同感 時が交差する初恋

劇場公開日:2024年2月9日

同感 時が交差する初恋

解説・あらすじ

キム・ハヌル、ユ・ジテの主演で2000年に製作された「リメンバー・ミー」を、時代設定を新たにして描いたラブストーリー。1999年に生きる男子大学生ヨンと、2022年に同じ大学に通う女子大生ムニが、1台の古い無線機を通じて交信し、時代を超えて心を通わせていく。

1999年、韓国大学機械工学科に通うヨンは、皆既月食の夜、無線機でムニという名の女子大生と交信する。ムニが同じ大学に通う学生と知り、偶然に驚きつつも翌日に大学構内で会う約束をしたヨン。しかし、約束の時間を過ぎてもムニは来なかった。一方、どしゃぶりの雨の中で待ち続けるムニの前にもヨンは現れなかった。その夜、互いに約束をすっぽかしたことを責めるヨンとムニだったが、どうにも話が噛み合わなかった。そして何度か交信するうち、2人は自分たちが違う時代を生きていることに気づく。

ドラマ「ホテルデルーナ 月明かりの恋人」「怪物」などで活躍するヨ・ジングが1999年に生きるヨン、「賢い医師生活」「今、私たちの学校は...」などの大ヒットドラマで知られるチョ・イヒョンが2022年に生きるムニを演じた。メガホンをとったのは、「告白」を手がけた女性監督のソ・ウニョン。

2022年製作/114分/PG12/韓国
原題または英題:Ditto
配給:KADOKAWA、KADOKAWA Kプラス
劇場公開日:2024年2月9日

スタッフ・キャスト

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映画レビュー

3.5ヨ・ジング君を観るためだけに

2024年2月25日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

幸せ

最近は、ドキュメンタリーや重めの人生ものが多かったので、久しぶりの恋愛映画で箸休め。ただただヨ・ジングくん目当てで鑑賞を決めていた本作品、20年ほど前に大ヒットした映画「リメンバー・ミー」を時代設定を新たにリメイクした作品だそう。
タイムリープものの映画はすでにたくさん存在しているし、少し見始めれば展開はすぐに想像がつくようなストーリーではありました。しかし本作品の見どころは(私の)、俳優ヨ・ジング様の演技です。韓国ドラマがお好きな方ならお馴染みの人気俳優さんですが、特にオススメな作品は「ホテルデルーナ」「王になった男」でしょう。「太陽が抱く月」では子役として大活躍、最近でいえばシン・ハギュンとダブル主演を務めた「怪物」が記憶に新しいです。前作では、いつものあのはじける笑顔を封印。息を呑むような存在感で魅了しました。まだ若干20代にしてキャリアは十分!!今後ますます目が離せない俳優さんなのです。もっと背が高くてイケメンな韓国俳優さんは山ほどいるのですが、彼の魅力はやはり類稀なその演技力。役を掴む才能が極めて高いように思います。これから鑑賞予定の方は、特に彼の顔の表情にご注目いただきたいです。一番の注目シーンは、逃げ出した亀を見つけた親友とハンソル(キム・へユン)を遠くから見ているシーン。ここでの彼の絶望した表情は是非とも見逃さないでほしい。個人的には、未来なんか変えるつもりで、ハンソルと幸せになって欲しかったですが、若い頃の恋愛ってこんなふうに自信がなくて、弱虫だったのかもしれません。
韓国における公衆電話や携帯電話、プリクラなど、時代背景的なものは日本と似通っていると思いますので、理解をこえることはありませんでしたが、時代による細かい言葉の面白さが今ひとつ理解できなかったのは、残念ではありました。とはいえ、不器用にも恋を成就させようと奮闘するヨ・ジングくん、幸せの絶頂からどん底へ切なくも突き落とされる悲劇のヨ•ジングくん、そっと陰ながら恋を応援するヨ•ジングくんと、様々な顔のヨ•ジングくんを観ることができたので、今宵は満足です!!
天才俳優ヨ•ジングくんを、もっともっと知ってほしい!その想いひとつで本日のレビューは書かせていただきました。

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ななやお

3.5自分の人生が過去や未来を知る誰かの支え(愛)によって成り立っているかもしれない

2024年2月16日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

泣ける

楽しい

幸せ

 オリジナルは、ユ・ジテとキム・ハヌルの主演で2000年に製作された「リメンバー・ミー」。2001年には日本でも吹石一恵と斎藤工の主演、山川直人監督のメガホンで「時の香り リメンバー・ミー」としてリメイクされています。

 時を超えた男女の交流と言えば、韓国で大ヒットを記録した「イルマーレ」(2000)もあります。そして2006年にはキアヌ・リーブスとサンドラ・ブロックの共演でハリウッドリメイクされました。

 生きる世界=時代が違うのに、なぜか心が通じ合う男女。純粋な絆にピュアな恋心が絡み合い、そんな奇跡のような境遇の男女のときめきと痛みが人々の心を打ちます。

 現在の自分の恋人や人生の伴侶が、もしかしたら過去や未来と運命づけられた人なのかもしれない、自分の人生が過去や未来を知る誰かの支え(愛)によって成り立っているかもしれないと想像し、オリジナルとリメイクをあわせて見れば、より深く味わうことができるでしょう。映画はそんな可能性や記憶を映像化して見せてくれる素敵な装置なのです。

