「改善編集版になったがアニオリはやはり違和感」「鬼滅の刃」絆の奇跡、そして柱稽古へ 桜春さんの映画レビュー(感想・評価)
改善編集版になったがアニオリはやはり違和感
原作はアニメ化完了してから読む予定だが、まあまあネタバレ喰らっている人間の感想。
今回良かった点
前回のワールドツアー上映で不評だったアイキャッチやエンドロールが何度も流れるのは解消されアイキャッチ無しでエンドロール1回となっていたので気持ちが途切れず見る事が出来てほっとした。
それから劇場用音響はテレビとは段違いの素晴らしさで、この点は毎回感動する。個人的に映像も素晴らしいが中毒性のある劇伴と音響が劇場版鬼滅を何回も見に行く最大の理由だ。ほとんど別次元で素晴らしい。だから通常箱や小箱で見るのは魅力が半減する。IMAXや今後加わるはずのドルシネ上映、通常料金でもHDCSやTOHOシネマズのプレミアムシアターなど音響強化劇場で見る事を強くお勧めしたい。
残念だった点
原作未読でも他のシーンと雰囲気が違ってアニオリだなと分かるシーンがまあまああったこと。ufoは原作に忠実な部分と戦闘シーンを盛る事には素晴らしい能力を発揮するが、ストーリーに関するアニオリに関してはどうしてこんなに違うのかというくらいレベルが下がる。
特に刀鍛冶の里編の最終回は話の整合性が取れなくておかしいと思っていたらアニオリ改変と聞きやはりと思ってしまった。原作では刀鍛冶の里が鬼に見つかってしまったのだから鬼の次の襲撃に備えて里人は空里(予備の里)へ緊急で移ったとの事。それなのにアニメではまるでもう鬼は来ないかのようにのんびり里の後片付けをしている。里人が炭治郎を派手に見送る感動場面を演出する為だろうが何とも薄ぺらく原作の本質を理解しているとは思い難い展開だ。鬼に場所を知られた里を離れる炭治郎に無意味な目隠しさせるのもその為なのが悲しいくらい残念。
今回もう1つ大きなアニオリは柱稽古編第1話冒頭の蛇柱と風柱の活躍場面。十二鬼月でもない雑魚鬼討伐に貴重な戦力の柱2人派遣という時点でアニオリだろうなと原作未読でも気付いた。群れないはずの鬼がやたら群れていたし。相変わらずアニオリ鬼のキャラデザはカッコ悪いし。ただ戦闘シーンはufoの得意分野だけあってアングルなど迫力があったので個人的にギリ許容範囲ではあった。
しかし、その後の柱稽古編は良かった。ギャグシーンはちゃんと笑えてほっこりした。ufoは不得意なストーリーでのアニオリはもう無しにして最大のクライマックスである無限城編に繋げてくれる事を期待している。
仰る通り、刀鍛冶の里の人々がのんびり片付けなんて緊張感無さすぎでしたね(場所がバレた以上夜になれば鬼が来るんだから)
柱2人に追われたザコ鬼ごときが無限城へ逃げ込むなんて無惨様が許すわけないですし、アニオリ場面はもう少しキチンとお願いしたいものです
(-_-;)