ジャンヌ・デュ・バリー 国王最期の愛人のレビュー・感想・評価
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【貧しき家庭の私生児ながら、美貌と知恵と機知で国王ルイ15世の公妾まで上り詰めた実在のど根性女性の生涯を描く。今作は、当時の仏蘭西王宮文化を再現した、意匠、衣装も豪華絢爛たる仏蘭西映画でもある。】
■物語は、ジャンヌ(マイ・ウェン:ナント、監督・脚本まで手掛けている。)が、美しい女性に成長し、数々の貴族の愛人になりながら着々とその地位を上げていくところから始まる。
そして、彼女は、その経験の中で文字を学び、知恵を付けて行くのである。
◆感想
・ジャンヌがルイ15世(ジョニー・デップ:ナント台詞は少ないが、仏蘭西語で喋っている!)に初めてベルサイユ宮殿の広い廊下で謁見したシーン。それまでポンパドール夫人を亡くした事で気鬱だったルイ15世が彼女の姿を見て足を止め、少し頬笑み立ち去るシーン。
ー ”ジョニー・デップ、仏蘭西映画に出て大丈夫か!”と危惧していたが、全く問題ない。流石である。オーラが違うのである。-
・で、ササット、執事ラ・ボルト(バンジャマン・ラヴェルネ:若き仏蘭西の名優である。)は彼女を誘い、性器を診察させ性病でない事を確認させるのである。
ー 堂々と、医師の前で足を広げるジャンヌの根性が凄い。又、慇懃なラ・ボルトが徐々に自由奔放なジャンヌに惹かれて行く最初のシーンでもある。-
・ジャンヌは、デュ・バリー伯爵と結婚し、正式にルイ15世の公妾となる。
ー 当時の王宮文化では、フツーの事である。何故ならばデュ・バリー伯爵の地位も上がるからである。彼は、決して寝取られ男ではない。-
・ジャンヌは、王の寵愛を受けベルサイユ宮殿の中で、自由に振舞う。それまでの旧弊的な文化を蹴散らすかのように、男装したり、黒人の少年ザモルを招聘したり・・。
ー それを快く思わない、ルイ15世の娘達。演じた女優さんには申し訳ないが、”良くここまで不細工(ホント、スイマセン・・。)な女優を集めたなあ。”と感服する。
序でに言うと、王の前から退出する際の背中を見せずに、小さいステップで下がる面白い仕草が個人的に、非常に気に入る。クスクス。
今度、社長の前でやってみようかな・・。-
・オーストリアから、王太子妃のマリーアントワネットが嫁いでくる。ジャンヌの立場は微妙になるかと思われたが、ルイ15世の計らいで彼女の地位は揺るがない。
ー デュ・バリー伯爵との間の息子、アドルフを決闘で失っても彼女はめげない。強い女性である。そして、ルイ15世のジャンヌへの基本的な想いは変わらない。それは、彼がジャンヌの前から退出する時に、おふざけで取った小さいステップで下がる面白い仕草からも分かる。-
・だが、時は無情でルイ15世は天然痘に掛かる。一度は彼の前から去ったジャンヌは周囲の制止を振り切り、罹患する可能性があるのに、彼の看病をするのである。だが・・。
そして、執事ラ・ボルトは王が臥している間の窓を開け、蝋燭の炎を吹き消すのである。
<ラスト、テロップで流れた事実は哀しい。且つては彼女に優しかったルイ16世により修道院へ幽閉されるジャンヌ。
その後、ベルサイユ宮殿に近づかない事を条件に幽閉を解かれるが、時代の流れは加速度的に王宮廃止路線を突っ走り、仏蘭西革命が起こりルイ16世、マリーアントワネットは断頭台の露と消え、ジャンヌも同じ道を辿るのである。
今作は、仏蘭西革命前の、華やかなる仏蘭西王宮文化の中で、貧しき家庭の私生児ながら異例の地位を気付いたど根性女性の物語なのである。>
デュ・バリー夫人の波乱の生涯をわかりやすく描く
