「余韻」ソウルメイト emmeさんの映画レビュー(感想・評価)
余韻
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彼女が見たものを見たい
彼女が歩いた道を歩きたい
彼女が住んだ家に住みたい
…
そうして見て、感じて、記憶したものが絵になり
共作したものが永遠に残り
彼女が残した愛すべきものを、愛する人生が始まる。
'心も描けるのだと知った'
'君にあるのは技術であって、才能じゃない'
冒頭と中盤にあったこれらのセリフは、
終盤の共作につながっていたのだと思う。
そして、技術×才能で描かれた作品は評価されるものとなった。互いの心が合わさった作品だ。
ハウンが見れなかった残りの人生を、
ミソが行きる。
彼女が見たかったもの、歩きたかった道、住みたかった家、それらをミソが叶えていくのかもしれない。
この余韻の残し方に泣けた。
女性同士の友情が壊れる時は、男性が現れた時。
恋愛がはじまり、個人の幸せと向き合い始めた時なのかもしれない。
それでも切れない縁でつながり続ける友情もある。
125分間に描かれた二人の女性の人生は
決して美しいだけのものではない。
人間くさく、本能が全開の波乱に満ちた人生だ。
'ソウルメイト'とは。
わたしはこのテーマについて、考え続けるのだと思う。
…
キャストについては、
10代から大人になるまでを子役を使わず、全て各々が演じていたところがすごい。
回想シーンの多用などもなく、人生の歩みが時系列で展開されていたところがとても良かったと思う。
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