DitO

劇場公開日:2024年7月26日

DitO

解説・あらすじ

俳優の結城貴史が初メガホンをとって自ら主演を務め、フィリピンを舞台に不器用な親子の絆と成長を描いた日本・フィリピン合作による人間ドラマ。

プロボクサーの神山英次は日本に妻子を残し、フィリピンで再起をはかるべく孤軍奮闘していた。そんな彼の前に、ひとり娘の桃子が訪ねて来る。久々の再会を果たした父娘は、衝突しあいながらも少しずつ絆を取り戻していく。やがて40歳を迎えた神山に、最後のチャンスとなる試合の話が舞い込む。

結城監督が演じる神山を捜しにフィリピンへやって来る娘・桃子を「犬部!」「SUNNY 強い気持ち・強い愛」などの田辺桃子が好演。神山の妻ナツ役で尾野真千子が共演し、ボクシング元世界王者マニー・パッキャオが自身の生きざまを投影した役で特別出演。タイトルの「DitO」はフィリピンのタガログ語で「ここ(here)」の意。

2024年製作/118分/G/日本・フィリピン合作
配給:マジックアワー
劇場公開日:2024年7月26日

スタッフ・キャスト

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映画レビュー

3.5 【”俺が居場所(Dito)になる。”今作は、フィリピンで生きるための居場所を見つけて行く父娘の成長と絆を描くヒューマンボクシングドラマである。追記:刈谷日劇への感謝を込めて。】

2025年12月30日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

興奮

幸せ

■フィリピンで再起を目指していたプロボクサー・神山英次(結城貴史)は、試合も組まれず不惑になる。
 そんな時、娘の桃子(結城貴史)が元妻・ナツ(尾野真千子)の訃報と共に訪れる。桃子派高校を辞めて来たと話し、英次と共同生活を始める中、英次に、試合が決まる。

◆感想

・今作は珍しい日本とフィリピンの合作映画である。フライヤーを見ると、監督は主演の結城貴史さんである。
 そして、”Dito”とはフィリピンのタガログ語で”ココ=here"と書いてあるのである。成程。

・今作では、日本を離れ異郷の地で暮らす中年ボクサー(と言っても、結城さんの身体は引き締まっている。私は、役を熟すために節制して取り組む方と、ボクシング映画が好きである。)の下に、長い間離れて暮らして来た娘がやって来る、絆再生の物語なのである。

・ラストシーンで、ボクシングの試合の後に、父が娘に初めて”お帰り。”と告げるシーンも佳き作品である。

<今作はフィリピンで生きるための居場所を見つけて行く父娘の成長と絆を描くヒューマンドラマである。>

■刈谷日劇の閉館について
 ・今作のフライヤーは、西三河で50年以上に渡り良作を上映して来た『刈谷日劇』で頂いた。今作を『刈谷日劇』で鑑賞出来なかったのは申し訳ない限りだが、私はこのミニシアターで、週末の朝に良く映画を観たモノである。
  会社近くにあるので、早朝に翌週からの仕事の下準備をしてから寄らせて貰っていたのである。何本観ただろうか。名古屋のミニシアターで掛かった作品のセカンド上映や、若手映画監督作を積極的に上映してくれた映画館である。
 残念ながら、2025年12月31日で閉館となる。
 改めて、感謝の意を記す次第である。良作を多数上映してくれて、有難うございました。

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NOBU

4.0 恐るな うつむくな 拳を上げろ🥊

2024年12月17日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

離れ離れに暮らしていた父娘が母の死をきっかけにフィリピンで再会し居場所を求めていくストーリー

大きなドラマや派手さはないけど、自分の居場所をつくっていく過程がとても良かったです。ジャスも心地よく、良いエンドロールでした。

尾野真千子、良い仕事するなぁ(;ω;)

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Yum

3.0 父と娘の再生物語

2024年11月9日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

フィリピンを舞台に不器用な父と娘の成長と絆を描いたヒューマンドラマ。結城監督が自ら主演を演じているが、不器用なボクサー役はピッタリの印象。娘役を演じた田辺桃子の存在感も抜群で今後も注目していきたい女優です。フィリピンの街並みや風景も本当に綺麗で素晴らしい映像でした。

2024-187

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隣組

5.0 「恐れるな、うつむくな、現実を見ろ、拳を上げろ」

2024年10月2日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

難しい

ボクシング映画としては定番の感動物語だが、
この映画が斬新なのは、
居場所(DitO)の無い日本人ボクサーとその娘が、日本を出てフィリピンのスラムで再起を図るという点だ。
この設定に驚く人が多いはずだ。俺も驚いた。
なんでまた、フィリピンのスラムなのか?
しかし、今の日本はそういう状況にあるらしい。

ざっくり、貧しい外国人が豊かな日本に出稼ぎに来る時代が終わり、
逆に貧乏一直線の日本人が、外国に出稼ぎに行く時代が始まっている。
この映画は、そういう新時代の映画だ。

「恐れるな うつむくな 拳を上げろ」
この主人公の言葉は、
失敗して貧困化した我々日本人へのエールだ。
我々は、なんとかしなければならない。

奇妙なことに、
我々日本人は、勤勉に生きてきたにもかかわらず貧乏になってしまった。
つまり、貧困化の責任は我々ではなく政治家にある。
だから、
我々が拳を上げる相手は、日本を貧乏にしてしまった自民党とその支持者ということになる。
恐れるな うつむくな 拳を上げろ。奴らをぶちのめせ!

~なんてことは、監督は微塵も考えていないような気がする。

この映画は、良くも悪くも、そういう社会派映画ではない。
だから、自己責任論者の皆さんも安心して感動してください。
「貧乏人が貧乏なのは自己責任だ」
「社会のせいにするな」
「誰かを叩きのめして這い上がれ」
これがボクシングの世界観だ。

~そうはいっても、普通に考えて、この父親は叩きのめされる側にいる。

チャンピオンはただの一人で、その他大勢は叩きのめされる。
年齢も、ただの数字じゃない。
だからいずれチャンピオンも叩きのめされる。
しかし、興行主は叩きのめされない。そういうシステムだ。

~この危なっかしい親子に居場所(DitO)はあるのか?

ひとり親世帯の5割が貧困に苦しむ日本で、母と子は惨めな生活を強いられてきたはずだ。
それでも父親を信じ生きてきた娘のために、父親は父親としての責任を果たさなければならない。
それは、ボクシングではない。
拳を上げる生き方の親子にとって、フィリピンのスラムが良き居場所であるわけがない。
バギオで暮らしたい娘の夢をかなえてほしい。
娘とバギオに日本食レストランを開けばいい。
バギオには日本人の語学留学生が沢山いるから、日本食レストランはきっと成功するよ。
知らんけど。。

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田中

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