劇場公開日 2025年12月12日

Black Box Diariesのレビュー・感想・評価

全67件中、1~20件目を表示

4.0それでもレ◯プはなくならない

2026年1月26日
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不同意性行為はこの映画で描かれている様な状況下だけではなく、普通の家庭の中でも頻繁には行われているだろう。

恐らくこのような愚行は世界から無くならない類の犯罪だと思う。

性的弱者になりやすい女性の尊厳が守られるためには、(女性を守る法の強化)と(女性が自分の身を守る為の教育)くらいしか効果的な手段は思い浮かばない。

子どもに伝えるべきことは「健全な性行為だけがある世界の実現」というのではなく、男性側の性衝動が時にどれほど暴走するか、それに伴い女性がどれだけ心体ともに傷付くかを思春期の頃から男女に教えていくことが大切なのかと思った。

また、女性の守る法の強化とともに(冤罪の発生を起こさない為の法の整備)も同様に重要。

この映画の話とは少しズレるが、僕がドキュメンタリー映画を観る際に気をつけているのが(映画の内容が過剰に感情的に訴えかけてくる作品には気を付ける)ということだ。

映画を鑑賞していて、映像的演出により観客の感情が必要以上に感情的に煽られると、その映画が問題としているものが(正しいのか間違っているのかわかり辛くなってくる)からだ。

僕は伊藤詩織さんに関する裁判について全く知らない状態で見ていたので映画鑑賞中、加害者とされる方の言い分が分からなかった。

その為、僕はこの映画を観ている時(伊藤詩織さんが正しいか、そうでないか断定しないというスタンスで観よう)と意識するのだが、感情的に揺さぶるような演出が多い為、どうしても伊藤詩織さん依りに評価が動いてしまいそうになった。

僕はこれまで、たくさんの冤罪事件を観てきたので(片方の証言だけで善悪をジャッジしては真実を見誤る)ということを肝に銘じているので、この映画がエモーショナルになればなるほど、(この映画に影響されてはいけない)と心にブレーキをかけながら鑑賞しなければいけなかった。

そんな精神的にブレーキを掛けながらやっと(ホッ)と心が緩んだシーンは(当時の様子を実名で証言してもよい)と声を上げたドアマンが出てくるシーンだった。

彼の証言内容により、この映画に新たな輪郭が浮かび上がり、英語を鑑賞中どこに軸足を置いて良いのか分からなかった僕の戸惑いが少し緩和された。

もしこの事件が冤罪ではなく、本当に伊藤詩織さんが性被害者なのであれば、当然その告白は感情的になるのは当然なのは至極当然なことだとも思うので、このドキュメンタリーの演出の方向性についてを論じるよりも、日常的に起きている性被害者の生々しい声や一生負い続けるであろう心の傷などを広く周知したことを評価したい。

この映画を作るにあたり、伊藤詩織さんや製作側のアンフェアな行いについて議論されているが、映画制作の動機が『男尊女卑の社会構造を良しとする(巨大権力)に対して物申したい』のであれば、かなりグレーな事をやらないと一矢報いることは非常に難しかったというのも事実だろう。

その話とは別に今回、この映画を作るにあたり製作者側のエゴで誰かの尊厳や生活を貶めたのであれば、製作者はその罰を受ける必要は勿論ある。

僕は伊藤詩織さんのことも、加害者とされる男性のことも知らないので、実際二人の間に何が起きたのかは知る由もない。

だからいくら民事裁判で伊藤さん側が勝訴を勝ち取ったとしても、僕は心から喜ぶことは出来ない。

しかしもしこの映画によって、性的弱者を減らす方向に社会が動いたのであればこの映画の意味はそこにあると思う。

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はなてん

3.5一見の価値あり

2026年1月26日
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ドキュメンタリー映画としてはかなり面白く、泣かせるシーンも多く、アカデミー賞候補だった事に納得。
内容は決して許されることでは無く、人間は被疑者にも捜査官Aにもドアマンにもなれるしならない事も選択できる。
家父長制が色濃くい日本「男と二人きりで飲み屋に行く方が悪い」のでは無く、「そもそも男女平等ならお互いの意思で物事を判断する」に変わりつつあるのは良い事。

