もしも徳川家康が総理大臣になったらのレビュー・感想・評価
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社会問題
考えさせられる内容だった。
今作は、過去の偉人達(徳川家康、織田信長など計10名)が現代に蘇り、その偉人たちによって結成された最強ヒーロー内閣の活躍を描いたコメディ映画だ。
コメディ映画ということで、わちゃわちゃと見ているだけで楽しめた。
特に時事ネタや攻めた内容(風刺)多めだったのが個人的に好印象で、
論破王のLIVE配信、居眠りする議員、大衆に流される国民、などなど。
近年話題に上がる内容の数々をみながら、過去を振り返るような感覚を覚えた。
タイトル(『もしも徳川家康が総理大臣になったら』)
に『もしも』とあるように、今作はもしものお話であり、その中でもコロナ禍のifストーリーである。
新型ウイルス(コロナウイルス)が世界中で流行り、将来への不安や混乱を招いたことは、まだまだ記憶に新しく、未だにその影響の余波は残り続けている。
しかし、この物語ではコロナというウイルスを偉人たちによって即座に対処される。
それによって、この物語の序盤部分でコロナ禍はほぼ終息し、平和な世界が訪れる。
現代の社会では何年も残り続け恐怖を与えてきたコロナウイルスが、30日ほどで対処されたのだ。
現実の日本の政府がもしも、すぐにコロナウイルスへの対策を打ちだしていたのなら……ロックダウンや給付金を即決し行動していたのなら……こんな惨事にはならなかったのではないか。
そんな想いをこの映画からは感じられた。
そんな国に対して反抗的であり切望的な想いは、後半、腐った国の姿を如実に描き、映画鑑賞者(ifではない日本に生きる一国民)である、私たちへとメッセージを届ける。
自分の意思を持たず、流行に流される消費化社会。
有権者でありながら政治に参加しない人々(若者)。
作中のラストでは徳川家康(総理大臣)の言葉に、会場に集まった民衆が耳を傾ける。
その中には今まで世間に流されることなく疑問を抱き、時に苦笑いをしていた西村理沙(新人記者)の真剣な姿もあった。
そしてその後、徳川家康のなき今、徳川家康の言葉に動かされ若者の多くが投票に向かうようになり、政治に関心を持つようになる。
西村理沙(新人記者)は、徳川家康の言葉を受け、その意志を言葉を胸に記者を続ける。
徳川家康という偉人の言葉によって、現代の人々は揺れ動き日本は変わっていく。
ハッピーエンド。
面白い映画だった。
役者さんの演技は迫力があり、時代劇のようなシリアスさを感じたし、近代を舞台にしていることを元にしっかり描ききられたストーリーは圧巻だった。
監督や脚本家の方が『翔んで埼玉』の方々によるコメディ映画ということで、終始面白いネタがあることで、楽しめた。
が、1つ……。
題材がなかなかに攻めた内容だったためもう少ししっかりと描ききって欲しいところがあった……。
徳川家康の言葉は時間が経てば風化して、世間は元通りに戻ってしまわないだろうか?
結局のところ、みんな今までと同じく大衆に流されているだけではないだろうか?
主人公である西村理沙さんは今回の件を経て、元々の夢であったアナウンサーを蹴り、自分の意思で記者を続けるという成長をした、でも他の人はどうだろうか?
