「女児のための思春期バイブル」インサイド・ヘッド2 奏枝さんの映画レビュー(感想・評価)
女児のための思春期バイブル
ずっと見る機会を逃しまくっていたのでようやく。
今作の方がディテールを感じて良かったです!2って転けやすいけど、そのハードルをうまく乗り越えてた感じ。かなりまとまってて優秀な作品だと思うな〜。
てか、マジでディズニーとかピクサーって描写が上手いんですよね。あと遊び心というか、よく見てんな〜観察してんな〜と思うところが多い。ゲームのキャラのとこすごいおもろくてゲラゲラしてしまったし、マウスケツーrもといポーチーくんのやりとりとかもう、最後にみんなで踊るのとかもう、「トゥードルズ〜」過ぎてやりたい放題なのくそわろた。クラブハウス好きなんですよ、この歳で!?って感じなんですけどね…すみせんねほんとね…。
すっごい描写上手いな、と思ったのは、ヨロコビがあくまでエレメンタリースクールまでの単純な思考と感情で出来ているのがわかる、っていうのが、序盤のケータイ没収されるくだりで見てる側に理解させてくるところですね。キャンプに来たのはもちろん遊びじゃない、でもヨロコビとしては友達と楽しく思い出作ることが目標で。
そのあと吹っ飛ばされて司令塔に戻ろう!って時に画用紙とクレヨンで出来た計画図を見て、あぁ、この子はまだ精神が子供なんだなと思わせてくれるんですね。
で、ライリーが心配という感情から躍起になって努力したり、ちょっと問題行動したり…も中々鋭い描写かと。
過度な練習って不安とか心配があるからそれを埋めるためにやってる部分もある気がするよね。できない足りてない…私にはまだ…!の気持ち。わかる…わかる…。
でも友達2人にはだいぶモヤってしまった。
ライリーえらすぎるだろ…車ん中でブチギレててもおかしくないからねあんなん…。最後2人に「悲しかった、でもごめんね」ってちゃんと言えてたのえら過ぎるし…いやでも結局友達2人はなんなん??お前らは??
失敗の感情とか、間違っちゃったこと、そんなつもりじゃなかったのにしでかしてしまった、やってしまったとか、学生時代の黒歴史()の数々…の方が感情や思想の成長のために一番大事なんですよね。
うまく出来なかった事を知ること。自分にとって出来ない事。それを知らないと、何事も前に進めないものです。
楽しい!とか幸せ!な感情だけで生きることは出来ないからね😉
どうか彼女が素敵なレディになれますように。