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るい

1.0ただショック。

2026年1月26日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

いろいろと人権や倫理上の問題があるようだが、監督が「観てから判断して」といっているし、修正済ってことだし、どちらかといえば伊藤氏を応援してもきたので、取り敢えず観に行った。

で、ショックを受けた。

うわべ部分だけでいえば、オシャレな映像、たいへん分かりやすいストーリー構成である。

ただ私自身は、防犯カメラの問題やら情報提供者やらの問題はもちろんだけれど、それよりも許諾を得られていない、あるいは映像からの削除を希望している人らに対する修正や編集のされ方、あまりにも恣意的なストーリーの仕立て上げられ方、もはや演出にしかみえないシーンの多さに、驚いて開いた口が塞がらなかった。

この単純で深みのない、分りやすい作品に、騙されて感動する人たちがいるのはわかる。でも、なぜこの作品を、「倫理上人権上の問題をクリアさえできれば、作品自体はすぐれている」と評価する識者が未だいるのか、甚だ疑問である。

「サバイバー」、「ジャーナリスト」、「真相」、「ドキュメンタリー」などなどの言葉が、伊藤詩織氏が「カッコよく」世界デビューするために都合よく利用され続けてきたことは、よくわかった。

そうとも知らず、映画を観るまで、伊藤氏をなんとなく、自身が当事者でありながら、弱者のために矢面にたって頑張ってくれている人、国家権力の圧力に屈しなかった人と思って応援してきた自分はいかに愚かだったかと、恥じ入る思いである。

この映画に公益性などまったくない。

むしろ映画を観たことで、「サバイバーという地位を、伊藤氏は自ら獲得しにいったのでは?」と疑いの目すら向けてしまう。そこは、そこだけはそうではないのだろうけれど、でも、そう思われても仕方ないようなことをこの映画をもってしてしまったのは、当の伊藤詩織氏自身だ。

こののち、本当に性被害にあって苦しんでいる人に疑いの目が向けられたりしないこと、証拠や証言の提供を拒まれたりしないことを願うばかりだ。

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マチネ

5.0伊藤監督を応援します

2026年1月25日
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伊藤監督の勇気に敬意を表します。

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のんのん

4.5優れたドキュメンタリー

2026年1月25日
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pen

4.0巨悪あり、刑法で裁けず

2026年1月24日
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知的

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テコ

4.5タイトルなし(ネタバレ)

2026年1月22日
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りゃんひさ

5.0人生のすべてをかけて逆風へ向かう

2026年1月21日
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悲しい

ドキュメンタリー映画を観たのは、これが初めてかもしれない。
この作品は、良くない意味での問題によって事前にさまざまなニュースになっており、
以前から強い関心を持っていた。

また、この事件自体も当時大きく報じられていたため、
決して「救われる映画ではない」だろうと分かってはいたが、それでも観ることにした。

観て、正直に驚いた。
何に驚いたのかと言えば、この事件で責任を問われた相手が政治家でも官僚でもなく、
ジャーナリストだったという点である。

ジャーナリストといえば、本来は権力を監視する立場のはずだ。
その人物が、国家権力と呼ぶべきものかどうかは分からないにせよ、
権力構造の中で強い影響力を持ちうる存在だったという事実は、非常に衝撃的だった。

権力に近づき、その代弁者のような役割を果たすジャーナリストは、
結果としてその権力の庇護のもとに置かれ、
自らもまた“力を持つ側”になってしまうことがある。
その構造が、この映画では淡々と、しかし重要な証言を通して描かれていた。

出世の仕方や影響力の持ち方は様々あると思うが、
ジャーナリズムの世界で成功することで、
これほどまでに大きな力を持ちうるのか、という点には正直驚かされた。

同時に、もう一つ疑問が浮かんだ。
この出来事が表に出ないようにするために、
この人物はいったい何を差し出したのだろうか。
それとも、すでに築いてきた関係性という「対価」を使った結果だったのだろうか。
映画はそこまでを語らないが、だからこそ考えさせられた。

伊藤詩織さんという人は、非常に強い人なのだと思う。
その強さゆえに、自分に起こった出来事を、
怒りや苦しみといった負のエネルギーのままにせず、
前に進む力へと変換してきたのだろう。

それでも、このような事件がなければ、
まったく違う、もっと穏やかな人生があったはずだ。
一人の人生をここまで変えてしまった現実を思うと、
観ている間、ただただ胸が苦しくとても悲しかった。

