「大人のお伽話です。癒されたい人はどうぞ…」三日月とネコ うさぎさんさんの映画レビュー(感想・評価)
大人のお伽話です。癒されたい人はどうぞ…
例えるなら、カチカチ山の原文をそのまま映画にしたのが”万引〇〇”だとすれば、通常世間的に知られてるバージョンを映画化したのが、本作品て感じかな。
今の日本は昔にくらべて、ずっと選択の幅は広がり自由である。しかし、なぜか、同調圧力が依然として幅を利かせ、ストレスに沈む社会である。いま、ネコは自由の象徴であり、三日月は欠けた希望が満ちて行く象徴である。
立派な賞を受賞した、映画がこの映画より優れているというつもりはない。映画の狙いが、全く違うのであるから、優劣はつけれない。そこは好き嫌い、とかアカデミックな権威はこうあるべきと思うか思わないかによると思う。
日本の社会を痛烈に批判したいひとには、お勧めしないし、お伽話としての風刺がききつつも、癒されたい人はぜひ映画館へ行くべきであると思う。
安達祐実、倉科カナ、渡邊圭祐の立ち居振る舞いを見ているだけで、のんびりした会話を聞いているだけで、癒されてしまう。こんな大人になれたらいいなと、単純に思ってしまうほど、いい人たちである。
それに、人物像を必要以上に、深堀はしていないので安心して鑑賞できると思う。
あと、大事なことだけど、サブスクリプションやTVの番組で観ることはお勧めしない。あくまで映画館でお金を払って鑑賞すべきである。
積極的に浸りにいく気持ちがないと、いまいちよさは分からない、そんな映画である。
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