三日月とネコのレビュー・感想・評価
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とても暖かくなる作品
震災で出会った三人 三人はそれがきっかけで一緒に暮らすことになった そんな生活を2年過ごし、三人はそれぞれ必要な存在になっていった 三人の生活に変化が出てきて、離れることなったしまったが三人それぞれが今の生活を希望して実現したという内容だった 三人の関係はとても理想的だなと思いました お互いが尊重してとても居心地がいいのだろうなと思いました 渡邊圭祐さんの演技がとても良かったです 牛丸つぐみという恋がわからない気持ちとても共感できました
独特の世界観に入り込めれば面白い作品
灯を演じた安達祐実、鹿乃子を演じた倉科カナ、仁を演じた渡邊圭祐、 それぞれの役者は良い味を出していましたが、 この赤の他人の3人が一緒に暮らすという世界観がどうにも私は共感できなくて 誰にも感情移入できず、終始客観的に鑑賞していました。 2016年の熊本地震をきっかけに一緒に暮らし始める3人ですが、 3人の内、誰かにベクトルを向けたコンフリクトは発生しないんですね。 灯の身、仁の身に起きる出来事を通して、ズレが生じたりはするものの、 この3人の関係性は盤石なわけです。 ただ、鹿乃子は実は灯が好きなのではないか・・・的な微妙な表現はあります。 直接的には表現しないので謎のままですが、おそらく鹿乃子に男の影が見当たらないのは そういうことではないかなと感じました。 ここだけが謎のままであり、観客に解釈が委ねられているところでしょう。 この3人とネコたちが醸し出す独特の緩さは、心地良いです。 特に灯が泣いてしまうシーンが複数あるのですが、私も油断して涙が溢れてしまいました。 純粋な気持ちで観ていると、心は震わされますね。 そういう意味では良い作品であることには間違いないです。 しかしながら、こういう世界が成り立つというのは、やはりファンタジーだと思うんですね。 なので、本作にはリアリティを求めず、ファンタジーとして割り切って観ると 面白いと思います。 安達祐実も倉科カナもよい歳になっていますが、まだまだお若いですよね。 今後も映画での活躍を期待しております。
白い長毛種、
いいネコでしたね、目は青いしデカいし。ブラッシングとか風呂入れとかしてほしかった。 漫画原作という事でしたが、ポイントは薄くパラパラって感じ。この監督さんの作品は観た事無かったです、シーンの刈り込みは出来てる印象でした。
ほっこりしたいときにどうぞ
原作未読です。 きっとファンの方も多いのだと思いますが、 僕自身にはちょっと合わなかったかなぁ。 あまりに波風立たな過ぎて、いい人ばかり。 なんだろう、、、優等生たちがちょっと爪先に ささった棘の痛みに一喜一憂しているだけに 見えてしまって・・・。。 (決して震災を軽くとらえているということでは ありません) 色んな事が奇跡的にうまくまとまっていく物語 っていまいち好きになれないんですよね。 心のどこかで「うそーん!」って思っちゃうのです。 多様性のある登場人物はなかなか興味深いのですが。 けど、毎日の生活に少々お疲れの方には 良い癒しをいただけるのではないでしょうか? なお、石川さん、あいかわらず癖ある人物 好演されてました。
結構単調な進行のため、面白さは少しかけるが、当たり前でないと行けな...
結構単調な進行のため、面白さは少しかけるが、当たり前でないと行けない!ということはないということを教えてくれて、良い意味でわがままに自由に選択して良いんだということをそっと教えてくれる温かい良い作品だった。
大人のお伽話です。癒されたい人はどうぞ…
例えるなら、カチカチ山の原文をそのまま映画にしたのが”万引〇〇”だとすれば、通常世間的に知られてるバージョンを映画化したのが、本作品て感じかな。 今の日本は昔にくらべて、ずっと選択の幅は広がり自由である。しかし、なぜか、同調圧力が依然として幅を利かせ、ストレスに沈む社会である。いま、ネコは自由の象徴であり、三日月は欠けた希望が満ちて行く象徴である。 立派な賞を受賞した、映画がこの映画より優れているというつもりはない。映画の狙いが、全く違うのであるから、優劣はつけれない。そこは好き嫌い、とかアカデミックな権威はこうあるべきと思うか思わないかによると思う。 日本の社会を痛烈に批判したいひとには、お勧めしないし、お伽話としての風刺がききつつも、癒されたい人はぜひ映画館へ行くべきであると思う。 安達祐実、倉科カナ、渡邊圭祐の立ち居振る舞いを見ているだけで、のんびりした会話を聞いているだけで、癒されてしまう。こんな大人になれたらいいなと、単純に思ってしまうほど、いい人たちである。 それに、人物像を必要以上に、深堀はしていないので安心して鑑賞できると思う。 あと、大事なことだけど、サブスクリプションやTVの番組で観ることはお勧めしない。あくまで映画館でお金を払って鑑賞すべきである。 積極的に浸りにいく気持ちがないと、いまいちよさは分からない、そんな映画である。
