「フィリピンで暮らす日本人の父と娘が自分の居場所を探していく感動作。 本年度ベスト!!」DitO イゲさんの映画レビュー(感想・評価)
フィリピンで暮らす日本人の父と娘が自分の居場所を探していく感動作。 本年度ベスト!!
ボクシングがテーマと思いきや、本作は父と娘が自分の居場所を見つけ、それに向かい進んで行く感じの作品だった。
「DitO」とは「居場所(Here)」って意味らしく、タイトルその物の素敵なストーリー!
母が他界。一人娘の桃子が高校を中退し日本を離れ、フィリピンに住む父親を訪ねる展開。
別居している理由が不明。
夫婦仲が悪いと思いきや、後から解る理由が切なかった。
序盤は色んな出来事が起きるけど、何だか纏まりが無い感じ。
本作は何処に向かって進んでいるのか全く不明(笑)
中盤、大雨の中で娘の桃子が父親の英次に思いをぶつけるシーンから雰囲気が一変。
思い返せば、前半の纏まりの無い感じは2人が自分の居場所を見出せない感じを表現していた伏線的な感じだった!
英次と桃子が新しい居場所に向かって行く姿に感動。
中盤以降、本作の世界観に引き込まれる胸熱な感じ。
フィリピンのカラフルな住宅や美しい風景。
ジャスを軸とした音楽も印象に残る。
脇を固めたキャラクターも良かった!
ボクシングジムの会長のタマゴン。
ボクサーの夢を諦めたトレーナーのシシ。
ボクシングを諦めた青年、ジョシュア等、
登場人物の背景も上手く描かれていた感じ。
「ジョシュアに会いに行きます」のメモ書きが微笑ましくて笑える。
英次を演じた結城貴史さん。
ボクサー姿が格好良い。
後で知ったけど本作では監督も努めていたと知る。
桃子役の田辺桃子さんも美しく素晴らしい演技だった。
期待しないで観たこともあってか、満足度はかなり高かったです( ´∀`)
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