本作は、フランス国王ルイ15世の最後の公妾ジャンヌ・デュ・バリーの波乱に満ちた生涯を描いており、なんとなく歴史の勉強になるかなと思って鑑賞してきました。敷居の高さを感じたものの、実際にはそんなことなく、とてもわかりやすく描かれていて楽しめました。
ストーリーは、貧しい家の私生児として生まれたジャンヌが、親の再婚や修道院での暮らしを経て身につけた教養と持ち前の美貌で、貴族相手に娼婦同然の生活をしていたところ、デュ・バリー子爵に囲われたことをきっかけにヴェルサイユ宮殿にあがることとなり、そこで国王ルイ15世の目に止まって公妾となり、二人の甘い生活が始まるものの、これまでのしきたりやマナーを無視する自由奔放なジャンヌはしだいに多くの敵を作っていくというもの。国王とジャンヌの愛の物語としても、女たちの嫉妬と羨望と憎悪が渦巻く宮廷内のパワーゲームとしても、なかなか見応えがあります。実際にはもっと複雑な思いが交錯していたとは思いますが、ジャンヌに焦点化してわかりやすく描いていたのは好印象です。
冒頭でナレーションを絡めながらジャンヌの生い立ちを簡潔にまとめ、それが以降の人生の伏線として繋がるような立ち上がりがお見事です。年頃となったところから深く描かれていきますが、この時点ですでに世界観に浸っていました。その後も、まるで鮮やかな絵巻物語を見るようで、ロケかセットかCGかわかりませんが、広大で豪華絢爛なヴェルサイユ宮殿や華麗な貴族の衣装や暮らしぶりなどが目を楽しませてくれます。
先日観た「哀れなるものたち」のベラと対照的で、すでに確立した社会の中で、女性であることを武器として最大限に生かして、頂点まで上り詰めていくジャンヌの姿が圧巻です。これも、男性中心社会での女性の強かな処世術と言えるでしょう。しかし、その美貌で国王を手玉に取ることもできたであろうジャンヌがそうしなかったのは、国王を本当に愛していたからでしょうか。逆に国王が最後までジャンヌを妃とせず公妾のままにしておいたのは、当時のしきたりや慣習の縛りがあったからでしょうか。
フランスの歴史にも文化にも疎いので、十分に理解できないところがありましたが、逆にいろいろな場面で新鮮な発見や驚きがあり、とても勉強になりました。謁見の際に陛下と目を合わせない、女性は髪を下ろさない、国王の死期が迫るとロウソクを灯す等、当時のフランス宮廷内のマナーや慣習が垣間見えたのはおもしろかったです。中でも、陛下の前では小刻みに下がるというのがとても滑稽に見えたのですが、あれが当時の正式マナーだったのでしょうか。自由奔放だったジャンヌが最後にその仕草を見せるのが、切なく印象的です。
ただ、本作において最も重要なジャンヌの魅力が、今ひとつ伝わってこないのが残念です。主演のマイウェンが脚本・監督も務めたようですが、主演だけは他の若い女優に任せたほうがよかったのではないかと思います。一方、共演のジョニー・デップは、全編フランス語で見事にルイ15世を演じきっています。脇を固めるのは、知らない俳優さんばかりでしたが、国王とジャンヌを献身的に支えるラ・ボルド役のバンジャマン・ラベルネの存在感が光っています。
きらびやかではあったが。
ルイ15世の公妾ジャンヌ・デュ・バリーの生涯の話。J.デップもフランス語。
「ナポレオン」でも触れたが、ベルばらのデュ・バリー夫人が自分の予備知識なため、想像と若干違った。
解釈は沢山あるでしょうが、この映画のジャンヌは優しい感じがした。
元は身分が低い女が、のしあがってきた…というよりは、女性は物扱いで翻弄された人生に見えた。
毒々しさとか高慢さ、エロスなどは感じられなかった。本来はどんな人だったのか。
ルイ16世はイケメンすぎだなあ。
ヴェルサイユ宮殿、絢爛豪華な貴族たちの衣装などは素晴らしかった。堪能できました。
フランス版大奥
