トラペジウムのレビュー・感想・評価
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小説と映画の表現の違い
映画『トラぺジウム』は高山一実の一人称の小説を三人称に変えることでほぼ原作に近い展開でありながら大きく印象が異なる。
小説は主人公がアイドルになりたいが為に策を巡らせ3人の仲間を集める過程が彼女の純粋さ、情熱の合わせ鏡としての辛辣さ、計算高さ、エゴイズムが内面の一人称の語りを通して描かれている。
映画ではこの辺りの負の感情が三人称になることでラストまでほぼ見えないように設計されている。明け透けの感情が情熱の強さと絡めて描かれる小説と映画の表現の違いは比較する観点で非常に面白い。
ただこうすることで終盤の主人公の強い苛立ちが、さながらサイコホラーのように唐突なものに見える(特に辛辣な描写は映画オリジナルである)のでそこに違和感を覚える人もいるのではないだろうか。
小説をテンポよく再構成して見せている点は好印象だが残念なのは原作で最も印象的な車椅子の少女サチの抱えた感情を主人公たちが理解できていない件りは巧く取り入れてほしかった、というのはある。
かっての角川映画の「読んでから見るか、見てから読むか」の謳い文句を強く感じさせる作品。
ある意味相互補完的な関係にあるので読んでから見る、という観賞方法はお勧めかもしれない。
5月2週の良い作品
今年177本目(合計1,269本目/今月(2024年5月度)11本目)。
(前の作品 「春の嵐がやってくるまで」→この作品「トラペジウム」→次の作品「」)
原作はしらないほうです。
アニメ作品は見ても憲法論などにならない映画は基本的に投稿もカウントもしませんが、良かった映画なのでぜひ。
お話自体は原作の通りなのかな?主人公(を誰にとるかはともかく)の「ちょっと強引な」方法でチームを組んでアイドルレビュー…と思いきや…と言ったお話です。
ただこれらの点は多くの部分で原作にそって作られているため当然あることないことも言えません。
同小説のファンの方はもちろん、知らない方も知らない作品ならまさに90分ほどで展開もゆっくりだし、いろいろ考えさせる点が多いし、おすすめといったところです。
個人的には憲法論的なみかた(それぞれの目指す人生に対してバンドなりを作るときにそこを抜ける抜けないの自己決定やそれを尊重すること等)でみました。ただ、音楽シーンももちろんあり、そちら観点でもおすすめです。
主人公をはじめ4人のキャラは生まれも育ちも今いる学校も全然違います。そうした彼女たちが目指したもの、そこでが起きたか…という映画ですね。
採点に関しては以下のようにしています。
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(減点0.2/「ドローンを飛ばすには、C++やJavaを勉強しないと、ですね」)
IT企業につとめている私ですが、以前は国家資格としての基本情報技術者試験があり、そこで言語を必ず学習することになるので(基本情報技術者試験は、一般的なIT企業ではだいたい3年目くらいまでには取りましょう、になる)、その「基礎」として今でも応用例が多い「C言語」を学習します。映画内でいうC++やJavaはそれらの発展言語です。
ただ、国家試験である同試験もコンピュータ受験が可能になると「特定の言語の問題は出さない、アルゴリズム等を読解できるかを問う問題にする」となり、C言語やC++などをしらない方も当然出てきます(まあ、今年2024年のうちの新人さんも外部研修では学習するのかなぁ)。
この辺、映画のストーリーとは関係が「ほぼない」のですが(プログラムを作るとかという話にならない)、C++にせよJavaにせよ、もう少し何か字幕・演出上の工夫が欲しかったです(この映画を上記のように憲法的な観点があるのだろうという「学習映画」の趣で行くと、いきなりC++?、Java?となって厳しい)。
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(減点なし/この映画のタイトル)
映画をご覧になった方はもうお分かりだと思いますが、映画内では夜に「一つの星座」だけをずっと見つめているシーンが何度もあります。この「一つの星座」とかかわりがあるものです(ネタバレ回避)。
主人公に難あり
原作未読でしたが楽しめました。映像は綺麗でキャラの個性や表情など描写も良かった。
主人公の性格は自分の夢の為なら打算的で友達に対しても非情。最初から最後まで好きになれないけど自分は最後まで嫌いになれなかった。
オーディション全落ちから
設定を決めてそれに見合う人材を探して
