パリ・ブレスト 夢をかなえたスイーツのレビュー・感想・評価
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美しく美味しそうなスイーツたちで幸せな気分に
スイーツを作ること、それで世界一になること、
それを心の糧に、成功したヤジットのハングリー精神は、スゴいね。
里親が本当に優しい家族で、
さらにお菓子作りに触れることができたのも良かったね。
お菓子作りに出会って、辛い現実からの逃避の場所を見つけられたんだから。
実話ということで過度な遜色もなく、本人が実際に作ったという、
映画の中の美しく美味しそうなスイーツたちに幸せな気分になりました。
とにかく、食べてみたい!
余談だが、ロッキーのくだりで、
この主演の俳優さん、
シルベスター・スタローンに似てるなーと思って、
まさか、息子さん?!と思ったら、
ぜんぜん違った 笑
リアド・ベライシュさん、すごくカッコ良いわけではないけど、
なんだか魅力的だったな。
・フランス映画 フランス映画には流儀がある。あまり盛り上げないこと...
・フランス映画
フランス映画には流儀がある。あまり盛り上げないこと。盛り上がる演出を極力避けること。感情表現も最小限に抑えること。
たとえばこの映画には主人公の因縁の相手とこ勝負があり、その結果を待つシーンがあるが、なんともあっさりと主人公が勝利を収める。
ドラムロールのドの字さえないのだった。
何故なのかは分からないが、フランス映画には「分かりきったことをわざわざくどく表現するのは野暮ったい」というような哲学があるのかもしれない。そうでないと説明がつかない。
・物語
フランスには里親制度があり、これは里親の子でありながら、パティシエとして成り上がった男の物語だ。
エンドレジットで初めて知ったが実話らしい。
里親制度のバックグラウンドが分からなかったせいか、この物語が何を訴えようとしているのかが分からなかったが、文化的なバックグラウンドが分かっていればもう少し本作が分かったのかもしれない。
スイーツを楽しむことはできた!
ストーリーにはやや難があった。
結末がわかっていて、しかもデセール(スイーツ)を楽しむだけでは単調になってしまうため、さまざまな工夫をこらしたのはわかるのだが。少年期には、頼りない母と家にいるか、スイーツの素晴らしさを教えてくれた里親の家にいるだけだったヤジットは、青年期になって施設に入り、何とかしてパティシエになろうとして、もがいていた。苦しい時、少年期のエピソードがフラッシュバックするのは良いのだが、あまりに煩雑で、少し疲れる。
一番気になったのは、少年期と青年期の役者さんの姿見が少し異なること。面長の少年とややふっくらした青年の、肌の色が違う。マグレブからの移民の子なのだろうけれど。何とかならなかったのかな。
少し鼻柱が強く、その割にややルーズなヤジット。シャンパーニュ地方にあるエペルネーから、パリまでは電車で1時間以上かかるけど(映画では、180 kmと盛っていた)それにしてもよく遅れてくる。一番、よかったのは、そのヤジットが、レストランでデセールを作ると、口にした先輩たちやシェフの態度が変わり、チャンスをくれること。どこの国であっても、そうであってほしい。
シェフの言葉、一番を目指すのか、天才と呼ばれたいのか、努力あるのみ。
レストランのシェフの序列とかも、もう少し、丁寧に説明してもよかったのでは。パリの後、モナコでヤジットが入ったグランメゾンでは、日本人の女性らしいシェフが大事にしてくれたが、あの人は、おそらくスーシェフ。一度だけ出てきて、難を見つけた人が、本当のシェフで、モデルは、きっとあのジョエル・ロブション。他にも、部門シェフとか、シェフ・パティシエの人がいたのでは。パティシエだって、名乗るのには試験があって、本当に誇り高い。きっと物語が、もっと構造的になったと思う。最後に、氷の彫刻が出てきたけど、その昔、日本でも(何てお金があったことか)結婚式の披露宴で、見かけることがあったっけ。
それにしても、出てきたスイーツは、パリ・ブレストをはじめ、何て美味しそうだったのだろう。それで、気づいたのだけれど、ヤジットは、おそらくディナーの後の方で出てくる、果物やソースが入ったグランデセールや、スイーツの盛り合わせのアシェットデセールよりも、ケーキやパイのようなパティスリーが好きなのでは。それで今の彼があるのではないかと思った。見当はずれかな?
