「スウェーデン発絵本の映画化 自発的でおおらか、子供を尊重した子供の世界 ジェンダーもごく普通で自然に」リトル・エッラ ITOYAさんの映画レビュー(感想・評価)
スウェーデン発絵本の映画化 自発的でおおらか、子供を尊重した子供の世界 ジェンダーもごく普通で自然に
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サッカーが得意な少女エッラは友だち付き合いが苦手。
唯一の大親友はおじさんトミーだったが、突然恋人が出現。
大好きなおじさんを独り占めするために、エッラの恋人追放作戦が始まる。
主人公エッラの行動が魅力的。
ちょっと転校生を利用している感は否めないが。
絵本の名作だけあって、登場人物たちが皆、個性豊かで生き生きしてる。
いじめられた経験もあってエッラには結構いいように使われてる転校生が、人が来ないお墓に花を供えていたり、嫌われ役で出てきた三兄弟も、クライマックスで協力してくれて大活躍するシーンが好きです。
キュートなディテールや小ネタが効いていて、オジサンとのデュエットや、モンスターデザインのケーキや寿司がでてくる寿司カラオケレストランとか、エッラが、なかなかゴールが決められないサッカーネタが後で効いてくる。
ジェンダーレスもごくごく自然な世界。
というか、おじさんのジェンダーがエッラとの関係に、親密でもいやらしくならない方向にうまく機能してます。
「ロッタちゃん」もそうですが、子供が主役の面白い映画は、大人が考えた子供目線でなく、子供の考えを尊重した優しい目線で描かれていることが共通しているとおもいます。
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