西村理沙さんの上司は何か変わったのか? 若者が選挙の投票に行くようになった中での個人、個人の気持ちの変化はどうなっているのか、そういったところをもっと写して欲しかった。
もう一歩先に踏み込んだ、答えが欲しかった。
結局、自分たちは何をしたらいいのか。
消費される世界で、織田信長から豊臣秀吉にみんな移り変えたように、徳川家康の言葉が忘れられる日は近いのでは無いだろうか。
(自分としては、ラスト徳川家康たちの話す場所が舞台の上だっただけに、演劇を見ている気持ちになってしまい……話す言葉も行動も茶番に感じてしまったのだが……。民衆の人たちがそれに真剣に聞き入る姿が何度も映され、そして拍手が巻き起こるのをみて、「こんな批判的なことを思っている自分が間違っているのだろうか?」 と思った。大衆に流されてしまった…… 大衆心理から逃れるのは……難しい。)
いろいろ外している
原作はコロナ(2020)が始まって一年目ぐらいにヒットした小説です。
閉塞した自体の雰囲気の中で発表(2021)されたため、決断力と実行力に溢れた「もし徳」は、政府や社会の風刺としてウケたのでしょう。
しかし、映画の中で描かれている理想の政府が成し遂げた「海外と比べて桁違いに少ない被害」を、当時の政府の方針や日本国民の行動により実際に実現してしまったことが、現在(2024)ではハッキリしてしまっています。当時の限られた情報の中では最適解を出していたと言ってもいいでしょう。
それを風刺しようとしている時点で、映画化の時期を「外して」います。
また、風刺の一環で、実在の人物をオマージュして登場させていますが、あまりに稚拙で、モノマネレベル。明らかにその人物がしそうにないことを度々しており、これも「外して」います。
楽曲もQueenなどの名曲に似せて作ることでギャグにしていますが、これまたレベルが低すぎてギャグにもなっておらず、「外して」います。
設定のキモのSF的設定もボロボロで、ギャグとしての「すこしふしぎ(SF)」として考えてもお粗末で外していると言っていいでしょう。
おそらく映画のハイライトであろう、主役の長台詞による演説も上滑りしてて、肝心の伝えたいテーマも陳腐で語り尽くされたメッセージに過ぎず、これまた外している感がすごかったです。
全体としては、風刺というものの難しさがよくわかる映画です。タイミングとどこまで似せるかという匙加減の、ダメな例として参考になりました。
映画としては、暇つぶしにはなりましたが、わざわざ見るまでもない程度かと思います。
ちゃんとしていて面白い。家康、信長、秀吉、竜馬が大活躍。中でもさすが東宝シンデレラの信頼も厚く浜辺美波が好演! ただ、ロックアウトできれば世話なかったよ!
観る前は、どうせ政策よりも、ただ甦った偉人キャラ達をいじって、受け狙いでドタバタさせるだけだろうと思っていましたが、結構ちゃんとしていて、さすが「翔んで埼玉」を傑作に仕上げた監督だけのことはある!と感心。
ちゃんと笑わせながら、偉人の復活後に暴走、陰謀で面白く見せてくれました。
最後、感動的なメッセージも野村萬斎なら納得。
その野村萬斎は、さすがにきちっとえんじていますが、それゆえ少し地味で、活躍の場が少なかった印象。
その分やはり、どうしても目立つGACHTも、きちっと真面目に信長を演じきっていたのはさすがです。
キッチリ真面目に演じているのが本作では非常に重要!
さらにすっかり秀吉俳優になってしまった竹中直人も大活躍!
安定しすぎの好演。
竜馬も好演、聖徳太子は全く新しいイメージでした。
何より浜辺美波が、濃いキャラ連中を向こうに回して、ちゃんと役目を果たしていて好感度抜群!
真面目で清楚で少し抜けてる感じが、観ていてとっても心地いい!
さすが東宝シンデレラ、東宝の信頼も厚く、こういう役割は本当にそつなくこなされます。
ただ、フィクションだから都合よく展開したが、コロナ渦で簡単にロックアウトで卍上手くいけば、世話なかったでしょう。
現実では、ロックアウトさせないために、日本中が苦労して乗り越えた危機を、簡単に片づけられてしまったのは、本当に心外。
大変な思いをした全日本国民に対して、失礼で許せませんよ!!!
疑問点は所々あるけれど……
気になっていたのになかなか観るタイミングがなく、やっと拝見。
個人的には面白かったです。パロディや小ネタがあって笑っていました。これもそれもキャスト陣のピッタリさと演技力の賜物じゃないでしょうか。
コメディとして観ていたから歴史上の人物が史実と異なるとかそういうのは特に気にならなかったです。けど、せっかくみんな個性的なのでもう少し一人一人ピックアップしても良かったのかなと。
コロナ禍で記者がマスクなしが多かったことが疑問。マスク供給が少なくても、そういう方々はちゃんとしていたと思うしあんなに記者が集まって密集するのはどうかと思う。
途中ミステリーが入ってきた辺りは眠くなってしまった。
秀吉だけ使えるゴッドハンド……急に!?家康が再登場して四面楚歌状態になった時になぜあのゴッドハンドを使わなかったんだろ…。あれを使えばすぐさま独裁政治ができたのに……。
最後の演説は凄くありがたいお言葉だったし心に響きました……が、もう少し短くてもいいのではないかな?