良作
最初はタイトルの影響もあり、動物映画的なイメージがあり、躊躇していたが『書くが、まま』の上村奈帆監督の初商業映画という1点だけに期待して観ることに。 地震直後に避難したネコ連れ同志の女2人とネコ好き男1人が出会い、意気投合し、3人はそれぞれの事情を抱えながら一緒に暮らし始める。 よくありがちな設定かもと思いながら見ていたがこの3人のキャラクターのありふれた生活ぶりがゆるくて心地良い。次第に3人は現代らしいジェンダーを超えた信頼関係が生まれるのだが…… 途中から動物映画じゃないのは、分かってくるのだが、3人から広がっていく、人との繋がり、そして人間の機微がしっかりと描かれており物語の世界に酔いしれていく。 『書くが、まま』は動のエネルギー溢れる映画だったが、本作は静の抑えたエネルギーが溢れ落ちる大人の映画だった。 改めて上村監督は、気持ちをパトンのように繋いでいく、愛の伝統師のようだ。黄金の松竹映画のようでもあり、現代の繊細なリアルな映画でもある。等身大の揺れ動く中年女性を演じた安達祐実もなかなか良い。
いい作品。
正直期待していなく猫目当ての鑑賞だった。 ただ、よかった。 ラスト付近はずっと涙。 色んな生き方があっていい。当然のこととか1つに絞らなくてもいいんだ 誰もがどこか共感するような状況が盛りだくさん。 各々の状況を明確にしないのもよかった。 当然ながら箇所箇所に猫ちゃん。 それが良いクッション。 パンフレットやグッズ展開していないようで残念。
大人の成長物語…に見せかけた成長しない物語?
震災を機に同居することになった男女3人の物語。 漫画が原作なだけあって、かなりファンタジー設定。序盤は特に詳しい説明もないまま話が進むのでちょっと話に入っていけなかったけど、中盤以降は共感できる話も多く、面白かった。 成長しないっていうのはちょっと違うけど、周囲の理解があるなら自分の好きに生きればいいよという優しい話。常識とか固定概念とか考えないで、猫のように自由に生きるのだ。
こういうジャンルはまだ健在だったか
三人暮らしをしてる登場人物たちを「それで良いんですよ」って描く映画だね。 三人に関わる人たちが「それで、良いんだよ」って言ってくれて、果たしてそんなに都合が良いことがあるだろうかと思うんだけど、いいんだよ。 「丁寧な暮らし」みたいのも全肯定されてるね。 登場人物の想いみたいなのは、シーンを通じて察するとかなくて、みんな台詞でやってくれるから分かりやすいね。全部、台詞でやるとつまんなくなるんだけど、必ずそれを食事のシーンでやるからか、なんかもつの。発明だね。 そんな感じで「うん、うん」「それで、いいな」「それでいいんだよ!」という感じで話は進むね。ほんとにそれでいいかは知らないよ。登場人物にそこまで感情移入ができないので「うん、好きにしたら良いと思うよ」しかなくなるね。 話の設定にマイナス要因があると思うんだけど、安達祐実と倉科カナがなんとかしちゃう。すごいね。 安達祐実は年相応の役だったね。少しメイクに凝るといまだに女子高生役もできたりするから、逆に、むしろ老けメイクという感じで45歳を演じるのが新鮮だった。
中盤まではイイ感じなんだけど・・・
地味な公開、あらすじ紹介を観てもあまり興味の湧かない作品だったが、倉科カナのキャスティングのみに惹かれて観賞。 【物語】 40代の独身女性戸馳灯(安達祐実)は熊本の書店で働いていた。ある晩マンション自宅に居たとき熊本地震に襲われる。 揺れが一旦収まり、飼い猫を連れてマンションの庭に避難していると、同じマンションに暮らす30代の精神科医・三角鹿乃子(倉科カナ)に声を掛けられる。鹿乃子も猫を連れていたため、猫の話題で盛り上がる。そこに猫好きの20代のアパレルショップ店員・波多浦仁(渡邊圭祐)が加わわった。 この晩を契機に3人の奇妙な共同生活が始まる。2年が経過し、3人はその暮らしに強い充足感を覚えていた。 が、灯に仕事上で知り合った長浜(山中崇)という男に好意を寄せられたことで、3人の暮らしに変化が起きようとしていた。 【感想】 現実にはちょっとあり得ない設定。 震災で住居を失い、避難所で数カ月共同生活を送った後の仮設住宅ならあり得るか? 避難所暮らしをしたら、よりプライバシーを確保の欲求が高まって、やっぱりないか。まして異性である。 そんな無理な設定なのだが、中盤までは「こんなこともあるかな?」と思わせてくれる日常が描かれる。今どきの価値観多様化、LBGTQ的要素も織り込まれて、「有ってもおかしくない」と感じさせ、3人の世界に癒しを感じることができ、楽しむことができた。 しかし、灯の前に長浜は現れてから「この生活は長くは続かない」という現実に引き戻され、リアリティーを醸す展開も良かった。 「そりゃ、そうだよな」と。 不満を覚えたのはその後の展開。意外性はなくとも、そのままソフトランディングしてくれれば良かった。再びリアリティーから離れる結末にちょっと不満。 俺的には3人の暮らしは「一種夢のような大事な思い出」として胸に残したまま3人それぞれ“普通”の暮らしに戻ってくれた方がスンナリと受け容れられた。 頭では多様性を認めても、実感として受け容れられていないジジイの感覚かも知れないないが。