ボランティアなどのローカルな活動から注目され番組企画からアイドルを目指すなんて中々どうして博打というかアイドルよりプロデューサーの素質がありそうだなぁって思いながら見てました。
そこから空中分解、転落はありましたがそこから自分を見つめ直して主人公達が和解できてよかった。
アイドルの方が原作なんですね。この方がこの物語を書いた事に対し色々意味を考えてしまいます。
プロ意識に欠けるアイドル
原作未読で、いわゆる最近話題の集団アイドル?にも全く興味が無いのですけど、アニメの絵柄が可愛かったのでついつい鑑賞してしまいました。
序盤、アイドルを目指す主人公東ちゃんがアイドルグループ「東西南北」の人集めに正に東奔西走します。グループ結成以後はメディアへの露出や売り込みまで一手に担い、まるでアイドル兼プロデューサーみたいな立場で奮闘するストーリー。
「アイドルという虚像」を作り出すためには東ちゃん自身あまり興味のないボランティア活動も「好印象を演出する過去の経歴、大手メディアに接触する手段」として利用するあたり、ほんと分かり易い上昇志向、欲望の発露が見られて逆に新鮮だったのですが、その裏の戦略はともかく見せる態度の悪さ、表情が醜悪すぎて興醒めです。
特に相手に対して不満な時に何度か見せた彼女の「チッ」っていう舌打ちが無意識に出ちゃうのは普通の家庭に育った高校生女子の仕草としてあり得ない。平気で食べものを路上に捨てて隠したりするし、育ち悪すぎ(笑)。
外見が抜きん出て美しいわけではない人間(失礼)がアイドルとして戦略的にメディアへの露出しようとする際、綺麗事は言ってられないのは分かります。
ただ、それらが性格の悪さに直結するかって言ったらそうじゃないと思うし、実社会でもそれは証明されています。例えば長く芸能界に残る人って裏方さんにも気を遣い、常日頃からファンサービスに意識がある方がほとんどというじゃないですか。これは伝聞ではありますが実生活と照らし合わせても真実と思います。
最終的には、主人公から協力者が離れることで彼女の今までのやり方の一部は否定されることになるのだけど、この「手段を選ばない上昇志向=性格の悪さ」としか捉えられない時点でこの物語の底の薄さが露呈してしまいます。元アイドルさんの原作ってこのあたりはどうなってるんだろうと、最近の原作無断改変問題を絡めて疑問を持ちました。
また、言及されるかどうか期待していた「自分を応援してくれるファンに対する感謝の気持ち」ってのが具体的な行動として最後まで明示されずに残念でした。
例えば東ちゃんに対するファンレターの数が他のメンバーと比較し少なくて精神的に落ち込む描写がありました。
おそらく内容確認さえせずゴミ箱直行モードを暗示してるんでしょうけど、少なくともその中に車椅子の可愛い女の子を始め、ボランティアで実際接触した方々からの手紙があったかも・・・という認識があってしかるべき。
少なくとも全部の手紙に一応目を通す、場合によっちゃ感謝して部分的、選択的にでも返信するのがプロのアイドルのしかるべき行動というものじゃないでしょうか。ファンが返信みて感動し過去のボランティア活動の掘り起こし含めてSNSで拡散してくれるかもしれないのに。そこを期待して戦略的に動くのがプロの本当のあざとさなんだけど、分かってないねぇ。
東ちゃんは最終的にそれなりの着地点を示しますが、この「一人一人のファンあってのアイドル」という視点、描写が最初から最後まで抜け落ちていて、見た目以外で推せないアイドルの典型の様で残念でした。
むしろ、彼女以外のメンバー3人が皆、あざとさも無く基本善人で終始こちらに共感してしまう始末。
この流れは、この作品の本意じゃないと思うのだけど、どうなんでしょうかね。
良くも悪くも作者ありきの映画
原作未読で鑑賞。
序盤〜アイドル解散まで光の速さで進んでいく上に登場人物それぞれの深堀が全くと言っていいほどされない。そもそも主人公がなぜあそこまでアイドルに執着するのかも、理由こそあるもののイマイチ判然としない。
そのためアイドル解散になっても「主人公性格悪いなぁ」くらいにしか思えなかった。
終始こんな感じなので登場人物に感情移入出来ず眺めてる間に終わってしまった。
ストーリーの本筋は正味あるあるだが、悪くはないので、この感想になるのは映画として詰め込んでしまったせいなのか...原作読んでから見た方がいいのだと思う。
原作の方のファンではないので、正直伝えたい事もわからなかったが、現役時代の彼女を見ていたら何か変わったかもしれない。
あと見逃しただけかもしれないが、結局「トラペジウム」ってなんなの?とはなってしまった。アイドルが星みたいに輝くのは分かるが、詳しい説明はなかったと思う。
思ったよりアイドルしてない
前情報は何にも無しで私はみました。
主題歌をVTuberさんが歌っていることから王道キラキラアイドル系だと思っていました。
ですが違いましたね