あまり時代劇風な大げさな演技を抑え目にしていたのが好印象でした。
まあ大河モノですが光る君でない方の貴族が描かれていました。意地悪しただけで国際問題って。
以前観たナポレオンの映画のゼロストーリーとしても楽しめました。
エンターテインメント歴史映画
ジャンヌ・デュ・バリーを主人公にルイ15世との恋愛をドラマティックに描くのだろうと思いきや、
割と淡々と歴史絵巻として綴られていく映画作品でした。
とはいえ、ジャンヌ・デュ・バリーのキャラクター造型を緻密に描いていたり、
ベルサイユ宮殿内における慣習・風習・礼儀作法といった所作、そして圧倒的に素晴らしい衣装等、
見どころは満載です。
個人的な好みになろうかと思いますが、
監督・脚本・主演のマイウェンは、主演は張らない方がよかったんじゃないかなーと思いました。
もっと女性を敵にまわすような、敵視されそうな役に向いている俳優はいたんじゃないかと。
しかしながら、ルイ15世を演じたジョニー・デップの演技は素晴らしかったです。
ジョニー・デップとわからない程、役に入り込んでいたと感じました。
実はもうひとりの主人公と言っても過言ではなさそうな、ラ・ボルド役のバンジャマン・ラベルネが
最も素晴らしい演技をしていると思いました。
ルイ15世もジャンヌも支える彼あっての物語でしたね。
ジャンヌだけど、ダルクじゃないのね。
フランス革命前のルイ15世の時代の話。主人公のジャンヌは厳しい環境に生まれ、生活のために娼婦になり、上流階級の男達から高評価され、ジョニーデップ演じる国王ルイ15世に紹介される。そこでルイが一目惚れして、愛人関係になる。えっ、自分的には一目惚れする程の美人じゃなかったのにな。あっそうか、これから結構時間があるから、おばさんになれるキャスティングなんだなって納得。
フランス革命の印象からフランスの王族達は、かなり酷い奴等なんだと思っていたが、この映画では、そんな感じ一切無かった。ルイなんて凄く優しい感じ。ま、政治的な話が無かったから国民達の気持ちは分からなかったね。
この時代、偉い人には愛人が居るのが当たり前だったんだな、日本なら側室として尊ばれるのに、ルイの娘達はめっちゃ嫌ってた。でも、ドカドカ暴れる対立が無かった事もあり、ストーリーとしては緩かった。息子のルイ16世なんて、めっちゃいい奴で、革命で死んじゃうなんて可哀想に感じた。嫁のマリーも同様。えっ!王室を離れてたジャンヌも!?知らなかった〜。そこそこ楽しめました。
豪華絢爛 ジョニデ感薄めのルイ15世
18世紀のフランス、建物・調度品・衣装・そして食事、描き出されるすべてが贅の極み!そりゃ民衆も納得行かず立ち上がるでしょうよ。
そう思うのですが、ルイ15世とジャンヌを包む空気感だけは純愛ストーリーのようでした。
実際にはどうだったのかわかりませんが、二人はなんだかんだ幸せだったのでしょうね、従来の形式にとらわれず奔放に愛を育んで。
それに比べて娘たちのおバカっぷり、一人、また一人と離れていきますが、叱責せずにただ見つめるだけの国王様にも問題はありますよね。
ジョニデがクセの少ない演技で、それはそれで良かったのと、とにかく豪華な当時の世界観を体感できたのが良かったですね。
人妻を妾にしてたんだと知った
フランスで59年間国王として在位したルイ15世の最後の公妾ジャンヌ・デュ・バリーの生涯を描いた作品。
貧しい私生児として生まれたジャンヌは、美貌と知性で貴族の男たちを虜にし、社交界で注目される存在となった。バリー子爵の愛人となり、ベルサイユ宮殿で国王ルイ15世にみそめられ、公妾の座に就いた。しかし庶民が国王の愛人となるのはタブーであり、マナーやルールを無視したジャンヌは宮廷内で嫌われた。そして、王太子妃となったマリー・アントワネットからも嫌われてしまった。そして・・・という話。
