「これはソウルメイトでなくて、ソウルイートではないのか?f」ソウルメイト KIDOLOHKENさんの映画レビュー(感想・評価)
これはソウルメイトでなくて、ソウルイートではないのか?f
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ミソは何を考えて都会でうまくいってるなどと言ったのだろう。もしかしてハウンにも都会に出てきてほしかったのか?ハウンに憧れられたかったのか?それとも 田舎のハウンを悶々とさせたかったのか?それは観客にもわからないし、おそらく本人にも分からない。ハウンが死んじゃったあと、真実を知ったミソはハウンがやり残したことを次々に補完して行く。 その行動は友情のようにも見えるが、サイコのようにも見える。 ラストの巨大な絵の前に立つミソの姿が印象的だ。彼女は友情をもってソウンために、無念を晴らそうと、その絵を完成させたのか?・・あるいは友達と同化したいような、ソウンの魂を食べてしまいたいようなサイコな心理が彼女の絵に手を加えさせたのか?・・結局、本人にも観客にもそこらへんの答えはわからない。
そこんところを狙ってやろうという監督のアイデアはとても素晴らしいものがあった。しかし結局、答えのわからない変なものが・・良いもののような酷もののな、何とも言えないものが私の心に残っただけのような気もした。そして何よりもこの映画はテンポが悪すぎる。エピソードの一つ一つも面白くない。子供の頃に、どちらかがどちらかを一生懸命励まして、何かを乗り越えさせたとか。2人で協力し合ってピンチを乗り越えたとか。そういったエピソードがぬるいというか、平凡だった。だから最後まで見るのにとても苦労した。
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