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ごま

4.0闘いの記録でありながら、成長物語だった

2026年1月21日
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昔から性被害を受けた女性に対して、派手な服装をしていたんじゃないか?、誘うような言動をしていたんじゃないか?、二人きりになる場所に行くのが悪いといった意見を述べる人がいる。今でも本当にいる。しかも女性にも多かったりする。自分の身は自分で守らないと!という強い思いがそんな発言につながっているのだが、それをあえて本人に伝えようとする気持ちがわからない。その行為がどれだけ被害者を傷つけるのか。本作でもそんな女性が登場する。ハニートラップ発言で笑っていた某女性議員も声で登場した(加工されていたようだが)。 女性の敵が女性ということもあるってことだ。
伊藤詩織さん闘いは当初孤独なものだった。最初の一歩を踏み出すのは相当な勇気が必要だっただろう。いや、続けていくことも同様に相当な勇気が必要だったはず。でも、徐々に仲間や支援してくれる人が増えて、伊藤さんは大きな存在になっていく。当然自分たちの運動に利用しようとする輩も出てくる。そんな人たちをうまくかわし、勇気をもらい、支援を要請する。本作は被害者の闘いの記録でありながら、彼女のジャーナリストとしての成長物語だった。だから、裁判の内容や過程があまり描かれていないのも仕方ない(そもそも裁判の内容を映画で触れていいのかさえもわからないし)。
被害の当事者が映画を監督することはとても難しいと思うが、微妙なバランス感覚で作り上げた感はある。もちろん加害者側の主張は全く異なるのだろう。ただ、法を犯していないとしても、間違ったことだったのは明らかだ。後半のドアマンの発言は本作の最大のクライマックスだった。素晴らしいシーンだった。女性だけでなく、男性でも本作を観て勇気を得る人がたくさんいると思う。そう願う。もちろん自分もその一人だ。

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kenshuchu

4.5損なわれた魂の救済

2026年1月19日
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いろいろ外野が喧しいのだが、ドキュメンタリーとして極めて吸引力の高い映像を構築されていることに感嘆する。
自分は結構ドキュメンタリーが好きで、原一男監督の水俣曼荼羅や大島監督やポレポレでかかる諸作品を観ているのだが、そういった作品群と比してもぐいぐいと惹きつけられ、あたかも「ゆきゆきて、神軍」を彷彿とさせる力がある。
またダイアリーズと銘打っているように、伊藤詩織監督本人が自身がスマホにセルフでモノローグするシーンも多数ある。カメラも同居する友人が撮ったものが多いらしく、御本人曰く(ロビーで伺いました)カメラを意識したことはほとんどないとのことである。
そして思考ツールとコミュニケーションツールとしての英語の力も実感した。海外の映画祭での実績はロンドンでのセーフハウス生活や英語での映像ダイアローグやモノローグの力が大きいと思う。
ただ映像素材が手元にあるものが中心で、以外の素材が電話越しの音声だったりで、”通常のドキュメンタリーであれば同行カメラマンなどがあえてカメラを意識させて撮る”ところが、そうではないわけで、セルフと取材対象者の境界との葛藤というものがあまり意識されていないこともみてとれる。
このあたりはセルフで伊藤監督自身がモノローグするシーンも相まって、あたかも観客が伊藤詩織さんに相談されているような気持ちになることも、この映画の求心力のひとつかもしれない。

この映画の特色はジャーナリストという肩書を名乗ろうとしはじめたトムソン・ロイターインターンの伊藤詩織氏が求職活動の過程で性被害を被り、これを公的に相手を罰するための活動への決意、なによりも損なわれた自身の魂の救済と回復の過程を示すドキュメンタリーであって、いわゆる社会派的性質はあるもののそこは実は本質ではないような気がした。そういう意味では、なんだか春樹的な物語性も勝手に汲み取ってしまった。

それにしても伊藤詩織氏が性被害自体がそもそも酷い上に、そこに抗う道を選んだことで受けた仕打ちまでもがあまりにも理不尽であることに尽きる。
救いは、彼女のプライベートな友人たちや家族が慈しんでくれていたことであったこと。

