「ガザの若者たちちは今も生きておられるのか」ガザ・サーフ・クラブ redir2さんの映画レビュー(感想・評価)
ガザの若者たちちは今も生きておられるのか
ガザには海がある。
空と海があるが他の土地のように空も海も無制限、自由なものではない奇怪さ。もちろんイスラエルによる植民政策、占領、アパルトヘイト、徹底して非情な隔離 政策によるもの。主人公の青年がアメリカハワイへのビザを手にできたことも奇跡にちかいだろうし、同じ空と海が全く自由なハワイの地を踏んだら、ガザの地でサーフ文化を築こうという気持ちは揺らぐだろうと思う。このままハワイに留まっておられたなら、サーフボードの土産、サーフボードを作り直し売る技術を待つ仲間たちはがっかりするだろうか。待っている仲間たちはガザの地で無事だろうか。張り裂ける思いしかない。
そして難民だろうが、被占領地の住民だろうが、生活困難な貧しさがあろうが誰しも最低限の衣食住や教育はもちろん、自由に文化やスポーツや趣味やおしゃれや何もかもを享受する権利もあるのだ。この映画に映る人全て、彼の地に暮らす人全ての無事を祈らずにはいられない。
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