愛人になるのは人妻じゃないといけないとは、当時のしきたりを知れて良かった。
当時の豪華な衣装やベルサイユ宮殿の豪華絢爛な様子が凄くて、これを大スクリーンで観れて良かった。
ジョニー・デップがルイ15世役をフランス語で演じていたのは流石だと思ったし、憂鬱な初老の国王らしくて良かった。
ジャンヌ・デュ・バリー役のマイウェンは悪くはなかったが、ルイ15世と出会ったのが26歳で彼が亡くなった時にまだ31歳になる前だったはず。史実感を出すためにも、もっと若くて美しい女優を選んで欲しかった。
史実を全く知らないからか、割と恋バナだったという印象を持った。愛し合う恋人同士の物語。見てて暖かい気持ちになった。ベルサイユ宮殿、例によってスゲー。
◆ジャンヌは国王の寵愛を受けてるとはいえ尊大ぶることがない。庶民出身だからかもしれない。陽気で気さくな感じも良かった。もうずっとジャンヌを応援してたヨ。
だけど、王候貴族からみたら卑しい身分の出身だし、娼婦だし、宮廷や貴族社会のルールも破ったりするから3人娘や貴婦人達からはヒンシュクを買う。
そんなジャンヌを、王の側近や政府の高官とおぼしき背が低いおじさん(名前忘れた)は暖かく見守って支えてくれる。
◆イヤがらせに対してジャンヌが涙を流して嘆き悲しんだり、やたら暗いドロドロした物にしてないのも良かった。
敵役の3人娘にしても、「コイツらだけはもう絶対許せーん、成敗せにゃならーん」なんて思えるほど悪らつ陰険には描かれていない。末娘はジャンヌの味方ではないが、姉たちのイヤガラセには参加せず中立を保つ。
◆マリー・アントワネットって、ヤッパシ政略結婚?若いのに遠くから1人でやって来て心細さそう。3人娘の言い付けどおりにジャンヌを無視する。まあ次期王妃とはいえ新参物だから3人娘には逆らえずってとこかも。
・こういう所は国王のルイ15世、絶対権力者なんだから、「お前らジャンヌを無視すんじゃねえ」ってビシッと言えんのかなとは思うが、王族のルールとか何かよくわからん。おそらくジャンヌは王と結婚してない愛人だから、王宮内では最下層なのかもしれん (使用人よりは上だろうが ) 。
・国王だからって大っぴらに愛人囲って使用人も付けて家まで与えちゃってるけど、そもそも愛人ってのが、キリスト教の教義に反してるみたいだ。キリスト教には国王でも逆らえないようだが、この件に関しては国王だからってことで黙認なのかも。
・それよか、時代とか、国王だからとか、キリスト教の教義とか抜きにして、娘達から見て愛人囲ってる父親ってどうよって問題にのような気がしてきた。 女子3人娘にしたら、「げっ、キショ~イ」って言いたくなるだろう。 きっとマリー・アントワネットも同じ思いじゃわい。
◆僕がフランス史を知らないのも良かったのだと思う。もちろん池田理代子センセイの大傑作は当然(?)読んでない (ナーイス)。 映画の中でマリー・アントワネットの話題が出てきて初めて、「あっ、マリー・アントワネットの1つ前の時代の話だったのか」と思ったほどだ。
史実としてイロイロあった悲しい話や、ドロドロした事実なんかを知っていたら、単純に国王と愛人の恋バナとして楽しめなかったかもしれない。
・ちなみに、フランス史で知ってる単語は、ベルサイユ宮殿・マリー・アントワネット・ルイ1?世・ギロチン・フランス革命、これで全てだ。あとナポレオンも。 今回の映画でフランス史はもう完璧。
あと国王の死をロウソクで知らせるのも良かった。 だけど、「国王崩御ォ~」 の舌の根も乾かぬうちからの速攻の 「新国王即位~」には笑った。 確かに制度的には、前国王崩御 → 即 新国王即位なんだろうけど、即位宣言は日を改めて別の日でも良くネ?
