ディア・ファミリーのレビュー・感想・評価
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何もしない10年と何かをする10年。
多くの人は全く知らない分野の開発を歳を重ねてから始めるのは不可能だと思うのではないだろうか。
それでも諦めずに歩みを進めたこと。
完治は不可能という現実を突きつけられた絶望のとき「お父さんの知識を困っている人に役立ててほしい」とIABPバルーンカテーテルの誕生、実用化へと背中を押したのが病気を患う娘だったこと。
無謀だと思われることを始めた人に周りが少しずつ手を差し伸べたこと。
これら全てが物語ではなく、期限のある娘の未来を変えたいと願った家族の実話であることが本当に素晴らしいと思った。
きっと、この家族だから繋がった軌跡ではないだろうか。
幼い頃にIABPバルーンカテーテルのおかげで救われた人が大人になり、元気な姿で「ありがとう」と言ってくれたら、どれほど嬉しいだろうか。
それでも1番救いたかった娘を救えなかった後悔はずっと心の中にあるだろうし、娘との夢が叶い何万人もの人が救われる手助けが出来たことや「ありがとう」と言ってもらえたこと、名誉ある賞の受賞を一緒に喜べたらどれほどよかっただろう。
中盤からずっと勝手に涙が止まらなかった。
ミセスのDearが映画とつながっているようで、1人でも多くの人に観てほしいと思う最後の最後まで素晴らしい作品でした。
脚本、演出、俳優、音楽、どれも素晴らしい!
どこにもケチのつけようがない作品。
こんなに泣いたの久しぶりです。
月川監督、やっぱり大好きな作品を作ってくれました。
君の膵臓をたべたいも好きでしたが、それに並ぶ素敵な作品だと思います。
これは、人に勧めたいし、
何度も観たい映画でした。
まさに家族の物語!
過去最高に、感動しました!
余談ですが、
なんで有村架純さん、こんなところで??
と思ってたんで、脚本も上手いなぁと。
個人的バイブル映画へ殿堂入り
まず、番宣が反則級のクオリティだった。昨今の、言っちゃ悪いが観る気も起きない、くだらない番宣が溢れている中で、この映画は頭一つ抜きん出た番宣で、「これは観たい」と強く印象に残るものであった。
番宣がこれほどまでに煮詰まっていれば、内容も当然素晴らしく、期待値を大幅に上回っていた。人前で涙は流さない性分であるが、この映画は心の琴線に何度も触れてきて、堪らず涙した。
父の役に大泉洋が遺憾無くマッチしており、父の人柄、心根、信念が十分に伝わった。
自分の娘が心臓を患っているとわかったときに、あの父のように「お父さんが絶対助けてやる」と胸を張って言えるだろうか?あの状況であれば、大多数の人が「娘を助けたい気持ちは山々だけど、技術的な面、金銭的な面でそれは叶わない」と行動すら起こせず、延命は諦め、今生きている内にたくさん思い出を作ってもらおうと、親子共々死を受け入れるしかないだろう。
町工場の社長である父が、娘の命を救いたいという一心で行動を起こし、財を投げうち、勉強して、研究し続けた。金も名誉も必要なく、ただ娘の命、ひいては心臓の病に苦しむ人たちのために、幾度の挫折を経験しながらも直向きに頑張る父の姿に、強く何度も感動した。実話をベースに作られているからこそ、余計に共感を誘い、感動するのだろう。
成果主義かつ拝金主義な医療業界。その、仕方ないながらも凝り固まった思想に取り憑かれ、医師でありながらも、人の命を救うより自分の地位を優先する共同研究者の教授。その教授に逆らえない父と学生。そこに立ち向かって風穴を開けようとする勇敢な父と、そんな教授を説得した学生。その時の言葉は「ここで筒井さん(父)に手を差し伸べられないのなら、私は医者になった意味もありません。」この周辺のシーンが一番の感動ポイントだった。