後半になってコロナ云々なことは忘れてました。ロックダウン解除してもマスクしなきゃじゃない?まだあの頃はよくわからない病原菌だったわけだし。
腑に落ちないところは所々ありますが、面白いは面白いです。やはりキャスト陣の演技力のおかげですかね。
期待外れ
詳しいわけではないのですが、高校の時は特に大学受験に備えて日本史の勉強を頑張っていたこともあり、この映画は観たいと思っていました。
実際、設定やちょくちょく挟まれる小ネタ(パロディ)は面白かったです。と言っても普通に義務教育で日本史を勉強してる人なら大体はわかるもので、時事ネタ等も多く、その辺は観てる人のほとんどが理解して楽しめると思います。面白いと思うかどうかはともかく。
新撰組や石田三成や緒方洪庵まで居るんかいとは思いました。
一番のツッコミどころは家康に密かにプログラミングされた暗号ですね。スペードのキングは主人公の世界史の知識も活かせるし良いアイデアだと思ったんですが、「バク」だから「バグ」ってどうなん…。ていうか、まさか妖怪のバクだとは思いませんでした。アリクイにしか見えなかった。バクって元は中国発祥、仏教伝来とともに日本に伝わってるものだからああいうタロットカード風なのもしっくり来ない。バグを表現したいなら、私なら虫にするかな。あと、顕現したばかりにも関わらず現代社会にめちゃくちゃ適応してた家康が、10ヶ月も経ってバグも分からないというのはどうなんだろう。
大衆の意見に流される国民、それを戒める坂本龍馬と徳川家康、という図の表現があまりにも直接的すぎて、こちらも安直な印象を受けました。多分、この映画が伝えたいメッセージは最後の家康の演説で事足りるので、わざわざ映画にしないでツイートとかで良かったと思います。国民の多くに選挙権があるのに投票率が少ない!というのはご最もだけど、若者は政治に興味が無いんじゃなくて、あなたのように真剣に国政に取り組もうとする政治家が居なさすぎるんだよ。国会で居眠りしてる議員を目の当たりにしてるのにそこまで思い至らないんだ。って感じです。
劇場を出る時に居眠りしてる人を見かけて驚きましたが、まあこのつまらなさじゃ寝ちゃってもおかしくないか。と思いました(これは国会じゃないからね)。主題歌が新しい学校のリーダーズっていうのも微妙なチョイスすぎて、エンドロールで退出する人もいました。
大河ドラマのパロディは「光る君へ」だけかと思ってましたが、多分「どうする家康」もそうですよね。そういうくだらない小ネタは大好物なので私は面白かったです。ただ全体的な総括としては思ったよりつまらなかったです。
設定による期待値の高さと後半の失速感
2024.8 映画館にて鑑賞。
事前情報なしで、以前見た予告編のワクワク感に駆られて観ました。
予告編の段階では、日本を立て直すために集められた偉人達がギャグ満載で政治を一新していくコメディータッチの作品かなと思っていました。(『テルマエ・ロマエ』や『翔んで埼玉』の監督やスタッフが携わっているので尚更)
蓋を開けてみると、シュールなギャグとコロナ禍の改革は早々に終わり、その後はチープな謎解き、裏切り者による謀反との戦い、そして家康公からのありがたい説教による「政治参加へのすゝめ」
うーん、、、、、
もうちょっと各大臣のキャラを全面に出して改革を行っていく様を見たかったし、前半がわちゃわちゃしていた分、後半の秀吉が家康に対して牙を剥くシーン辺りから退屈な印象でした。
社会風刺を盛り込んだメッセージ性のある映画にしたかったのかもしれませんが、それにしてはちょっと中途半端な感じというか、、、
こうした映画に正確な時代考証や細かな描写は求めていませんが、ホトトギスの句の使い方などを見ていると、「そのセリフありきで強引にストーリーを作ったんじゃない?」という稚拙さが拭えませんでした。
興味をそそる設定と豪華キャストによる演技は抜群でしたが、そこに脚本や演出が追いついていないというのが正直な感想です。
あと龍馬と記者の関係とか、変に期待させるだけして特にストーリーには何の関係もないところもノイズになっていた印象です。
全体的に惜しい感じでした、、、!