序盤の仲間集めパートは平和だったのですが
主人公の悪い部分が見え始めたりするとことがよかったですね(普通の人間じゃしない発言を友達するにのはありえないけど)
歌唱ダンスパートはさすがって感じでめっちゃ綺麗でした。
最初にインパクトのある主題歌を流したせいで劇中歌がすこし弱く聞こえてしまうのは仕方ないのかなあ…
結局主人公の我儘に最後まで付き合ってくれた仲間の3人がただただいい人だったなと思います。
最後には主人公の我儘も無駄ではなかったことがわかって上手くまとまってるなと思いました。
原作も読んでみたいなと思います。
普通のアニメ
OPで主題歌が流れたところまではこれから何かが始まるワクワク感があったが、それ以降は特に感想出来るようなところがなかった。
またおじいちゃん役の声が若くイキイキしていて違和感がすごかった。
四人で歌ったシーンも感動するところなのだろうが、主題歌のインパクトが強すぎたので、明らかに力負けしていてチープに感じた。
劇中の音楽は主題歌からエンディングまでレベルは合わせないと残念な感じになると実感した。
キラキラしてる世界への憧れは人それぞれ
アイドルやってた子が書いた物なのだから、こう言う世界もあるんだろうなとは思いました。
原作読んでないから分からないけど、映像にするのにかなり端折ったんじゃないかと感じます。
人への思いやりなど、様々な経験を通しての人間の成長物語として捉えればいいのかな
あと、仲間内の中での舌打ちはやめた方がいいよね
思ってたのとは違ったけど、だからこそ見て良かったです
4人のベクトル
の向きと長さと強さが違うと、最初は勢いで進んでも、結局、限界が来てしまうという事ですね。ユウは夢を叶えて、他の3人人もそれぞれ自分の道を見つけることができたのは良かったです。一人よがりはダメ。
アイドルの素晴らしさと難しさ共に味わえる作品!
最初東西南北の4人が出会った時は,みんな方向性もバラバラ。出会えたことが奇跡だった。
ボランティア活動など4人で色々なことをしていく中で,4人は成長し,アイドルになる。
しかし,アイドルになってから,方向性の違いから、すれ違いが増えていく。そのすれ違いも,4人を成長させていくが、溝は埋められず、4人は解散してしまう。
しかし,それがきっかけとなり,4人はそれぞれの道を
歩み始める。
4人がアイドルになれたことは,奇跡。アイドルになれる事自体が奇跡。そんな夢の職業であるアイドルも,SNSで心ない悪口を言われたり,続けていくのは,難しい。
でも,一緒にアイドルになった仲間は,かけがえのないもの。出会いは,宝物。
『トラペジウム』は,アイドルが大好きである自分に、改めて,『アイドルを応援したい!』『やっぱりアイドルはいい!』と思わせてくれた最高の作品!
アイドル大好きな人,そうじゃない人も,みんなに見て欲しい作品!密度の濃い最高の1時間30分でした!
少し違和感
フライヤーの絵を見た時やPRでSNSを見た時に、水彩画の様な淡い色使いが印象的で好みでしたので楽しみでした。
ですが、劇中の風景画が写真の様な重めの質感があったり、アイドルとしてステージに立った時の絵のバーチャルな質感などに違和感を感じてしまい少し残念に感じました。
主題歌の「なんでもない」feat.の星街すいせいさんを存じ上げなかったのですが、とても力強くインパクトのある曲で劇中のどこのシーンで流れるか楽しみにしていました。
まさかの始まりで少しビックリして戸惑いましたが、この作品の印象を魅力的に引き立てているなと思いました。
東西南北(仮)と真司の声優さんたちの声とキャラクターがとても合っていて、ダンスの練習シーンや本番での動きの変化や個性もあり流石だなと感じました。
ただ、事前情報で作品に期待が高かったからか、少しストーリーに物足りなさを感じる部分もあり、もう1つ何かがあれば更に良かったかなと思ってしまいました。
最後はそれぞれの夢に向かって進んできた展開も観られたのはとても良かったです。
主人公ゆうの性格!!
アイドルになる為の群像劇。東ゆうが、アイドルになるためチームメイトを捜して東西南北(仮)を結成…解散…ゆうがアイドルとして再チャレンジする物語。ゆうの性格がキツ過ぎて、感情移入しにくかったです!しかし、キャラクターが可愛くてよかったです。
Clover Work好きなら
期待を外さない出来だったと思う。
Vtuberの星街すいせいさんも好きなのでそこも。
和定食頼んだら中華ばったかだったみたいな期待外れなものはない。
とはいえ、話の内容は想定を上回るものではなく、驚きの展開とか斬新なストーリーなどはないので、純粋にアイドルグループモノを欲する人が観るべき作品
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