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モロボシダン

4.5勇気ある告発の行方

2026年1月18日
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知的

斬新

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yumeko

4.5今見るべき映画

2026年1月18日
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非常に優れたドキュメンタリー。特に「正義の側だって無謬ではない」というのをきちんと示した点はよかった。とかく正義サイドは美化されるものである。が、現実はこの映画にあるように逡巡したり、時には足を引っ張ったりするものだ。それがきっちり映像として示されてる。

伊藤詩織氏についていた弁護士や支援者たちが怒ってるのは要するに「自分たちがかっこよく描かれてない」ということにつきる。許諾を取ってないというような批判は表向きに過ぎない。特に弁護士は自分が無能に見える瞬間が許せなかったんだろう。ああいうのがもし美化されて描かれていたら彼らは文句を言わなかったはず。

ついでに言うとドキュメンタリー作家たちが批判しているのもよくわからん。許諾が取れてない? おいおい、君らこれまでそんなもの取ってなかっただろ。特に想田和弘氏がごちゃごちゃ言うのは違和感しかない。この映画内での私的会話をそのまま映像として使うやり方って彼が「観察映画」としてやってる手法そのままだ。

劇中印象に残ったセリフを列挙する
捜査員A「今度、ラーメンを食べに行きましょう」
弁護士 「ホテルが止めに入るかもしれません」
裁判所前の女性「あ、あの強◯された人?」
山口敬之「彼女は傷ついたかもしれないが、私も同じだ」
ホテルのドアマン「名前を使ってもらって結構です」

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水原秀策

5.0許せない

2026年1月18日
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悲しい

性犯罪者、隠蔽しようとする権力構造、嘲笑う人、、、許せない。
立場がどうなっているかわからないが、捜査員A(酔っていたとはいえ、引っかかる発言はあった)、ドアマンが解雇になっていなくて良かった。

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邦画好き

5.0勇気ある彼女の姿と、彼女を誹謗中傷する匿名のネット民の対比

2026年1月16日
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本作がオスカーノミネートされたのを知ったのはほぼ1年前。いろいろあって日本公開は無理かと思ったが、やっと公開。当然劇場で鑑賞。

あの記者会見は覚えてる。
彼女に向けられた誹謗中傷も覚えている。
匿名のSNSだけでなく、「政治家」「有識者」と呼ばれる人々によるものまであった。
異常な光景だった。

あれ以降も、性暴力の報道は日々なされている。
芸能事務所社長、大物芸人、大物タレント、俳優、監督、自衛隊、といった大きな話題になったものから、ずっと扱いの小さい、企業、学校、スポーツチームにおけるものまで様々。

でも彼女ほど熾烈で下劣な誹謗中傷を受けた被害者はいないのではないか。

性暴力の報道を見る度にあの記者会見を思い出す。
そして被害者をよってたかって誹謗中傷し日本社会の後進性に、日本の司法のダメさ加減に絶望する。

それでも声を上げるしかない。
声を上げる人がいるから、世の中が良くなった。亀の歩みのようにゆっくりだが。

みんな忘れてるけど、100年前は女性に選挙権は無かった。
世界は変えられる。より良い世界に変えられる。そのために声を上げるしかない。

本作はその声だ。彼女の、そして声をあげられないサバイバーたちの心の叫びだ。

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みっく

5.0優秀な作品

2026年1月14日
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悲しい

優秀なドキュメンタリー作品。

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あくび

4.0百聞は一見に如かず

2026年1月14日
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鑑賞するかどうか迷ったが、やはり観てみなければ分からない事もあるだろうと鑑賞。結果観て良かった。メディアを通して感じていたこれまでの彼女の印象が変わった。
ご本人は本を出版した事と同じく、自分の事件を、自分という題材を客観的に伝えたいという思いからこのドキュメンタリーを撮ったのだと感じた。事件の事そしてそれを語り、訴えを起こすことで何が起こったのかを伝えたいという思い、ジャーナリストとしての意欲から。ふと自分自身の事を考え心が壊れそうに震えている瞬間が分かる。