結論を言ってしまえば、人工心臓は作れなく、また娘は助からなかったのだが、全くバッドエンドではない。人工心臓の製作で培った知識・経験が、今まで多かった医療事故が起きにくい、新しいバルーンカテーテルの開発に応用でき、人工心臓への挑戦は、結果として何一つ無駄になっていないのだ。新しいバルーンカテーテルにより、何十万人もの命が救われれ、娘と交わした約束を果たすことができた。病床の娘に父が、「また一人助かったぞ。」どれほど嬉しい報告であっただろうか。
長く書いてしまったが、この映画は私の中の大作であり、何度も見返したいと思えるものであった。ぜひ見て頂きたい映画である。
泣きすぎてしまった。
ピュアな原動力は凄まじい
父母、3人娘の5人家族。時代は1970年代から始まる。次女が心臓疾患を伴って生まれてきて、余命10年と言われながらも20年余りを生きる。その過程で、人工心臓をつくろうとする父親。
その父親は町工場の社長で、もともとモノづくりの環境にあった。資金繰り、医学界との壁、とてつもない技術と試行錯誤が必要な人工心臓。やがて挫折はするが、その経験を活かして今度は血管を補助するチューブづくりを目指して、これが実用化される。愛娘は亡くなったが、その愛娘との約束、人を救うことは果たした。
きっかけはただひたすらに愛娘を救いたい一心でやってきたピュアな原動力に感動する。こうした映画をみると、やっぱり家族っていいなと。独り者の自分を鑑みてふと思う。自分の子どもができる、その子どものために頑張る。子どもをもつ親たちの原動力は少なからずそこにあるような気がする。それが無い自分は、何を原動力に求めるのか。ちょっと考えされられた。
大泉洋の存在感、声の張りは安定の演技。菅野美穂はしっかり夫をささえる良妻を演じ切ってる。何度も何度も挫折する中で諦めない、前向きな姿勢は生きる姿勢そのもの。あとは、光石研は相変わらず安定の存在感。医者とはいえども医学界の中では権威にさからえず、さらに時勢によっては態度を変えていく庶民感覚な人間を演じたらピカ一。
それと、1970年代の時代背景を映像にとらえていて、さすがは自主映画とは違う予算をかけた作り込み。あの当時は新幹線でタバコ吸ってたんだな(いまじゃそれだけで乗車したくなくなる)。それに、父親、母親の若かれし肌感から老いていく時代の流れもあって、メイクや美術の技術にも感心させられた。
よくある難病物かと思いきや
ただのドキュメンタリーにしない演出
主人公だけでなく、様々な人が辿り着くべき場所へ辿り着くお話し
その道筋は決して平坦ではないけれど、羅針盤が家族への深い愛情と信頼、自身への誇り…
始めから終わりまで、泣けて泣けて
娘が不治の病に直面する実話に基づくのだから悲しいストーリーになるところを、そちらに振り切らないよう軽快に引っ張っていく両親の大泉洋・菅野美穂。彼らの演技が“実在人物のキャラクター化”によって成立しているのなら、真逆の演技は“役そのものを生きた”姉役・川栄李奈と研究医・松村北斗。4人をバランス良く配することでドキュメント映画にならない上手い演出
正直、松村北斗の演技が見たくて視聴。ちょい役と勘違いしていたがキーマンの役
上手く回らない現実への苛立ちや怒りは家族だけでなく、業界ルールに縛られる医師達も同じ。弱者の慟哭を投げ掛けてくる大泉・松村のベクトルの違う演技は圧巻。終盤2人の闘い方が手に汗握る展開へ繋がる
前を向く
あらすじを見て池井戸潤の小説『ガウディ計画』を思い出しました。
あまり気乗りしない題材でしたが何か映画が観たくて地元企業の実話で、ロケも地元が多いと知ってチョイス。
が、泣きました、ボロボロ泣きました。観て良かったです。
何か壁が出てきても『次はどうする?』夫婦で家族で乗り越え乗り越えていく姿が凄かったし、その努力を自分達の保身の為に裏切る医者が悪人にしか見えませんでした。
多くの人が助かっているけど、娘さんは救えなかった。でも約束は守れた。それが唯一の救いで、最後のエピソードは泣けました。
蛇足:
映画の中に出てくる場面(列車内で喫煙)や小道具(花柄の炊飯器、アデリアレトロ系のガラスコップ、ごつい電子レンジ、灰色の事務椅子)など懐かしかったです。
吉とするか凶とするか…
娘さんとの約束を!