淡々とゴールに向かって話が進むだけ
サクセスストーリーってことがわかっている
前提で観るのでストーリーに関しては云々
言いません。ゴールがわかっている話を
どうみせてくれるのかなぁ? がポイント
かな?と。
正直、もうちょっとなんとかならなかった
かなぁ?って感じです。なんだろう・・この
やっつけ感。お話がトントン拍子過ぎて、
主人公の力量がスーパーマン過ぎて、
お話が良い方向にころころ転がりすぎて、
でもって主人公が一人で頑張りましたー!
な描かれ方なので、どんだけ自己中な人
なんだ!と、どんどん応援したい気持ちも
なくなっていき・・・。
結果、あぁ、よかったねぇ~。と、
感慨もなく終了。
有名パティシエのウィキペディアの読後感と
似た感じ。もっともっと主人公の心情を
掘り下げるような描き方をすれば感想は
変わった気がします。
才能は闘志、金を得れば失う
肝心の“味”を実感できないので、普段はあまり料理系の作品は観ないのですが…
予告編のおいしそうな演出に釣られて鑑賞。
正直、何を見ればよいのかよく分かりませんでした。
とにかく、出てくる人物がことごとく薄い。
実母、里親、施設の髭坊主やルームメイト、日本人シェフや意地悪シェフ、黒人の友達、ブシャールetc…
人と成りも関係性も描かないので深みが生まれない。
病に倒れただけで実母に差し入れを送り、意地悪シェフは悔しがるカットすらなく退場。
黒人の友達はいいヤツだし、会話も好きだったのでもっと見たかった。
スイーツに関しても、完成品やおいしそうに食べるカットが少なすぎる。
調理シーンはおいしそうではあるけど、スーパースローの演出が何かのCMみたいに見えてしまった。
おまけにクライマックスが氷像作成だと、一体何の映画だったのやら…(実話だから仕方ないけど)
生い立ちによる苦難も、パティシエとしての苦悩も描ききれていない。
努力の描写も居残り練習くらい。
そのため、妨害に負けず才能と人脈の運で成功しました、という印象になってしまった。
結局エンドロールでも里親との良好な関係は記されたが実母のその後は触れられず終い。
色々やってるけど、軸も核も感じられなかった。
「風味は3つまで、トップ•ミドル•ラストノートを意識しろ」と言った最初のシェフの言葉を作品にも活かしてほしい。
フランスで、若いパティシエが成功するまでの物語。 幼少期が過酷だっ...