ヨーロッパ、アメリカと多国で学びながら様々な経験をし学んだ彼女は、日本人の常識という枠にはまらない、そして真っ直ぐな人だったのだとわかる。言ってみれば、昭和的基準の考え方の世界でその古い基準に合わない若者がもがいている、という実態が垣間見える。純粋で幼かったという印象すら感じる。
希望の職場で働きたいという、就職活動としてのアクションがきっかけで事件にあってしまった。 学生が会社訪問で担当の人事に被害に遭うという事件を聞く、これと同じだ。その後彼女は信念を持って行動を起こした。
隠し撮りやこっそり録音など法的に問題と言われる行動も取ってはいて、それはまずいのでは…?と思うシーンもあったが「とにかく証拠がない」と訴えを却下され続けた彼女の防衛行動の一つなのだと理解出来る。判断がまずいとか揶揄出来るポイントはあり、彼女が社会人としてまだ未熟であるとは伺えるが、しかしそれは本筋ではない、彼女は戦っているのだ。加害者は逮捕寸前まで行ったが上層部の判断で取れ消されたという事実。

多くの人達が彼女を応援しサポートするために集まり、会社に止められても自分は証言すると、熱い言葉で涙を誘ったホテルマン。とにかく彼女を心配する家族。多くの人が共感し応援したいと思う事実はスクリーンの中にある。
彼女の行動が同様の被害に遭った経験がある人を勇気づけたのは間違いない。男性に襲われても仕方ない、そういう状況になった女性が悪い、そういうパラダイムが考え方としてあることは事実。だが法を犯してないとか犯罪ではないなどの言い訳の前に、襲った男性は人として間違っているという単純な事実。
一方でドキュメンタリー作品として批判されても仕方ないポイントがあることも事実。
そういう事の判断も含めて、多くの人にまず見てもらいたい作品だと言える。

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まっちゃまる

4.0詩織さんが綺麗で可憐で心を持っていかれた

2026年1月13日
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泣ける

悲しい

怖い

彼女が不美人だったらこの事件もおこらなかっただろうが、この運命を背負って生まれたかもしれない。
勇気があるとともに友人や人に支えてもらう人格もあるのだろう。
こういうリスクのある若い女性、法律関係者、報道の人に広く見てほしい。

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KSクッキー

4.5伊藤詩織さん個人としての嘘のない作品

2026年1月12日
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トークショー付き上映で鑑賞。

「ジャーナリストという客観的な立場だったから事件に向き合えた」と、作中で伊藤さんは語る。まさにそうだったんだろうなということが伝わってくる本作だったが、そうした中で時折(きっと伊藤氏も思いがけないタイミングで)、伊藤氏自身が当事者の立場にグイッと引き戻される瞬間があって、観ていて感情を揺さぶられた。

最高裁で敗訴した元国会議員杉○水○らの、おぞましい誹謗中傷は論外だとしても(音声だけは作中でも流れた)、映像使用の許諾問題などで、公開されてからも賛否が分かれている本作だが、気になっている方は、まずは観てみることをオススメしたい。

自分は、今作全体が、伊藤詩織さん個人としての嘘のない表現だったと感じたし、彼女の振る舞いに疑義を抱く部分は一つもなかった。

ジャーナリストやドキュメンタリー映画監督としての未熟さや過失を指摘する「批判」ではなく、いわゆる性被害を、売名行為の類として「揶揄」している方々は、本作を見終わっても感想は変わらないのだろうか。変わらないとしたら、是非その理由を聞いてみたい。

<ここからガッツリ内容に触れます>

・事前に、1月8日付の東京新聞オンラインの記事を読み、望月記者の懸念や西広弁護士の主張もなるほどと思った上で鑑賞した。
やはり、西広弁護士と思しき方の顔に修正が入っている画面での公開となっている現状は、単純に誰が悪いで結論づけられる問題ではなく、胸が傷んだ。
最高裁判決について、弁護士チームのみなさんと連携して勝ち取った価値ある勝訴だったことは、勝訴の紙を掲げる方の涙からも伝わってきた。
双方が納得できる方向で収束することを願ってやまない。

・確かに、許諾問題について、ジャーナリストとしてやドキュメンタリー映画監督という立場での過失はあったのかもしれないと思う。ただ、彼女が日々の記録として動画を回したりボイスメモを残したりしていたこと自体は不自然さなく理解でき、それを「生身の自分を曝け出す(作中では、裸で人前に出ている気持ちと言っていた)」ために、映像表現の中に取り込もうとするのは、表現者としては、むしろ必然だとも感じる。
映画公開に関わり、彼女にも問われるべき部分はあったかもしれないが、本当に問われるべき者たち、または得をした者たちは誰なのか。
その部分は、冷静に考えたい。

