「ただ子供を抱きしめるだけ」ディア・ファミリー Tonさんの映画レビュー(感想・評価)
ただ子供を抱きしめるだけ
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仕事が遅くなり、帰宅すると、子供の寝かしつけを邪魔してしまう中途半端な時間だったので、レイトショーで観てきました。
実話との事で、驚くような展開はないが、実際のビジネスや現実に沿っていて、そうだよなあ、と思う事もしばしば。
親が自分の子供の寿命を聞かされた時の絶望感は計り知れない。徐々に迫ってくるタイムリミット。突然命を奪われる事の理不尽さ。生きる可能性を探し続け、努力し続けた。それでも現実は厳しかった。
娘が頑張っている親に向けて伝えた、「わたしの命はもう大丈夫だから」。それを言う子供の気持ち、それを聞く親の気持ち。何も言えない。涙がこぼれ落ちる、落ち続ける。
時間が経ち、誰かを助けられた事実。大泉洋が、自分の開発した製品で命を助けた記者に伝えた、「ありがとう」は娘との約束を守れた事に、これまでの自分のした事に、本当に心からそう思っているのだろう。
映画を観終わって帰宅後、寝ている我が子を抱き締めて、そこにいてくれる事に感謝しながら、床に就きました。
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