劇中のスイーツほど精密ではない物語は、若干パッチワークさが残る代物だった
2024.4.2 字幕 アップリンク京都
2023年のフランス映画(110分、PG12)
実在のパティシエ、ヤジッドイシェムラエンがパティシエの世界大会で優勝するまでの道のりを描いた自伝映画
原作はヤジッド・イシェムラエンの『A Starry Child’s Dream(2016年)』
監督はセバスチャン・テュラール
脚本はセドリック・イド
物語の舞台は、1998年のフランス・エペルネ
養父パスカル(パトリック・ダスマサオ)と養母シモーヌ(クリスティーヌ・シティ)に育てられたヤジッド(マーウェン・アルスケール、成人期:リアド・ベライシュ)は、育児放棄の母サミナ(ルブナ・フビタル)と時折会う関係を続けていた
ヤジッドは料理学校に通うパスカルの息子マチュー(フェリックス・ブロケード)の影響を受けて、お菓子作りに興味を持ち始める
彼は実母のためにスイーツを作ろうとして材料を万引きし、完成させて母に捧げるものの、母は一向に興味を示さなかった
それから十数年が過ぎ、ヤジッドはパリの高級ホテルの厨房に忍び込むことに成功する
そこのチーフ・シェフのマセナ(ジャン=イブ・ベルトール)の知り合いであると嘘をついて面接をクリアし、それがバレても開き直って、「実力で判断してください」とスイーツを作ってみせる
マセナはヤジッドの少年時代の憧れで
、彼はマセナの定番スイーツを再現してみせた
マセナは「荒削りだが筋はある」といい、彼を厨房に残し、それから丹念の時期を過ごすことになった
映画は、パリのレストラン時代から幼少期を回想する流れになっていて、パリ時代の後は「コート・ダジュール」というレストランでの修行シーンへと移っていく
この「コート・ダジュール」にて、友人のマニュ(ディコシュ)との出会い、のちにパトロンとなるムッシュ・ブシャール(パスカル・レジティミュス)との出会いがあり、コンクールで対戦する意地の悪いパティシエ・ジュリアン(エステバン)との絡みが描かれていく
彼はスイーツを作る際に集中し、周囲の音を掻き消す能力があるようで、それが分かりやすい演出として組み込まれていた
映画は、主にフランス大会、世界大会に向かうヤジッドの軌跡を描き、そこに到達するまでの人間関係や決意の変遷などを細かく描いているスタイルになっている
PG12の理由はよくわからなかったが、おそらくは幼少期の素行の悪さが原因で、施設暮らしも大概酷い生活をしていた
エペルネから180キロ先のパリのレストランに向かう中、バス停で寝泊まりしたり、野宿をしたりしているのだが、この辺りは自伝的な感じがよく表現されていたように思う
スイーツに関してもプロが監修しているので、めっちゃ美味しそうに思えるのだが、どれひとつ家庭で再現するのは不可能だと思う
世界大会の氷像を作る際に母が亡くなり、その亡霊のようなものが会場に来たり、それで作るものを変えたりするのだが、どの辺からが脚色なのかはよくわからなかった
スポ根系の成り上がり物語としては定番の流れだが、主人公の素行が悪すぎるのと、母親の毒っぽさがガチで引くレベルなので、なかなか共感しづらいキャラクターだったのではないだろうか
いずれにせよ、スイーツを目で堪能したい人向けで、成功物語として何かを得ようとする人にとってのヒントは少ない
彼の唯一の長所は「行動力と自信」であり、それを裏付ける「スイーツへの好奇心」と「鍛錬」と言うものがあるので、この過程を努力だと感じない人ならば、同じ目線に立てるのではないだろうか
個人的にはそこまでハマらなかったが、何を期待するかによって、満足度は違う作品なのだろう
物語の中身としてはそこまで濃密なものではないので、彼の物語のさわりを知りたいのであればOK
自伝本も出版されている(日本語訳があるかは不明)ので、興味のある人は読んでみても良いのかもしれません
フランス菓子好きにはたまらない映画!!
スイーツ好きにはたまらない映画!!
