「設定による期待値の高さと後半の失速感」もしも徳川家康が総理大臣になったら TKTさんの映画レビュー(感想・評価)
設定による期待値の高さと後半の失速感
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2024.8 映画館にて鑑賞。
事前情報なしで、以前見た予告編のワクワク感に駆られて観ました。
予告編の段階では、日本を立て直すために集められた偉人達がギャグ満載で政治を一新していくコメディータッチの作品かなと思っていました。(『テルマエ・ロマエ』や『翔んで埼玉』の監督やスタッフが携わっているので尚更)
蓋を開けてみると、シュールなギャグとコロナ禍の改革は早々に終わり、その後はチープな謎解き、裏切り者による謀反との戦い、そして家康公からのありがたい説教による「政治参加へのすゝめ」
うーん、、、、、
もうちょっと各大臣のキャラを全面に出して改革を行っていく様を見たかったし、前半がわちゃわちゃしていた分、後半の秀吉が家康に対して牙を剥くシーン辺りから退屈な印象でした。
社会風刺を盛り込んだメッセージ性のある映画にしたかったのかもしれませんが、それにしてはちょっと中途半端な感じというか、、、
こうした映画に正確な時代考証や細かな描写は求めていませんが、ホトトギスの句の使い方などを見ていると、「そのセリフありきで強引にストーリーを作ったんじゃない?」という稚拙さが拭えませんでした。
興味をそそる設定と豪華キャストによる演技は抜群でしたが、そこに脚本や演出が追いついていないというのが正直な感想です。
あと龍馬と記者の関係とか、変に期待させるだけして特にストーリーには何の関係もないところもノイズになっていた印象です。
全体的に惜しい感じでした、、、!
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