・新国王のイケメン16世って孫だったのか。ってことはルイ15世には息子はいなかったのかな? いたけど亡くなった? まあいいか (^^) 。
・あと、「えー、なんじゃソリャ?」って驚いたのが、愛人になるために結婚した所。逆じゃねって思った。国王の愛人になるには名目だけでも貴族じゃなきゃダメってことらしい。改めて、「なんじゃソリャ?」
・ジャンヌはフランス革命起きるかなり前にベルサイユ宮殿あとにしたから難を免れて良かった。と思っていたら、結局ギロチンで処刑されてしまったらしい。
史実は知らないが、映画の中では何も悪いことしてないのに。何てコッタイ。悲しい。。
◆ストーリーには直接関係ないが、ヨーロッパ映画に出てくるサロン、高級娼婦、貴族とかサッパリ分からんといつも思う。サロンと称する貴族や文化人の溜まり場に、高級娼婦がもれなくセットで付いてくるってのが奇妙だ。サロンには娼婦じゃない女子も参加してるし、貴族のパートナーも同伴してたりしてホントわけが分からない。高級なんて言っても男は性の対象としてしか見ていないのは今回の映画でも分かる。
面白い
退廃したフランス貴族。これは革命も起きるでしょう。自由、平等、博愛の崇高な理想を謳ったフランス革命だが、革命反対派を次々と処刑していく。あまりにも処刑が多過ぎて、ギロチンが発明されたほど。革命全体では200万の犠牲が出た。ジャンヌは処刑されるほど何かしたか、平民が飢えていた時、贅沢をしていたけど。マリーアントワネットもそうだけど、時代に翻弄された人生。
やや退屈な歴史絵巻
歴史好きとしては、ヴェルサイユ宮殿を使った大規模なロケとか、細部に至るまで当時の宮廷を再現している点は、目を見張るものがある。ただ、残念なことに、物語の起伏がなくてお眠になっちゃいました。
ジョニー・デップのフランス語は、日本人の自分には違和感なく感じる。フランスでの評価はどうなんだろうね。
王に背を向けてよいのは、皇太子だけらしい。この皇太子が、やたらとイケメンでいくらなんでも盛りすぎじゃね、っとツッコミを入れたくなる。
小刻みに後退りするのは、宮女だけかと思ったら宰相を含めてなんと全員が。この大がかりなコントを見ているようで笑ってしまった。
やや退屈な歴史絵巻でございますが、見る価値はあると思います。
豪華絢爛 ジョニデ マイウェンが主役というより ヴェルサイユ宮殿ほか描写が主役❗️観客は精鋭ぞろい。
本作中規模の器で4割くらいの入り しかも1日2回上映
そう、鬼滅も プリキュア も ガンダム も振り切った観客たちは精鋭ぞろい
咳😷してたの俺だけだった。まさに選ばれし 映画エリートが集ってたよ❗️
さすがに 18世紀フランス 映画だと いくら ジョニデとはいえ 観客選ぶ
しかし結論から言えば 背景は複雑だけど 単純な歴史知識の要らない 愛欲の絵巻だった。
【必要な知識】フランス革命の年代と マリー・アントワネット ルイ16世 お爺さんのルイ15世
瀉血と天然痘の何となくイメージ【有料🈶パンフに漏れなく掲載】
【不要な知識】ルイ15世 1710生まれ 1715即位 1774没
政治の中心は オレルアン公→ブルボン公→フルーリー枢機卿→直接→ジョワズール公→三頭政治
正式な王妃は1721何歳だよオイ スペイン王妃マリアナビクトリア→1725 元ポーランド国王の娘マリー・レクサンスカ
10人の子供 7人生き残り 6名が女性
しかし 愛人ならぬ公妾制度でめかけ 愛の遍歴 ①10、20 王妃レクサンスカ②ネール侯爵家姉妹 20 30
③才媛のポンパドゥール夫人 30〜50 ④本作主人公
と容姿も良かったらしいが 恋愛遍歴も半端無い❤️
本作主人公ジャンヌは 1743生まれ 形式上 デュ・バリー伯爵【の弟】と結婚し
1768 ルイ15世に出会う1769公妾へ 1793処刑
