ソウルメイトのレビュー・感想・評価
全107件中、101~107件目を表示
作品の印象が…
女性同士の幼少時からの友情を情感たっぷりに描いた傑作。済州島の風景も美しく、撮影がとても良い。
同名の中国映画のリメイクであり物語はほぼ同じながら、かなり印象が異なる。どちらも素晴らしい映画なんだけど。
鉛筆画や猫、ジャニス・ジョプリンの名曲「Me and Bobby Maggy」などをモチーフに加えたことも本作に色彩を加えている。
ハウンがミソの『自由さ』に憧れる気持ちと、
「Freedom's just another word for nothin' left to lose
(自由とはこれ以上失うものがないということ) 」
という歌詞が象徴するミソの想いが切なく、ハウンに自由になってもらいたいという優しい嘘が涙を誘う。
本作の暖かさは、キム・ダミがスクーターに乗っているときの少し笑っているような顔に印象が似ている。
オリジナルの中国版は、本作のミソに相当するアンシェンを演じたチョウ・ドンユイの印象に似ていて、触ったら怪我しそうなくらいに鋭く結晶した純粋さ、という印象だったんだけど。
主役の印象が両作それぞれの印象と似通っているのは監督の演出意図を反映しているようで、とても面白い。
少女時代の穏やかな時間がずっと続けば良かったと思わせる、きれいな海辺の映像でした
幼い時に出会った二人の少女ミソとハウン。ただの仲良しの友達とは呼べなくなる二人の関係を果たして何と呼べば良いのでしょう?親友などと言う言葉では言い表わせない気がします。心からの友?同志?いや、やはりソウルメイトなのでしょう。ジヌの存在が二人の間に入り込み、心穏やかざる時期を過ごす事も有りましたが、やはり誰よりもお互いを分かり合っていて、相手の事を一番に想っていたのはミソとハウンの二人。自分の人生を託すに足る存在と、その人生を背負って生きる覚悟を決める存在。ソウルメイトと言う言葉でしか表現出来ない気がします。少女から大人までを演じたキム・ダミとチョン・ソニの二人がとても素敵でした。一枚の絵が物語る二人の人生を描いた、心に染みる作品でした
始めはよくある出会い方や三角関係の典型な描写が並んでてウンウンって...
良作です
言葉を介しなくても
泣く準備はして観たけどやっぱ泣いた。
友情にも色んな形があると思うけど、彼女達は友達通り越してもう家族だね。
ハウンは猫と一緒にミソの心も拾って住まわせちゃったんだな。
二人の関係はジヌの存在を通して色々形を変えて行くけど、どんな形になっても結局お互い相手が誰よりも自分を理解してくれる相手だとわかっているのが泣けた。
ミソがジヌにわかってないな、と言う度になんか心がぎゅんとなった。
二人の関係はジヌの存在を通して拗らせてしまうけど、それは彼への想いというより、お互いの気持ちのすれ違いよね。
ソウルメイトって多くを語らなくても電波で勝手に伝わってしまう友情なんだと思ってた。けどこれを観終わった後は、性別とか血の繋がりとかそういうのまるっと乗り越えた所にソウルメイトってあるんだなと思った。
キムダミ最高
(オンライン試写会は一応ネタバレ扱い)オンライン試写会なのにボロボロ泣いてしまった…
今年56本目(合計1,148本目/今月(2024年2月度)9本目)。
(ひとつ前の作品「恋人までの距離(ディスタンス)」、次の作品は「フィスト・オブ・ザ・コンドル」)
大阪市に住んでいて、この映画の元映画は中国映画であることは知っていましたが、当時はコロナ事情もあり、放映されていたシネマートも1週間限定だったので見に行くことはできませんでしたが、そのあとVODで課金した程度です。
この「元ネタあり」の事情のため、元作品の展開を大きく超えることは基本的にできず、韓国に舞台を移したといっても、済州島、釜山、ソウルの3か所が主な舞台になります。
映画の紹介ほかは公式サイトほかに譲るとして、いわゆるシスターフッド系の展開は強く感じました。マイナーかもしれませんが「プリテンダーズ」などが該当します。仲のよかった2人が、年をとって、ほんの些細なことから分かれてしまい、またあることから接点を見出していく…という点「それ自体」については原作と変わらないものですが、こちらの作品はより女性連帯であるシスターフッドの考え方(女権拡張運動)を感じました。ただ、それも押し付けではなく、韓国であっても日本であっても、国により差はあっても今どこでも起きていることがらです。
展開は原作と基本的に似てはいますが、細かい部分で違います。VODで課金したといっても1年か前でそんなに深く覚えているわけではないものの、ラスト10分か15分かの「急速な展開」は涙する展開です。オンライン試写会なのに涙腺があふれでた映画もこう珍しいかな…と思います。
原作ありとはいえ、細かいところで新解釈という部分は見られますし、原作を見た方も見ていない方も強くおすすめします。年間に400本ほど見る私ですが、本作品は自信をもってのおすすめ作品です(ここでは5.0が上限であるだけで、8.0くらいつきそう。そのうえで以下を考慮しても7.9はつきうる)。
採点に関しては、「辛め採点」で以下まで考慮しましたが、大きなものではないでしょう。
-------------------------------------------
(減点0.1/(みんなが集まるシーンで)「ほら、これがケジャンだよ」)
韓国ではカニを醤油漬けにしたりヤンニョムソースにかけて食べる文化があり、このことをさしています(カンジャンケジャン、ヤンニョムケジャン)。カニである以上、韓国では済州島を除けば、主に海岸部で食べることができます(衛生の関係上、内陸部で食べられることは比較的少ない)。その中でも比較的この料理を食べられる地域として、麗水(ヨス)があります(「ベイビー・ブローカー」でもヨスに立ち寄ってカンジャンケジャンを食べているシーンがある)。
この点は韓国映画をある程度知っていれば何の問題もないですが、一言説明はあってもよかったかな…とは思います。
-------------------------------------------
繰り返しになりますが超おすすめ映画なのでぜひぜひ。
オンライン試写会に招いていただいたfansvoicejpさまにもご感謝を。
全107件中、101~107件目を表示