・彼女が、「ブランケットを幾重にもかけてもらったみたい」と言って涙する、女性ジャーナリストたちとのシーンに胸が詰まった。自分も、戦っている人に対して、素直にブランケットをかけられる人間でありたいと思った。

・彼女のありふれた幸せを望む父の言葉は、価値観云々を抜きにして、親の本心だよなぁと思う。

・国会の場面で、井出庸生の発言が取り上げられていて、地元民として、ちょっと誇らしかった。自民党の中にあっても、選択的夫婦別姓等にも前向きであるなど、信念を持った政治家であることは確か。

・立憲の柚木議員の追及が、ニヤニヤ顔の自民党の重鎮たちをバックに一蹴されてしまう場面や、ラスト間際のニュース映像の挿入など、作為的と考える人もいるかもしれないが、自分は肯定派。
安倍晋三元総理をモチーフにした山口氏の本の出版を控えたタイミングで、周囲の忖度があったのかどうか、これからも真実が明るみに出ることはないだろうが、そのBLACK BOXについて、堂々と実名で自分の考えを述べているのだから、何ら後ろ指を差されることはないはず。

=以下、トークショーからの備忘録=

・見返すと心が削られてしまう450時間に及ぶ映像を、編集の山崎エマさんが「私が10時間くらいに縮めるから、全部見なくていいからね」と言って、まずまとめてくれた。

・自分としては、自死を選ぼうとしたビデオメッセージなど、母に見せたくないと思ったものもあったが、山崎さんが、搬送先の病院で目が覚めた時の映像を見つけてくれて、「私、生きようとしていたんだ」ということに気付かされた。それとセットだったら映画に入れてもいいと思えてきて、第三者と一緒につくるよさと、逆にこれは私のことを描いた作品との思いも強くした。

(会場からの質問)※質問された方が、自分が聞きたかったことを見事にピンポイントで聞いてくださって感動したことを付け加えておく。

Q1.編集に山崎エマさんを起用した理由は?

A.ドキュメンタリー映画祭で知り合った。英語でコミュニケーションを取るシーンも多いので、バイリンガルの方にお願いしたいと思っていた。

Q2.性被害の当事者であると同時に、ジャーナリストでもあり、監督でもあるという3つにまたがる立ち位置で、今作の公開に際して、現在も様々な声が聞こえている部分があると思う。その危うさについて、ご自身はどう折り合いをつけてこられたのか。

A.危うさはあると思っているし、葛藤もあった。
ただ、コロンビア大学でのジャーナリズムに関わるディスカッションに参加した折に、例えばガザなど、物理的に中に入れないようなところでは、パーソナルな発信が大切なニュースになるということに改めて気づかせてもらい、覚悟ができた。なので、冒頭で、これは私の物語ですと宣言をしてダイアリーズと名前をつけた。
昔からのドキュメンタリーという範疇では認められない部分もあるかもしれないが、一般的なドキュメンタリーといっても、カメラが入った瞬間に、ドキュメンタリーとは言えない状況になってしまうこともある。ドキュメンタリーにするなら、加害者側への客観的な取材も入れ込まなくては…と最初は構えていたが、パーソナルな記録の積み重ねの方向に踏み切った。

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sow_miya

4.0生き方を問う

2026年1月11日
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鑑賞方法:映画館

親から子に願う幸せと

自分の信念を大切にする幸せの

あり方を考えました

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もーりー

3.0#MeToo

2026年1月11日
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鑑賞方法:映画館

ドキュメンタリーではないが、
3年前に劇場鑑賞したキャリー・マリガン主演の
『SHE SAID シー・セッド その名を暴け』を思いだした。

本作の中でも、
名前と顔を出して本事件を明らかにしていくのは
危惧する声があるのは日本では強い傾向なのだろうが、
この事件を通して、性犯罪が起こらないような法整備は
もちろん機運を高めていくことこそ
本作や前述した作品の意義なのだろうと思う。

伊藤詩織さんの行動には敬意を表しつつ、
多くの人に観てほしい作品のだと思うし、
#MeTooの火を灯し続けることがまずは大事ではと思う。

本作に登場したドアマンの方の姿勢に胸を打たれた。
かくありたいと思う。

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