令和日本全方位パロディ
コロナ禍令和日本全方位パロディ。
徹子の部屋とか、暴れん坊将軍とか、大江戸捜査網とか、元ネタ古いんで高齢層向けですかね?
まっ、おちゃんは楽しんで笑いましたけど(笑
最後の方は結構説教臭い
出オチ感は否めない
令和の日本に偉人内閣が発足する、という設定と歴史ネタの面白さだけで1本は厳しかったか…
前半は面白かったんだけど、後半話が真面目になりだしてから失速。
茶番が見たいのよこっちは。
犯人探しのくだり、もう少しどうにかならんかったのかしら…
最終的に現代人に喝を入れるオチも普通だし。
あとコロナで総理亡くなった設定なのにマスクの人が少なくてなんか気になる。
北条政子の徹子の部屋パロ
大河ドラマ化を喜ぶ紫式部
どうする家康
豊臣秀吉の心配御無用
待たせる土方
面白い所は大体予告で見たシーン。他の見所はGACKTの敦盛くらいか。
GACKTの信長良かったけど、私の中では未だ上杉謙信のイメージが強い。
徳川家康も、タイトルロールの割には活躍が少なかったのが残念。落ち着いた印象で、秀吉や信長ほどキャラが立たなかった。
赤楚くんの坂本龍馬はカッコよかった。
もっともっと色んな偉人が見たかったなー。
結局のところ、令和に推し(山本耕史の土方歳三)がスクリーンで見れたのでそれだけで良し。
新選組!から20年経ってのキャスティング痺れました。ありがとうございました。
ギャグのテンポがいい
コメディとして秀逸だ。ひろゆきっぽい人があーだーこーだ言うシーン、ガクト扮する織田信長が三密をするシーンは吹き出してしまった。
個人的にはロックテイストの君が代が流れて、天照大神が出るところで大爆笑。こういうパロディ、風刺はキレているし、序盤はギャグのテンポも良い。
ストーリーは偉人内閣に懐疑的だった日本国民が、やがて改革に熱狂して未曾有の内閣支持率を叩きだし、それを豊臣秀吉が乗っ取ろうとする。
この辺りも風刺が効いてる。波や空気さえできてしまえば、バスに乗り遅れるなとばかりに危険な権力でさえ、深く考えずに消費する現代の浅薄さに警鐘を鳴らしている。
最後は徳川家康の大演説で終わるのだが、ここにもっと皮肉が効いてもよかったのではないか。「まあ、いいことは言ってるんじゃないの」とは思うものの、メッセージがあまりにもストレートかつありきたりで平板なもので盛り上がりにかける。コメディなので綺麗な着地を目指した方が丸く収まるという判断なのかもしれないが、小池百合子や天照大神をギャグにするくらいだから、もっと皮肉めいた後味の悪いオチでも、それなりの納得感は得られたのではないかと感じる。
コメディ映画にアイロニーのクオリティを求めるなと言われたらそれまでだが、コメディなんだから、もっとオチは馬鹿馬鹿しくても良いとは個人的には思う。
前半の飽きさせない展開はとても楽しめる。
嫌いじゃない
コメディとして楽しく見るぶんには嫌いじゃないです。ベースがビジネス書の割に、歴史や政治がわからなくても楽しめます。
10人の偉人内閣ですが、やっぱり信長、秀吉、家康のキャラが強いw
小籔さんが仕切るニュース番組のくだりが楽しくてお気に入りです。
若者に選挙投票を呼びかけるようなラストでしたが、見に来ているのは熟年層ばかりで、20代30代はあまり見受けられませんでしたね。
家康に説教されるのもどうかなぁ~
キャストは豪華だったしコロナの感染から自力欠乏感染に落としどころを持って来たのは面白いと思いましたが、江戸時代って「あきらめ」「保身」「分」「忠誠心」「パワハラ」とかを巧みに使い、民や武士を無能力化して作った安寧の260年ですよね。それはその時代には素晴らしかったと私は賞賛し誇りにも思いますが、その政策の家康に蕩々と「自主性が無い」「自分で考えろ」と現代日本人が説教されるのはどうかなぁ~
なので映画の最後はとても白けました。信長や秀吉に言われるならまだしも・・
お気楽コメディかと思いきや…
最初の方は確かにタイトル通りなのですが、ラストの
ド直球メッセージでは、不覚にもうるっと来ちゃい