生命を繋ぐために家族が起こした奇跡
ストレート
IABPバルーンカテーテル誕生にまつわる「プロジェクトX」のような大逆転劇と愛娘を想う父の姿に涙を誘う感動のストーリー。劇場のあちこちからすすり泣きが聞こえてきました(涙)。父親役の大泉洋は安泰のキャスティング、限りある命を健気に生き抜く福本莉子(少女期は鈴木結和)もよかったです。教授役の光石研も定石の役回りでした。全体的に手堅い布陣で、逆にいえば意外性のない直球勝負なので、個人的には予定調和的な印象でした。月川翔が監督、林民夫が脚本とあとで知って、少し納得しました。月川監督作品は、「君の膵臓をたべたい」(17)は圧倒的にツボだったのですが、小松菜奈のとか、平手友梨奈のとか、永野芽郁のとかは、いいんだけど何となく物足りないという今作に似た感触でした。林民夫さんの作品は、「ゴールデンスランバー」(10)を筆頭に大好きな作品のオンパレードですが、やはり最後に作品を創り上げるのは演出なので、月川監督のテイストなのかなと思いました。でも、こんな苦労があってバルーンカテーテルが生み出されたことを知れてよかったです。
流石に賞賛され過ぎている気がします。
知人の勧めで一緒に鑑賞。
自分はテアトル系のあまりメジャーではない映画系が好きで、邦画や広告過多映画は苦手。なので、鑑賞前から期待はしていませんでした‥が、想像以上に合いませんでした。(好評の方が多いので、心苦しいですが‥)
史実としては本当に感動するお話なのですが、映画としては‥。
◯
・70年代描写が細部にまで行き届いている。
・初めの名古屋駅のシーンは本当に昔はああいう風景?だった?忠実に再現されていました。
×
・顔面アップのシーンが多すぎる。
・カメラ定点シーンが少なく、常にカメラが動いており、「作り物」感が際立っている。
・家族愛の映画なのに家族エピソードが少ない、薄っぺらい。逆に商品開発のシーンが多すぎる、くどい。
・姉妹が仲良すぎて(喧嘩シーンなどがなくて)現実味がない。
・主役の起用は大泉さんでなければならなかったのか?泣きのシーンなんて、大泉さんである以外何者でもなく、一切感情移入出来ない。
・最後、いきなり出てきた有村架純さんの一言大変重みがあるのですが、物語の中に何かしらののフリを入れて欲しかったです。
因みに一緒に観てた知人は号泣してティッシュが足りてなかったようです笑。恐らく、彼とは映画の趣味合わないんだろうなぁ。
観た後に、知人と酒飲みながら「何が良かったの?」という話で盛り上がりました笑。こういう映画の楽しみ方もあるんですねぇ。
それでも心に残ったのは「次、どうするの?」。苦難に陥った時思いだしたい、一言でした。
※この映画を賞賛している人、本当にごめんなさい。
号泣
IABPカテーテルにこんなドラマがあったなんて
今では当たり前の様に医療界で使われているカテーテル。
全く医療機関と異分野の方が、実用化に至るまで製品開発を行うには相当な苦労を要する事は想像を絶するものがあります。さらに娘さんを救うために必死の思いで取り組まれていた事、結果として娘さんの命を救う事は出来なかったけれど、このカテーテルの開発がなければ沢山の命が失われていた事と思います。この映画でカテーテル開発の経緯を知れて、ますますIABPカテーテルのありがたみを感じる事が出来ました。
大泉洋の演技は、本当に毎回素晴らしいですし、福本莉子の透明感とみずみずしいオーラが儚く役にマッチしていました。
脚本、監督のタッグも素晴らしく感動的な映画でした。
家族と共に鑑賞しましたが、中々協力的にならない大学教授の動向に医療界の闇を感じたそうです。
なんでかな
土曜日の昼下がり、観に来てる人8名ほど。
比較的大きなスクリーンだったのに。
大泉洋があまり好きじゃないことを差し引いても、実話だし、良い話なので泣くべきだったか…なのになぜか泣けず。
普段洋画ばかり観てるせい?
モノづくり王国日本の話として観ていた。
なかったら作ろう!という精神は好きなのでそこを期待していたが、すでに型は出来ているし(金型作りが大変かと)、もっと素人にもわかるようにモノづくりの現場の苦労を見たかった。
会社がどういう経営をしていたのかもよくわからない。
何で売り上げを上げていたのか?
社員だってたくさんいただろうに。
どうやって何億という借金(をしていたのかもわからない)を抱えて研究を進めていたのか、など。
とはいえ実話なので、うまく経営していたのでしょう。
家族みんな良き
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