不思議
舞台は熊本。震災で出会った3人が不思議な生活を送る物語。 何もかもが不思議と普通に流れていく。 人と性に関して凝り固まってしまっている自分にとっては、なんとも不思議で不可解で、それでも当たり前のように流れていくストーリーが心地よく。。。 あぁ。平和だなぁ。 男とか女とか年齢とか、恋愛とか結婚とか好きとか嫌いとか、ひっくるめて自分が自分であるための場所を他の誰にも影響されずに見つけること。 とても難しいけど 幸せそうだなぁと。 とても面白かったです。
痛みを知るひとのための映画
生きづらさを感じる人たちに、そっと寄り添ってくれるような映画。劇的な不幸や不運に見舞われたわけではない、むしろ容姿なり、仕事なり、育った家庭なり、恵まれているかもしれないからこそ、不幸ぶってはいけない、と思っている。でも自分自身の生きづらさに負い目を感じ、傷ついている。 そんな贅沢な、と言われるかもしれないけれど… 不幸も幸せも、誰かと比較してどっちがしんどいとか、どっちが幸せだとか、いうものではないんだなと。だからこそ自分の幸せを探せばいいんだと、そう感じた。
違和感のある共同生活
同名コミックの実写映画化で悩める大人たちの共同生活を描いた物語。猫が主役のストーリーと思いきやネコの登場シーンが少なく予想外の展開でした。違和感のある強引な共同生活で現実味に欠ける印象を受けた。 2024-93
「性」とか「愛」に息苦しさを感じる人向け
原作未読。面白かったです。良くも悪くもしあわせ?な少女漫画ってかんじ。 いわゆるLGBTQな感じというか、そこに理解が無い人間が見るとキツイかも。 ユッキーも救済してほしかった。 アロマンティックの独身女性的には刺さるものが多すぎて途中苦しくもあり、羨ましかったです。 開幕早々安達祐実が「おばさん」って呼ばれてるシーンがあって、いや、あの風貌でおばさんって声掛けられるか?!?!!、?!ってなった 以下どうでもいい話 熊本の人が熊本の人に福岡土産で明太子買って行くの見てウケてました。絶対買わん。知らんけど。 あと餅を作るシーンがあるんですけど、熊本の人はあんな感じでこねくりまわしてんの?と思って結構引いちゃった 丸餅って作ったことないんか?あんなにびよびよ引っ張ってこねくりまわした餅、絶対不味くて、マジであのシーンだけ気持ち悪くなった…粉振ってないとこにびろーんって引っ張ったりこねくりまわした餅を素のまま入れてたりしててああ絶対くっついて取れなくなるやんけとかそういうことを考えていました… おいしそなご飯がたくさん並ぶのに、早い段階でお話しはじめるもんだから箸を置くシーンが多くてそれはしんどかった。あったかいうちに食え。 つぐみの話をあかりちゃんがぜーんぶ持っていっちゃった感じがあったから、あの辺もう少しなだらかにいけばもっと良かった。 総括としては面白かったしよかったです。 「性」とか「愛」に息苦しさを感じる人向けな映画かも。
三日月かわいい!
安達祐実さんの出ている作品ではピッタリの役だと思いました。倉科カナさんと2人が待つ家に帰りたいなー羨ましい!熊本の風景とゆっくりした時間が流れています。三日月は欠けているんじゃ無く満ちている途中何で素敵なセリフが飛び交います。
大阪人はタコ焼きばかり食べてるわけではない
灯の年齢不相応の未熟さと仁の肥大した自我には不快感を通り越して恐怖すら覚える。 「善意」と「正論」(←どちらも括弧付きね)に基づいた、相手の人格・言動に対する過剰に肯定的な台詞と、「美味しい!」「可愛い!」というときの演劇的誇張的表現はもう、絵に描いたような社交辞令だ。社交辞令は相手との関係を深化させないための防具なのであるから、登場人物達は実はお互いに距離を置きたがっているという、ストーリーとは裏腹のパラドックスが生じているが、それが面白いかどうかは別の問題。 そしてユーモア感覚の欠如が致命的。 石川瑠華と小林聡美の無駄遣いだな。
多様性全肯定
とくに前半、セリフが出演者にうまく咀嚼されていないのかなぁ、と違和感を覚える場面が多数ありましたが、だんだん気にならなくなって来ました。 あれだけ大切にしている猫ちゃんを旅行には連れて行かないの?とか、倉科カナさんと小林聡美さんの関係性が説明不足で今ひとつわかりにくいとか所々気になる部分はありましたが、赦しと優しさに満ち溢れた居心地の良いフィルムで、けっこう楽しめました。 渡邉圭祐さんの「お友達」役の石川瑠華さん。 とても存在感のある女優さんですね。 この映画で初めて拝見しましたが、すごく良いと思います。
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