作り方や美味しそうなスイーツ、コンテスト、わくわくする。
彼の生い立ちは苦労の連続だが、屈しないのが素敵。
観て良かった。
水は血より濃いぞ
誰に刺さる映画なんだろう、。
フランス映画あるあるの余韻を残すタイプではなく、グルメものかも微妙だが良作。
今年126本目(合計1,218本目/今月(2024年3月度)44本目)。
(前の作品 「ゴーストバスターズ フローズンサマー」→この作品「パリ・ブレスト 夢をかなえたスイーツ」)
実話をもとにした映画なので、余り「いじる」余地がないタイプの映画ではあります。
ただ個人的にはあまり共感できなかったかなぁ…といったところです。
理由として、他の方も触れている通り、一部の犯罪行為を想定するシーンがあること(ただ、犯罪は良くないことという前提を置いた上でも、育児放棄などの背景がある以上、趣旨を理解しなくもない)、フランス映画で一部みられる「グルメもの」で多くの評価を得た「ポトフ」などと比べると料理シーンが少ないといった部分に多くの部分が来るのかなといたところです。
特に後者に関しては、グルメもの(スイーツもの)という体裁をとりながら、フランスでも国内問題として議論される外国人排斥問題などや差別、思想良心の自由という「あまり関係のない筋に飛ぶ」のがやや厳しいところです。もちろんこれらの「脱線」は少な目ではありますが、グルメ映画であればそこに主な焦点をあてて欲しかったかなという気がします。
こうした事情があるので、グルメ映画(スイーツ映画)と思って見に行くと確かにそうですが、余り無関係の話や、はてに星座の話をはじめたり(なお、夜空にうつるのは、北斗七星(おおぐま座)とこぐま座(の、北極星))と話しの飛びようがすごく、やや「うーん」といった気がします。
ただ、フランス映画でよくある「結末は自分で考えてね」タイプの、いわゆる「余韻を残すタイプ」の映画と違ってエンディングまで丁寧に描かれているので(ネタバレ回避)、この意味でいう「結局何がいいたかったの?」の問題は発生しにくいですが、そこにいたるまでにグルメ(スイーツ)の話題と関係のないところに飛ぶのが、人を選ぶかなという気がします。
とはいえ、フランス映画で、こうしたグルメ映画は決して多くはないですし(去年だったかのポトフ以来?)、エンディングにおける「フランス映画によくある」余韻を残すタイプの「自分で考えてね」系でもないことまで考えると解釈の揺らぎはあまり生じないということまで考えてフルスコアにしています。
(減点なし/参考/公式サイトのグルメ案内(東京)について)
大阪も第二の都市なので紹介が欲しかったです…。
もっとも阪神阪急デパートの地下のいわゆる食品フロアにいけば見つけることはできますが、お菓子の「シャルロット」って何なのかな…(女児の名称として使われることは知っている方は多いと思いますが)とか気になったところです(いわゆる「ババロア」の一種のことである模様。ガラス越しで確認)。
芸術ありき。
いい話なのに…あまり感動につながらないのが残念
芸術ね…
22歳でパティスリー世界選手権チャンピオンになるまでの天才パティシエ、ヤジッド・イシェムラエンの話。
クソママから育児放棄され、自分でお菓子を作る材料万引きボーイの頃と、施設で暮らし180km離れたパリの高級レストランで修行を始める様子を織り交ぜながらみせていくけれど、お国柄なのか自己評価高い自己中野郎にしかみえないんだが…。
自分が観た劇場の問題かもしれないけれど、全体的に画像が暗く発色悪くて作ったものをみてもうわ〜美味そう!ともならないし、なんなら作る過程の演出は凝ってるけど完成品はあんまりしっかりみせようとしていない?
がむしゃらにお菓子作りに向き合うとか、お菓子作りそのもので壁にぶつかるとか、そういう描写も特にないし、内面的な成長をみせる感じでもなくて、何をみせたいのか良くわからなかった。
パリ・ブレスト 夢をかなえたスイーツ 一年に数本、日本でも公開され...
