劇場公開日 2024年6月14日

「17万人を救った町工場の家族の物語」ディア・ファミリー ゲンさんの映画レビュー(感想・評価)

4.517万人を救った町工場の家族の物語

2024年7月6日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

まず結論から言いますわ!

よかった!!!予告見て「おっ!」って思ったら、とりあえず見てほしい!実話をこのように良い映画にして伝えていくのは非常にいいと思う。とても心に刻まれました!!

あらすじとしては心臓に疾患を抱えた娘を救うために人工心臓を作ることに挑戦する町工場のお父さんが医療の知識がないのにも関わらず挑戦していく...
まずあらすじだけで思い出して泣けます。

以下この映画の評価
良い点
露骨なお涙頂戴演出がない

感動的になりそうな部分をあえて変な加筆をしないでリアルに書いたのがとてもよかった。単なる娯楽的な映画ではなく、諦めずに戦った家族の話をリアルに書き切るのは、変にお涙頂戴しやすい邦画の中では珍しくとてもよかった。

大泉洋の演技が素晴らしい

主演を務めた大泉洋の普段とは一味違った雰囲気の演技が見れた。尖った癖もなく違和感がない状態でもの狩りに没入できた。(他の人もすごいよかったよ😊)

歌が素晴らしい

劇中歌はもちろん、エンドロールのミセスの曲がとてもよくここで号泣する人も多いだろう!
ラーゲリーより...の時のソランジもとてもよかったが、これもよかった。やはり愛を書く映画とミセスの優しくも響く歌との親和性はかなり高い!

ちょっと悪い点
光石研演じる石黒教授が少し無理やり感を感じた。

おそらく悪役キャラを作ろうとしたかったのだろうが、これが徹底してたリアリティを少し崩してしまった。前半のキャラと後半のキャラが結構離れてる。まぁ気にならない程度だとは思う。

広告の感動アピールがちょっと邪魔

映画とは全く別のところで申し訳ない!!
映画をするにあたってある程度の集客をしないといけないのはわかる。だがその広告のせいでなんか安っぽい映画なのかなって思ってしまった。
逆の意味で言うとマジでこれくらいしか悪い点がない!

この映画はのモデルになり、23歳まで戦った筒井佳美さんは生前自分が病院にいるなかも、命を救うカテーテルが売れてくたびに、「また一本売れた!」ではなく「また1人救った」と喜んでいたそうです。諦めずに作り続けた父、それを支えた母、病気と戦いながらも人のためを思った次女、応援し続けた長女と次女。家族それぞれがそれぞれを思い、その思いがやがて17万人もの人々を救う。そんな愛と約束のお話でした。

ゲン