劇場公開日 2024年5月31日

「そこは天国だった、二人の存在が奇跡だった」映画 からかい上手の高木さん エロくそチキン2さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0そこは天国だった、二人の存在が奇跡だった

2024年7月1日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

山本崇一朗さんのコミックもアニメ版も知らなかったけど、深夜にやっていたTV実写版を偶然観て引き込まれた。

瀬戸内海に浮かぶ小豆島の中学校、からかい、からかわれる中学生の高木さんと西片。その空気が心地良過ぎて「最高っ」て叫んだら今泉力哉監督だった。

そう、まるで天国の如く。現実には存在しえない愛おしい空間、そして時間だった。びっくりした。

TVのほうは全8話、二人が中2の頃をメインに、高木さんが引っ越す中3の1学期までを描いた。

そして映画は10年後の再会の物語。
母校の体育教師になった西片。
そこに教育実習生として現れた高木さん。

ここに映画が何たるかに対する答えがある。

二人が交わす会話、交わす表情を捉え続ける長回し。息もできないほどの緊張。永野芽郁ちゃんと高橋文哉くんの存在が奇跡だった。そこは紛れもなく天国だった。

以下、2つのささやかな減点ポイント。

ラストは少しやり過ぎちゃったかな。自分的には「遠距離」のくだりで終わって欲しかった。

あとTV版の中学時代を見ていないと感動が薄れるのではと心配になった。

エロくそチキン2