以上は不要な知識 知識は有料🈶パンフにしまっておけば良い❗️
当時の雰囲気と心情を感じる絵巻
CHANEL協力の衣装 ほか当時の 宮殿の雰囲気感じる作品
だが アドルフって誰❓と正直思った
古典的手法で撮影 アナログだけど 良かったですね。
有料パンフ🈶は 実は 正直モノパンフ
① マリーアントワネット等は 実は小柄でそっくり
ただし 主役マイウェン はオリジナル 俺もそう思った チト年齢が・・
② 寡黙で威厳のジョニー・ディップは ちょうど良い老化度合い フランス語乗り切った🇫🇷
③大スター ジョニデ と監督マイウェンの葛藤がそのまま掲載
おとぎ話のようでもあり 楽しい絵巻でした。
女の闘い的なものも小気味良い
雰囲気最高の ただ画面に感じ入る作品です。
人間関係も上記 アドルフ除きわかりやすい
ただマイウェンさん 監督としては有能で18世紀魅せてくれたが
主人公もやってしまったのは評価が割れるだろう。
頭空っぽで楽しめます。
時代の束縛にとらわれない女性の物語 ただし古典的な女性
ただ 山場は・・・是非劇場映画館でお確かめください。
創作しない歴史忠実・動く宮廷絵巻ドラマ
豪華爛熟フランス宮廷絵巻です。ジョニー・デップが悪女アンバーとやっと決別出来た後に最初に取り組んだ作品、って言う惹句が先行し、何やらスキャンダラスな印象が漂ってましたが、おやまあ実に真っ当な歴史絵巻、それも上質な仕上がりに驚きました。フランス革命前の宮殿の中での日常が克明に描かれ、教科書的な程に丁寧なのです。脚色もほぼ分かっている事実に即し、控えめでもなく誇張もなくの正確を維持でしょう。だからこそベルサイユ宮殿でのロケもシャネルによる衣装提供も可能になったのでしょう。
ただ、最大の映画化での焦点は、本作の監督・脚本を担ったマイウェンなる女性が主演のジャンヌまでも演じていることに尽きましょう。この方、かのリュック・ベッソンの奥様だった方のようで、お綺麗と言えばそうでしょうがタイプとしてアカデミー賞を二度も受賞のヒラリー・スワンクに似ており、骨格が浮かび上がるような骨太タイプの方ですね。本音を言えば、本作で少女時代そして妙齢の頃と役者がそれぞれ担ってますが、この20代の方の美しさならば・・との願い虚しくマイウェンさんに早々にチェンジでがっかりした次第。肝心のルイ15世が一目ぼれするプロットを観客に納得させるのはチト無理でしょう。ただ、背丈もスラリとしたモデル体型で豪華衣装がピタリと決まっているのは確かです。
この主役以外のキャスティングは絵に描いたように完璧で、ジョニデのルイはもちろん、側近ラ・ボルトの忠誠の愛情、馬鹿三人娘のまるでディズニーアニメから飛び出したような醜さ、将来のルイ16世となる王太子はベルばらから抜け出したような長身端正美青年、マリー・アントワネットの幼くも白い肌と気品です。動く宮廷絵画を完璧に描いてます。
「貧しい家の出」の少女が器量と機転で宮廷に上り詰めるサクセス・ストーリーは楽しいけれど、多くの国民が貧しいのはブルジョア支配の結果ですから悩ましい。許せないのは「卑しい身分の出」の言い回しが日本で散見される事ですね。貧しいならまだしも卑しいなんてあり得ない。そして本作に登場するジャンヌへのプレゼントとして「小姓」が差し出されるが、黒人の少年です。これは史実でしょうが、アフリカ大陸からほぼ拉致されてきたであろう少年の哀れを想像してしまう。幸いにもルイとジャンヌに愛されたからよかったものの、ルイの馬鹿娘達の好奇な対象には耐えがたかったでしょう。そう言えば「首」で織田信長にも黒人の小姓が描かれてましたね。
個人的に私は現在、アマプラで「オスマン帝国外伝」を視聴しており「大奥」とまるで同じに驚き、さらにNHKの大河「光る君へ」も同じ、そして本作もまるでプロットは同じと、王の寵愛を得るがための奮闘に同情しつつも、王の身勝手にも辟易させられてます。その点ジョニー・デップのルイ15世は公妾を庇うスタンスが強く節度もあり嫌味は薄い。
