映画 情熱大陸 土井善晴
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TVでもお馴染みの料理研究家の土井善晴先生のトーク中心のドキュメンタリー。ベースとなったTV放送「情熱大陸」は2022年の10月23日OA。音楽は葉加瀬太郎さんだから例のテーマでも弾くのかと思ったら出てきませんでしたね、出たがりなのに珍しい。
印象としては冒頭からチェゲバラの顔のエプロンで登場だから癖強い人だなぁと身構えました、料理研究家と言うより硬い信念、思想を持った哲学者、一汁一菜と言いつつもそのみそ汁は具材が多くまるで鍋状態、ルーツは祖母の土井ナヲの手料理で父、勝を通じての継承でしょう。
おフランスでの講義も基本は一汁一菜、スープとパンとチーズで良いと全くブレないのには感心しました。監督が、先生は適当とかいい加減で良いと言いますが、それは先生だから、普通の人は本当にいい加減になってしまうのではと問うと、あっさりそうかも知れないと認めていました、失敗したら学べば良いのですと・・。
兎に角、土井先生の話好きには、半ばあきれるほど、途中で良く喋るなぁ、とお腹一杯になりました・・。
お料理番組を観るのが大好きな子供でした。“キューピー3分クッキング”“金子信雄の楽しい夕食”“料理天国”。もちろん、土井勝先生の“今日の料理”も。夏休みの時には主婦向けの料理番組を観て、お料理するのが楽しくて仕方がなかったです。レシピノートも作ってました。
でも、就職してから忙しくなるとお料理するのが億劫になってきて外食やお惣菜に頼る日々。ちゃんとやろうとしていたからお料理がどんどん苦痛になりました。
そんな時に土井先生が一汁一菜を提唱していて、「先生分かってる!」と思いました。今はほとんどの家庭で専業主婦はいません。でも女性の家事負担は変わりません。だから、お料理が苦痛にならなくて家庭での負担が少ない一汁一菜は素晴らしい日本の文化なのです。私はキャラ弁より一汁一菜が家庭を救うと思います。
土井先生の優しいお人柄が良く分かる作品でした。