Saltburnのレビュー・感想・評価
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バリーコーガンのねっとりした演技が気持ち悪い
バリーコーガンのねっとりした演技がずっと気持ち悪かった。とくにフェリックスの風呂とベネチア生理中のナメナメ&墓場で自分を慰めるシーンは想像するだけでドン引き。とくに生理中のアレはどんなに好きな人でも絶対無理だわ...。
フェリックスを見つめるオリバーの表情だけで好きなんだろうなーと伝わってくる。好きな人と仲良くなるために、嘘をついて相手との共通点を作り出す気持ちはちょっと分かるかも。共通点あった方が距離縮めやすいしね。
単純に同性愛の話かな?と思いきや、最終的にはフェリックス一家殺して乗っ取ったからびびった。愛と憎しみは紙一重なのか...。
金持ちは脇が甘い…
リプリーやパラサイト半地下の家族を連想させる。とんでもない寄生獣をバリー・コーガンが好演。一見、人畜無害なチー牛に映るわけだが、金目当てのサイコキラーだった。父親のジェームスだけは殺してなく、あれは自然死だったのか。まさか自転車パンクさせるところから仕込んでいたとは恐るべし。
悪い映画ではない…が、最高にキモいので注意…
主人公オリヴァーは勉学に励む奨学生ではあるものの、真面目さよりも不器用さの方が印象強く、「オリヴァーの良さ」というものは妙にマッチョなこと以外は見当たらないので、共感性羞恥以上の共感は生まれにくい。
フィリックスの距離感の近さとスキンシップの多さもミスリードのような露骨さを感じないでもない。
本作は一見するとブロマンスあるいは同性愛的な物語の展開を思わせるものの、どこか腑に落ちない感じがあったので結末は納得。
そもそも私は最初から疑ってた。
真っ先に連想したのが「太陽がいっぱい」やそのリメイクの「リプリー」だったから。
しかし、本作で特筆すべきは最高にキモいこと。
オリヴァーの存在感がシンプルにキモいのだが、生理的に受け付けない奇行がいくらかある。
・フィリックスの妹とのラブシーン
・排水口を啜る
のはマジでキモい。
もうちょっとでゲボ吐きそうになった。
ラストのスッポンポンダンスよりもこのシーンにぼかしを入れてくれ…
マジ何なんだよ…この映画…
最後まで観たけど、観たことを後悔。
決して悪い映画じゃないんだけど、キモいんだよ…精神汚染されるよ…
イギリスを舞台にしている、とのことで文化的な理解度が足りずに困惑。
ソルトバーンへの滞在はオリヴァーたちは卒業後?就職とかどうなってるの?
「ドッペルゲンガー現象」と「嵐が丘」主題だ
1時間26分に
「ここはお前が来る所じゃない。オリヴァー人形を作る不気味な工場へ帰れ」と言う台詞が出てくる。
人形ってDUMMYって事で、
idolとかidiotで決して良い意味ではない。
スタンリー・キューブリックの「シャイニング」?
語りたい事は沢山あるが、
ドッペルゲンガー現象と
嵐が丘だねぇ。
オリヴァーは現在の「ヒースクリフ」が「招かれざる客」として「シャイニング」している。
オックスフォード大学じゃなくても良かったんじゃ無い♥
傑作だ。
最後の「Murder on the Dancefloor」
ソフィー・エリス・ベクスター
ディスコぽくて僕の世代にはどストライクな音楽。アマプラした。最高!
プロミシング・ヤング・ウーマンの監督♥やったー。
髭面が居ない男世界を崩そうと頑張った女主人。最期に残念ながら、ク◯ガキに。やっぱり、モザイク無しで見せなきゃ!