それにしても宮廷内の仔細の興味深いこと。王に絶対に背を向けない、先に言葉をかけてはいけない、髪をアップか下ろすかによってドレスコードが大きく異なる、お辞儀の仕方、目を見てはいけない、ドレスの色も要注意、王の風前の灯の命をローソクで告知、立ち居振る舞いすべてに制約、そして王崩御の悲しみから即、新国王誕生の悦びなど、フランス本国の作品なんですから、すべて忠実なんですね。この点だけでも価値はあります。
のし上がってゆくには、それ相応の覚悟が必要で、嫌味・皮肉・攻撃・中傷などなどに、へこたれては務まらない。伝染病であった天然痘に侵された王に親身に接する事が出来る、その根底に真実の愛があるからこそ可能となったわけで、処世術の教科書でもありました。
葛藤
19本目。
自由奔放、つかみ所がない女性な感じ。
ましてや、娼婦。
国王を愛してたとしても、アドルフと?って、まああんな感じだから、自分の中での葛藤があるし。
でも、結局これって自分の偏見だろうとも思う訳で、モヤモヤしてる。
でも、貴族が暇をもて余してるのは、昔の日本と変わりないんだなと。
グッと心にくる切ないシーン
お恥ずかしいですがジャンヌという女性の存在をこの作品で初めて知りました
フライヤーでは、貧しく育った女性が美しさと知性で国王の公妾に登りつめるストーリーとあったので、野心のすごい女性かと思って観ましたが全然そうじゃなくて、とても純粋な感じでした
朝起きてからずっと周りの人達から干渉されるような生活をしている国王からしたら、あんな無邪気な女性に惹かれるのかもしれません
ただ私の好みじゃない女優さんだったからか、私は恋には落ちなかったですけど
そんな感じでずっと淡々と観ていましたが、ラスト近くのジャンヌの小刻みに後ろに下がるシーンが本当に切なくて、あのシーンだけで私の中でこの作品の評価がアップしました
ジョニー・デップは今作では控えめながらもやっぱり良い俳優さん
衣装、ロケ地、セットと、とにかくいろいろ全てが豪華できれいでした
小刻みの後退が出来ません
なんか悪くないが今一歩…歴史絵巻にしても陛下との愛にしても宮中のドロドロにしても子どもたちへの愛情にしてもどれも今一歩の印象やった。もう少し絞っても…
しかし久々にジョニーデップは良かったなー最近何かとお騒がせやったから…
それにしても主人公のあれほどの階段ダッシュはロッキー以来やね(^^;;両手挙げて小躍りせんで良かったわ(๑˃̵ᴗ˂̵)せんのか〜い
②E-4
どの趣旨で見るかでかなり評価は割れそう。世界史かベルばら好きなら是非
今年49本目(合計1,141本目/今月(2024年2月度)2本目)。
(ひとつ前の作品「罪と悪」、次の作品「ダム・マネー ウォール街を狙え!」)
さて、本作品です。
有名なベルばら、そのコミック、舞台版(宝塚版ほか)などを前提にするか、世界史の知識を援用するかによって理解はかなり差が出ます。ベルばらの筋で見るのが多分正解かな…というところです。高校世界史ではほぼ扱われない事項だからです。そのくせ、実は当時の法律(相続関係)の知識を実は要求する部分があるので(後述)、見方によっては苦労しそうです。
結局のところ、高校世界史においてはメジャーな人物ではないので、2時間前後の本作品では描かれる範囲にも限界があるし、ある程度は自分で調べるなりパンフを買ってねというのが前提なような気がします。ベルばらを知っているか、あるいは大学でこの時期のフランス史を専攻していたなどの事情があれば別でしょうが、それ以上のことを求めようとすると一気に難易度があがります。ヒントになる描写がほぼないからです。
もっとも、法律系資格持ちはある程度の「あたり」をつけてみるので、大体このあたりが論点になっているのかな…という点は把握して調べることはできるので、第三の筋はそれかなといったところです。