パリ・ブレスト 夢をかなえたスイーツ
一年に数本、日本でも公開されるフランス料理を主としたアート作品。
この作品で描かれたスイーツはとにかく美しくそして美味しそうに映し出されアート性の高い作品であった。
実話ベースを基にした作品という事もあってストーリー面も期待していたのだがストーリー面はかなり淡白に感じた。
実の母親含めて人間関係では相当苦しみ、作品としても嫌悪感を抱くシーンが多々あるが解決する事もなく主人公もぶつかりっぱなしの様に感じる事が多く個人的にはあまり好きではないシーンが多かった。
個人的な2024年洋画新作鑑賞ランキング
1 ネクスト・ゴール・ウィンズ 4.8
2 Firebird ファイアバード 4.8
3 コット、はじまりの夏 4.7
4 アイアンクロー 4.7
5 オッペンハイマー 4.7
6 アマグロリア(原題)Àma Gloria(横浜フランス映画祭2024) 4.7
7 コンセント 同意(横浜フランス映画祭2024) 4.7
8 ARGYLLE/アーガイル 4.7
9 アリバイ・ドット・コム2 ウェディング・ミッション4.5
10 バティモン5 望まれざる者(横浜フランス映画祭2024) 4.5
11 デューン 砂の惑星 PART2 4.5
12 愛する時(横浜フランス映画祭2024) 4.5
13 ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ 4.5
14 アクアマン/失われた王国 4.5
15 ニューヨーク・オールド・アパートメント4.3
16 異人たち 3.7
17 ミツバチと私 3.6
18 ブリックレイヤー 3.5
19 ネネスーパースター(原題) Neneh Superstar (横浜フランス映画祭2024) 3.4
20 RHEINGOLD ラインゴールド 3.3
21 12日の殺人 3.3
22 ゴーストバスターズ フローズン・サマー 3.2
23 コール・ジェーン -女性たちの秘密の電話- 3.2
24 コヴェナント/約束の救出 3.0
25 僕らの世界が交わるまで3.0
26 ストリートダンサー 3.0
27 カラーパープル 2.9
28 弟は僕のヒーロー 2.8
29 RED SHOES レッド・シューズ 2.8
30 画家ボナール ピエールとマルト(横浜フランス映画祭2024) 2.7
31 Vermines(横浜フランス映画祭2024) 2.6
32 関心領域 2.6
33 ジャンプ、ダーリン 2.5
34 エクスペンダブルズ ニューブラッド 2.3
35 けもの(仮題)La Bête(横浜フランス映画祭2024) 2.3
36 マダム・ウェブ 2.3
37 落下の解剖学 2.3
38 ダム・マネー ウォール街を狙え! 2.3
39 哀れなるものたち 2.3
40 DOGMAN ドッグマン 2.2
41 パスト ライブス/再会 2.2
42 パリ・ブレスト 夢をかなえたスイーツ 2.2
43 ボーはおそれている 2.2
44 ジャンヌ・デュ・バリー 国王最期の愛人 2.2
45 瞳をとじて 2.2
46 ゴースト・トロピック 2.2
47 葬送のカーネーション 2.2
48 Here ヒア 2.1
49 美しき仕事 4Kレストア版(横浜フランス映画祭2024) 2.0
50 ハンテッド 狩られる夜 2.0
51 サウンド・オブ・サイレンス 2.0
52 ポーカー・フェイス/裏切りのカード 1.9
53 アバウト・ライフ 幸せの選択肢 1.8
54 サン・セバスチャンへ、ようこそ 1.8
55 VESPER/ヴェスパー 1.5
56 フィスト・オブ・ザ・コンドル 0.5
番外
QUEEN ROCK MONTREAL 5.0
私ときどきレッサーパンダ 5.0
FLY! フライ! 5.0
π〈パイ〉 デジタルリマスター 2.0
ピアノ・レッスン 4Kデジタルリマスター版 1.5
パリ・ブレストが食べたくなりました!
苦い環境から甘い世界に飛び込んだ青年のサクセスストーリー
母親のネグレクトを受ける少年ヤジッドが、里親の家で食べるスイーツに魅せられ、パティシエへの道を進もうとするという、正にサクセスストーリーの定石のようなお話。
成長するにつれ、愛憎の“憎”が高まっていく息子。でも実母にも自暴自棄になってネグレクトに至ってしまう要因はあるにはある。それは移民大国フランスが抱える問題でもあるが、生まれてくる親を選べない子からすればたまったものではない。
観ていて思ったのが、パティシエは芸術家でもあるという事。まるでオブジェのようなスイーツを作ったかと思えば、彫刻家顔負けのような彫刻造詣の技量も求められる。その技量がカギを握るクライマックスで、苦い環境から甘い世界に飛び込んだヤジッドが作ったものは何か。それは是非ともその目で確認してほしい。
全39件中、21~39件目を表示