ました。
…まぁ、うるっと来つつも頭の片隅では「んなこたぁ、
言われなくてもわかってますよー、わかってても面倒
くさいんですよぅ」などと言う、けしからん思考も
働いていた訳ですが(苦笑
ともあれ、家康様が素敵です。信長様でもなく龍馬
様でもなく家康様。
ほんの短いシーンでしたが、家康様の舞は流石です。
これだけのためにお金払えますよ、私は。
因みに秀吉には、様なぞ付けてやりません(笑
付けてはやりませんが、こちらも流石の存在感。彼の
言い分は正しくはないのでしょうが、ある意味では
現実的とも言えますしね。生身の人間には無理でも、
AIなら長続きするかもしれませんし。
総じて、普通に面白かったです。機会があれば、また
観たいかな。
全方位を殴りに行ったのは良かった
映像がキレイ。偉人内閣の説得力自体はあんまり無くてフィクションなんだけど、
「どんな思想でも自分で考えずに盲信するものは愚か」というのはとても良かった。
このご時世(昔からか)デモなんかするヤツは自分で何も考えてないよねというモデルが一見して強調されているが、
竜馬のセリフにあるように、口を開けて待っているだけ
の全員を批判している。
テイストが軽いので、小中学生に触れさせるべき映画かなと思いました。
ハチャメチャ内閣、歴史的偉人?とは違う部分も感じる所あるかな
判定に メダル堕とすや セーヌ川
パリ五輪も始まったかと思ったら、もう終わり。
良くも悪くも五輪の季節は川の如く流れて行きましたね。
そして 昨日、南海トラフ(略して南トラ)地震が。
南トラって、略し過ぎw 新しい阪神タイガ-スの姉妹球団かと・・・
そんな中、久しぶりの映画
先日「もしも徳川家康が総理大臣になったら」見ましたよ。
笑わなシャ-ない内容で、ちょっと終盤まで呆れて見てましたけど。
コロナ禍で現代の主要内閣陣がそう崩れて死亡。
急遽 政府がAi+ホログラフィで歴史的偉人を復活させて代わりに政治をさせたって言う 最も馬鹿らしい内容。
聖徳太子から始まって、歴史的な有名な人材が一堂に揃うのだが、かなりご都合的な人選。
僕なら 吉田茂さん、岸さん、池田さん、佐藤さん、辺りを復活して頂くだろうか。歴史的偉人としているがその定義がどうなのよと感じるね。
大半どうでもイイ内容ではあったが、結局ダメダメな現代日本人に向けた徳川家康総理からの 壮大なメッセ-ジを伝えて幕を下ろす。
そこは良かったかな。流石、役:野村萬斎さん。上手纏めてますね。
そして、忘れちゃ成らないのが 豊臣秀吉(役:竹中直人)でしょうか。
チョットした裏切り孕んでましたが、悪乗りで楽しんでましたね。
イメ-ジ湧かなかったのが、織田信長:役GACKTさんですかね。
な-んか 違うな~の一点。
徹子の部屋をやたらパロってましたけども。そこ位でしょうか笑いは。
もう少し納得できるリアルな復活内閣なら 大きな期待が出来たかも。
気になる方は劇場へ。
「偉人」とは
原作を読んで、これが映像化されるなら、何人か、よりメジャーな「偉人」と交代かな?と思ったものでしたが、実際にいくつか閣僚交代がありました。
作品自体は、武内作品らしく、笑いやパロディやオマージュも含みつつ、個々の人物も(濃淡はあれど)ちゃんと見せ場を作ってうまく纏める感じで、私はエンドロールまで楽しめましたが、、、
そもそも、偉人のほとんどが、「偉人」らしくない存在感でしたね。原作から言えることですが、その役職はもっと適任者(偉人)がいただろう。という、、、
総務大臣はトーク番組、法務大臣は傾聴?以外何をしたのだろうか?
豪華キャストの無駄遣い?
予告を見て、キャストが豪華で設定が面白そうだったので鑑賞しました。原作未読です。
・コロナ禍の描き方が雑
まずみんなマスク無しで密集してるのがありえない。
ロックダウンを何日間やったのか忘れたけど、出勤が必要なエッセンシャルワーカーについてとか休業した企業に対する助成金とかそういう話ほぼ出てこない。(それは官僚の仕事だから閣僚が話し合う必要はない?)
