「分かりやすい話好きには受けず、想像力のある人には世界が広がる」クラメルカガリ 斜陽堂さんの映画レビュー(感想・評価)
分かりやすい話好きには受けず、想像力のある人には世界が広がる
タイトル通りあれこれと説明を求めたり分かりやすい映画を求めるタイプの人とはめっぽう相性悪いが、時間をかけて文脈を想像するタイプの人からすれば不思議と世界が広がって見えてくる。そんな良くも悪くも見る人の感受性・想像力次第な世界観でした。
一見小難しいようですが何故舞台の街が出来たのかといった説明や、狛犬や炭鉱夫といった作中の社会的序列。キャラクターがどんな人物か・どんな関係なのかも変に説明過多にならず作中の紙芝居(?)やそれぞれ台詞から読み取り、想像出来るようなってます
そして朽縄爺を演じた寺田農さんに追悼を
最後の台詞「老兵は死なず また帰ってこん」とはまた粋な締めでして
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