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和田隆

4.0【”時間旅行者そして「オーロラの彼方へ」韓国恋愛バージョン。”今作は無線で時を越えて繋がった男女二人と、その友人達の関係性を切なくもファンタジカルに描いた恋愛映画である。】

2025年6月26日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

泣ける

知的

幸せ

■1999年、皆既月食の夜。大学生のキム・ヨン(ヨ・ジング)は無線機を通してキム・ムニ(チョ・イヒョン)という同じ韓国大学の大学生と交信を始める。
 キム・ヨンは、同学部の気風の良いソ・ハンソル(キム・ヘユン)という後輩の女子学生に好感を持っていたが、その気持ちとは別に、キム・ムニと会って見たくなったのだ。
 そして、同じ大学に通っていると知って驚き、二人は翌日大学構内で会う約束をするが、ムニは二時間待っても来なかった。一方、どしゃぶりの雨の中で待ち続けるムニの前にもヨンは現れなかったのである。

◆感想<Caution!内容に触れています。>

・作品構成は、アメリカの無線機を通して30年前の父と繋がった息子の姿を描いた「オーロラの彼方へ」からヒントを得たのではないかと思った作品である。
 だが、今作では父と息子ではなく、ある男と、男が好きだった女性の娘との繋がりだったという事が再後半に明かされるのである。
 そして、この物語には構成上の瑕疵が無いのである。見事である。

・キム・ヨンが、同学部の気風の良いソ・ハンソルという後輩の女子学生に好感を持っていたのに、その気持ちとは別に、キム・ムニと会って見たくなるシーンでは、”浮気もんだなあ”などと思って見ていたが、成程、そういうことかあ、である。
 無自覚に、自分が好きな女の子の娘と会いたくなったという事だろう。これも、皆既月食のなせる業で有ろう。

・キム・ヨンが、キム・ムニとの交信で知った、彼女がソ・ハンソルの娘であること。そして、その父は自分ではなく親友のキム・ウンソン(ペ・イニョク)だったと知った時の落胆ぶりは、実に切ない。そうだよなあ。今好きな女の子が、自分とは結婚しない未来を知ってしまったのだから・・。
 故に、キム・ヨンは些細な事で、キム・ウンソンを殴ってしまうのである。その彼を介抱するのは、ソ・ハンソルなのである。つまりは、彼は意図せずに二人のキューピッドになっていたという設定も上手いのである。
 そして、キム・ヨンが飼っていた亀の存在の使い方も見事である。亀は長生きだからねえ。

・キム・ムニも、徐々に事情が分かって来て、大学のレポートの発表で”愛と夢”について、話をした後に、7年もの間友人だったオ・ヨンジ(ナ・イヌ)から、”これじゃないか!”と手渡された「時間旅行者」という本。
 その作者のサイン会のシーンは、素敵だったなあ。
 顔を俯けてサインをしている少し老いたキム・ヨンが差し出された本にサインをする際に”名前は?”と聞くと、”キム・ムニ・・。”と答えられて、驚いて顔を上げた時に初めて見たキム・ムニの、はにかんだ顔。
 そして、キム・ヨンは彼女にメッセージを書き、握手を交わすのである。

<ラストもとても素敵で、キム・ムニは勇気をもってオ・ヨンジに告白するのである。それに応えるオ・ヨンジの姿。
 更に雨の中、オ・ヨンジがキム・ムニの所に向かう時に後ろから現れた顔は見えないが、キム・ヨンが差し出した、且つて自分がキム・ウンソンに差し出した傘を渡すシーンも良かったなあ。
 今作は無線で時を越えて繋がった男女二人と、その友人達の関係性を切なくもファンタジカルに描いた時を越えた恋愛映画なのである。>

■韓国映画は、最初はポリィティカル映画に嵌り「タクシー運転手 約束は時を越えて」「工作 黒金星と呼ばれた男」「1987、ある闘いの真実」「光州5・18」「南山の部長たち」そして、昨年公開の「ソウルの春」
 更には並行して、ノワール映画「名もなき野良犬たちの輪舞」「アジョシ」「オールド・ボーイ」「甘い人生」「チェイサー」「アシュラ」など数えきれないほど観て来たが、恋愛映画も秀作が多いし、ホント、参りましたなのである。

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NOBU

3.5無線で23年の時を超えてつながった男女、さほど斬新でもないし、23...

2025年6月8日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

無線で23年の時を超えてつながった男女、さほど斬新でもないし、23年のずれという設定が全然活かされていないな~と思いながら視聴。
しかし、相手の女性の父親が友人であり、母親は自分が思いを寄せている女性であったと。
なるほどそうきたか。
自分の恋愛を押し進めると、交信相手の女性の存在が消えてしまうかもしれない。
身を引くしかなかったか。
交信相手の女性が男性のカメを飼っていたので、ひょっとして男性は死んでしまうのかもしれないと思ったが、無事でよかった。
そして、恋愛は成就しなかったが、小説家になるという夢は叶ってこれもよかった。

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省二