ロックダウンしてるのに給付金を対面で支給とか絶対やっちゃだめでしょ。
コロナ禍経験した人が作った作品だとは思えない。
・昭和な官僚たち
秀吉配下の官僚達は狭い部屋で紙束めくって仕事してたけど、我々の公的年金受給口座って紙媒体で管理されてるんですか?勘弁して。
・豪華キャストがもったいない。
主人公、龍馬、家康、秀吉(と途中まで信長)ばっかり出てくるから、他のキャストも豪華なのにもったいなかった。個人的にはもっと北条政子の活躍が見たかった。
・聖徳太子の能力
聖徳太子、同時に多数の声を聞き取れるだけじゃなくて遠くの声も聞こえるんだね。顕現させるときに与えた能力なの?
・ストーリーが…
全体的に詰めが甘くて設定の面白さを生かせてない気がする。もったいない。
・浜辺美波がかわいい
ストーリーがつまらなかったから、浜辺美波のどアップシーンを楽しんでた。輪郭綺麗すぎ、鼻綺麗すぎ、肌綺麗すぎ。
・犬がかわいい
犬可愛い。大きな音がするし人が沢山いて落ち着かなかっただろうに、大人しくお座りしてて偉い!
三谷幸喜的な面白さを求めてしまった私が悪かったのかな〜〜〜
目を覚ませぇぇえ!!
全体的なテイストもGACKTのコスプレ感も、なんか「翔んで埼玉」味を感じる…と思ってみていたら、監督が同じ方(武内英樹)だったんですね~。納得。
見る前は、ヘタしたら、柄本明がjokerみたいになってたトンデモ演出の「新信長公記」のように、コスプレ学芸会みたいになりはしないかと心配してましたが、野村萬斎、竹中直人、赤楚衛二といった役者さんがしっかりしているので杞憂でした。赤楚衛二の龍馬は男臭くてワイルドでいつもの優しい赤楚君と異なりカッコ良かった!
大河で秀吉やった竹中直人なので、演技の確かさもぴったり感もこの上ないのですが、やはりテイストが「飛んで」演出なので、ギラギラでノリノリ。脳内ではいつレ⚫クCMに移行してもおかしくない~と、笑いながらもちょっとひやひやしました。
しかし、そこはさすがの野村萬斎!家康は260年の長期安定政権を築いた政治家というところをfeatureして描かれているのですが、野村萬斎の声と佇まいが、貫禄と大物感が半端なく、ビシッとこの映画を引き締めて一段上に引き上げている印象でした。
そして、居眠り議員に目を覚ませぇぇえ!と一喝、責任は自分がとる!と即時の決断をしたり、批判だけで対案がないことをビシッと指摘、情報に流されるが投票には行かない国民にも喝!と、偉人内閣は、日頃不満に思っていることをバンバン改善・指摘していき痛快!
でも、この映画見てスッキリして、人任せではいかんぜよ!自分を信じろ!!自分で動くぜよ!
素直に感動しました。
まさか泣くことになるとは、、、
現代に歴史上の偉人たちが蘇り、政治を回すことになったらというどうなるか容易に想像できるストーリーではあるのですが、あらためて偉人たちが何を思って命をかけてまで世の中を動かしたのかということを考えさせられる映画でした。
不覚にもラストシーンの総理大臣の演説で涙、
「自分に期待しろ」
座右の銘にしたいくらい良い言葉だと思いました。
キャスティングは最高ですが…
バカバカしいのは大歓迎。ホログラム凄すぎでしょ、など細かい点も気にならない。キャスティングも最高。GACKTしか信長は似合わない、秀吉は竹中さん最高、北条政子の江口さんも良いし、赤楚さんの龍馬もカッコよすぎ。
ただ、原作を読んでいないので、どこまで原作通りなのか分からないけれと、政府のコロナ対策批判にしても、国民の投票への非参加率にしても、アイロニーが全体的に安易で、当時国民が不満に思っていたことがそのまま描かれている。ちょっと浅い。原作の発売時期もあるので仕方ないのかもしれないが、今はコロナワクチン批判まで世界は進んでいるので、ちょっと時期を失した感はある。
また、なんと言っても致命的なのがおふざけが微妙で面白く無い。翔んで埼玉くらいのキワキワでなければ。劇場でも政子の部屋でくすくす笑いが起きたくらいでした。
キャストが最高な分勿体無かったですね。
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