男世界は更に狂気乱舞す。
成り上がり・・・貴族に憧れた青年
「プロミシング・ヤング・ウーマン」のエメラルド・フェネルの
監督第2作目。オリジナル脚本もフェネル。
日本では劇場公開されなかったのは、それほどの観客動員が見込めないって
ことでしょう。
2006年。優秀だが家柄も悪く容姿も冴えないオリヴァー・クイッ
は(バリー・コーガン)は、
オックスフォード大学のキャンパスで浮いていた。
しかし自転車がパンクして困っていたフェリックス
(ジェイコブ・エロルディ)に、
自分の自転車を貸したことから、友達の仲間入りをする。
入学直後、オリヴァーの父親がドラッグの過剰摂取で死亡する。
母親も精神に問題を抱えているとオリヴァーは落ち込む。
それに同情したフェリックスは「SALT BURN」にある私邸に
彼を招待してくれる。
そこは貴族のお屋敷だった。
ヘンリー3世から8世までの肖像画が廊下に並び、ライブラリーには
シェイクスピアの初版本がズラリと並ぶ。
そして美術品や16世紀のガラス器など金目のものがズラリ。
夕食はタキシードの正装でフルコースを食べるのだ。
そんなお屋敷で貴族の真似事をするオリヴァー。
フェリックスの家族は変わり者で姉は摂食障害に精神も不安定。
しかしオリヴァーは次第に家族に食い込んで行く。
父親の死で母親が悲しむのを見兼ねたフェリックスはオルヴァーの故郷に
無理やり連れて帰る。
すると普通の中産階級の持ち家に死んだ筈の父親は生きており、
精神疾患の母親はオリヴァーの帰りを待ち誕生日のケーキと
夕食を用意してあった。
オリヴァーは不幸な生い立ちと偽っていたのだった。
2人の間にひび割れが入る。
そしてフェリックスに悲劇が・・・。
パーティーで深酔いした夜、家の迷路にハマって
死んでしまうのだ。
弟の死を受け止められない姉が浴槽で手首を切って自殺する。
フェリックスの父親のカットン卿から、
「幾ら払えば出ていってくれる?」と言われたオリヴァーは
屋敷を後にする。
そして数年後、フェリックスの母親(ロザムンド・パイク)と偶然再会する
オリヴァー。
「近くにアパートを借りてるのよ」
その後はなぜか駆け足で、
ロザムンド・パイクは意識不明で人工呼吸器を付けられて
寝ている。
鼻歌混じりに人工呼吸器を外すオリヴァー。
そしてラストはカットン家の屋敷と財産を手中に収めたオリヴァーが、
全裸で「マーダー・オブ・ダンスフロア」の曲に合わせて狂ったように
全裸で踊りまくるのだった。
《オリヴァーの目的なカットン家の家柄と財産だったと言うお話し。》
オリヴァー役のバリー・コーガン。
「聖なる鹿殺し」や「イニシェリン島の精霊」で独特のヤバさを漂わす
性格俳優だが、風采があがらず捻じ曲がった性根の男を演じさせたら
天下一品。
共感はしないけれどそれなりに面白い映画だった。
底意地の悪さにモヤモヤ
一人でデカい屋敷に住むの、寂しそうだなぁ〜っと。乗っ取りものだが爽快でもないのは、主人公がそもそもまずまずの出身だからか。そういった、「まずまず」のところへの作者の敵意みたいなものが感じられる気がして、作者の底意地の悪さに個人的にはあまり好きにはなれない映画だった。
良い意味で裏切られた
序盤は、金とコネの世界で居心地の悪そうなオリバーに共感し、格差を超えた友情の獲得を応援するような気持ちにさせられましたが、段々とあれ?あれ?と。
主人公のモノローグもあり、どこか不穏な緊迫した雰囲気も漂っていましたし。
主導権はフィリップスにありオリバーは執着して追いすがる立場と思いきや。
憧れや愛情が憎しみに変わるパターンかと思いきや。
底辺で育った経済的弱者から強者への復讐かと思いきや。
一筋縄ではいかないストーリーテリングで、色々と良い意味で裏切られました。
ここまでする動機がわかりにくい、サイコパスだったということか、しかし愛情的なものはあったようにも思えるが、目的は結局こういうことだったのか、などとモヤモヤさせられつつも、やはりラストシーンのインパクトに持って行かれてしまいました。
役者陣も美しい映像もブラックなテイストも良かったと思いますし、やはり主演のバリー・コーガンの演技が素晴らしく見応えがありました。
面白いとは思いつつも…
場所がソルトバーンに移ってから面白さが猛加速した
どんどん変わる展開に、夢中になってたんだけど、
終わり方、それでいいんかい?っていうのはあって。
やや、クィアベインティングに見えなくもなかったり。
『アバウトタイム』『ドリーマーズ』
『メランコリア』『太陽がいっぱい』など、
様々な映画を思い起こしたりして。
そのどれもが好きだから、どのシーンも良かったんだけど。
なんか、ラストに納得がいかないのよね。
エメラルド・フェネル監督作って、思えばいつもそうだな。
期待を超えてはいるんだろうけど、それでいいの?って疑問が残る。
しかもオープンエンディングとしてでなく、
こうあるべき!って感じに見えるから余計モヤモヤするのよな。
キャリー・マリガンは毎回死んでいるし、
なんとも複雑な気持ちになる…。
物語のために人を殺すことを厭わない人だとも思った。
なんでだろう。
本当に中盤までは、「これは去年のベストに入れるべきだった!」
とか思っていたのに、鑑賞後は全くそう思えないのよ。
それでも、
バリーコーバンはやっぱり天才的に良かったし、
あの"DAD"の石の行方とか、使い方とかも良かった
バリー!
彼のSNSで知った新作。
ずっと気になってたのよね〜
Amazonで観られるとわかり早速!
いや〜さすがバリーだった(笑)
ぶっ飛んでた。
あんな役が出来るのって、なかなかいないかと。
フェリックスのママもベタ褒め(本音かどうかは不明)だったが、バリーの綺麗な眼は不思議な力がある。
フェリックスの金持ちっぷりも半端ではない。
最初の自宅?ツアーも笑えた。
フェリックスの家族もまともそうでみんな癖が強い。
使用人も。
あそこまで格差を見せつけられたら僻んでしまいそうだが、逆に清々しい気持ちになれるかも。
邪魔なファーリーも小狡く追い払い、じわじわ侵食するオリバー。
そもそも家柄も知っていて近づいた?
あの「聖なる鹿殺し」を彷彿させる鹿の角。(似合うんだけど)
やっぱりバリーだったな〜。
普通では終わらない。
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