個人的には、主人公の生涯が波乱に満ちたものであったため、当時としては男女同権思想ほかに見識があったと思われる描写がある一方で、対立したマリー・アントワネットは別の考え方を持っていたところ、実はその「別の考え方」が跳ね返ってきたのが彼女自身にほかならないという史実が存在し(後述)、「当時の男女同権の考え方の人それぞれの考え方」という第4の論点があるのかな…といったところです。
採点に関しては以下まで考慮しています。
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(減点0.2/マリー・アントワネットとの対立についての描写)
この部分は、当時のフランスを支配していたサリカ法(後述)のことまで知らないと理解できず、なぜ2人が極端にいがみ合ったのかという理解が難しくなるところです。ここは一言入れておいて欲しかったです。
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(減点なし/参考/サリカ法と当時のフランスの王位継承)
日本が参考にしている民法はドイツ民法とフランス民法ですが、このフランス民法はナポレオン法典です。しかしナポレオン法典も当時の慣習を完全に排除することはできなかったので、当時、普通に行われていたことがらは大半取り入れられています。一方で、ナポレオンがあらわれるまでには「サリカ法」という法律がフランスを支配していたのです(そもそもは400年ごろからある古い法)。
サリカ法はもともとは法分類は刑法・刑訴法に分類しえますが、それは形式的な分類で(そもそも当時は宗教が支配していた時代だったので、「神の答えが法の回答」というような、刑法自体は形式的にか存在していない考え方だった)、同法にごく一部存在していた「女性の土地の相続禁止」が女性の王位継承禁止というようにいいように拡大解釈され、実際にこれは百年戦争の勃発原因にもなった事情(のひとつ)でもあります。
ひるがえって本映画の描写を見ると、2人には対立が見られますが、アントワネット側からはしいていっても「(生まれや職業の)身分が低い女性なのに…」程度であった一方で、同法が支配していたフランスにおいて、アントワネットには男の子に恵まれなかった(ルイ16世が「子作り上手ではなかった」(表現は緩和しています)とされる)ため、2人の間に無関係な争い(争いというより、言いがかりあるいは八つ当たりとでも言いうるもの)が生じていたといわれます。
最終的にアントワネットは2女2男を出産しますが、その後に起きたフランス革命とナポレオン戦争の勃発ほかによって、天寿を全うしたといえるのは、長女のマリー・テレーズ・シャルロットだけであった(残りの3人は戦争に巻き込まれたり、戦争に伴って流行した病気で早死だった)というのも皮肉なところです。
※ なお、サリカ法自体はフランスだけでなく、同趣旨の規定は他国にもありましたが、近現代になるにしたがって男女同権思想が当たり前になるとこれらの法は自然と消えていきました(あるいは、現代民法ほかの基本法が優先されるようになった、ともいいうる)。
フランスの歴史の一幕驚くばかり!
監督・脚本・主演女優と大活躍のマイウェンさん、思うがままに国王(J.D)を操り18世紀のヴェルサイユ宮廷を舞台に熱演!
皇室に入ると堅苦しいマナーを無視して自由奔放に生きる彼女は宮廷内で嫌われ者となるが国王の計らいで皇太子の妻マリオから声が消されて嬉しさの余りかけ出すシーンが印象的でした。
庶民と掛け離れた王室や貴族たちの生活ぶりがのちに弾劾される訳が分かる様でした。
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