「【"本当に戻りたかった場所。"今作は若き男女の10年越しの淡い恋を、今泉力哉監督ならではの、心の機微の細やかな変遷を優しい視点で描き出した心がホンワリと温かくなる爽やかで、多幸感溢れる恋物語である。】」映画 からかい上手の高木さん NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【"本当に戻りたかった場所。"今作は若き男女の10年越しの淡い恋を、今泉力哉監督ならではの、心の機微の細やかな変遷を優しい視点で描き出した心がホンワリと温かくなる爽やかで、多幸感溢れる恋物語である。】
◆感想
■今作品の魅力は、中学生の時に隣の席だった高木さん(永野芽郁)と西片君(高橋文哉)が、西片君が体育の先生になった2人の母校で10年振りに再会し、お互いに好きだと言う気持ちを今泉力哉監督ならではの、心の機微の細やかな変遷を優しい視点で描き出した点である。
・普通の恋愛映画であれば、キスシーンは当たり前であるが、今作品では2人は最終シーンまで、手も握らない。だが、それがこの作品を焦れったくも、素敵な趣ある作品にしているのである。
・西片君の教え子の大関さんが、同級生の松田君に淡い想いを持つシーンも良い。中学生らしい自分の想いを上手く伝えられない姿、告白されて戸惑う姿。自身の中学生時代を面映ゆく思い出しながら鑑賞した。
そして、いつもニコニコ笑っている高木さんが、大関さんから告白されたためか不登校になった松田君と、海辺の防波堤で一緒に絵を描き距離を縮めていく様も良い。
高木さんを演じる永野芽郁さんの、柔らかな笑顔が素敵であるし、松田君が高木さんに心を少し開いて、西片先生の良い所を”無理に学校に来い、と言わないから。”と伝えたり、二人で島の見晴らしの良い高台で海を見るシーンも良い。
更に言えば、高木さんは松田君に”西片君には中学から200回も好きって伝えているのに、伝わらないのよ。”と笑顔で言うシーンも素敵なのである。高木さんにとって、西片君を揶揄う意味を初めて自ら口にするシーンでもあるからである。
◼️今作品の白眉は、高木さんが教育実習を終えた後に、西片君と中学生の時の様にクラスの一番後ろの席で隣同士で座り、想いを告げる長回しのシーンであろう。
ここも又、焦れったいのだが、2人が中学生時代から抱いていた想いをぎこちなく伝え会う姿は、とても心に沁みたのである。
<今作品は、今泉力哉監督ならではの、心の機微の細やかな変遷を優しい視点で描き出した観ていて心がホンワリと温かくなる素敵な恋物語なのである。>
おはようございます。
心配おかけしてすみません。
お問合せにフォームにコメントしても何故か送信されません。
もしかしてスマホにだけ対応しているのでしょうか?
スマホをあまり使えなくて。
スマホで出来たら試してみます。
再フォローありがとうございます。