取り入れられるかも知れません。
『柱稽古編』の最初の掴みは、禰豆子の一件で「そう来たか」と云う印象でした。同時にこの辺で『パワーインフレ』防止策で、一旦仕切り直すのかも知れません、てか原作がそう言う展開なのでしょうけど。
それは煉獄さんの無限列車編、或いはソレ以前の下弦との対戦と比較してボリューム感が若干薄いテーマな気がしたからでして。。。
刀鍛冶編は、全話通じてワリと引き伸ばし感も否めませんでした。間を埋めるアニオリがどの程度挟まっていたかは把握してませんが。ならば原作遵守でテンポよく進める方が吉とはいえ、話数・尺の都合など大人の事情が少なからずあった?
そこで柱稽古編はキリッとスパッとメリハリを付けて整理させ、潔くコンパクトな作話になるかも?とも思えました(6話分:つまり半クールとかw)。ただ、稽古の話の中で鬼との戦いはどうなるの?
ここまで『上弦』と『柱』の紹介を兼ねた様なカップリングで対戦話が組まれてきました。あの序盤を観ただけだと、稽古を付けられる鬼殺隊若手は皆モブで、その中に炭治郎他3人(禰豆子も入る?)が加わってもあまーり映えない気が‥‥
※ネタバレ防止の為、原作マンガは遠ざけています。
そう言えば刀鍛冶編のラストに炭治郎以外の立役者が不在だったり、柱稽古編の冒頭の廃城エピソード(ザコ?を追う柱2人)など、微妙に繋ぎ目の具合が良くなく違和感が少々。
無限列車のラストで猗窩座と煉獄さんの死闘で、鬼強すぎだろ、どーすンだよ、こんなのがまだ6人も居るンかよ、と絶望感を少々受けた後の遊郭編でしたよね。ソレが柱稽古冒頭であっても良かったかなと‥‥
吉と出るか凶と出るかは、今春からのTVシリーズで乞うご期待! と言う今回のイベント上映でした。余談ですが映画館の大画面での鑑賞は、Fateのマシュと同じ目線で禰豆子を追ってしまう悪い癖が炸裂します。