「別に名作・傑作ではない。だけど終盤、見てる人全員が、「当然そういう展開も有るだろう」と予想出来るわざとらしい場面で思わず心がふるえてしまった←相当割り引いてヨイ」同感 時が交差する初恋 マサヒロさんの映画レビュー(感想・評価)
別に名作・傑作ではない。だけど終盤、見てる人全員が、「当然そういう展開も有るだろう」と予想出来るわざとらしい場面で思わず心がふるえてしまった←相当割り引いてヨイ
タイムトラベル物で恋が絡むと、必ず切ない別れが有って哀しくなる。過去と未来の2人が逢うことは2度と無くて、写真や絵、あるいは手紙で再会し、懐かしく偲ぶだけだからだ。
今回は無線で過去と未来が繋がる。だから最初から直接逢うことはない。だけど1999と2022だから23年間しか離れていない。見る前から2人は会うのかもしれないと予想がつく。
もしかしたら1999年のヨンが事故で死んじゃって会えなくなるのかなとも思った。だが実際ヨンはムニのために身を引いて姿を消す。
そのとき僕はもう2人が会えなくてもイイかなと思っていて、このまま終わってもいいとも思っていた。
だから2人が逢うことがあっても別に感動的でもないかなと考えていた。
ところが実際に2人が逢う場面を見て驚いた。感動するどころの騒ぎじゃないヨ。思わず心が震えたネ。いま思い出してその場面を思い浮かべるだけでウルッと来る。ハッキリ言って、ヤラレタって感じかな。
ほいで出逢った2人は無線の話をするでもなく、大騒ぎするでもなく、ただ見つめ合うだけなんだよ。話さなくてもお互い相手が誰だか分かるし、ヨンが何で姿を消したかも分かってる。そしてムニは長い時間を費やすことなくその場を去る。まるでサイン会に来た1ファンであるかのように。
ク~、2人ともなんて大人なんだ。こんなドラマチックな経験したことないし、これからも有りそうにないぞ、と毎度のように思うのであった。
それと、僕がこういう 「 逢えなかったかもしれない2人の再会 」 って展開に弱いってこともあるから、心が震えたっていっても大げさで、相当割り引いてもらっていいと思う。
人によっては 「想定内で、驚きも感動もないな。どっかで見たような展開だ」って思うだろう。
まあ、名作とも傑作とも思えないが、僕はこの場面を見るためだけにまた見に行くけどね。