「あなたの周りにいる大切な人がもしかしたら?」ソウルメイト ななやおさんの映画レビュー(感想・評価)
あなたの周りにいる大切な人がもしかしたら?
「梨泰院クラス」「その年、私たちは」「The Witch 魔女」など、その演技力が高いと評判の韓国女優キム・ダミさん主演とあって、公開前から楽しみにしていた本作品。京都で唯一公開していたMOVIXに久しぶりに足を運びました。本日映画の日とあり、映画館は若者たちで賑わっていました。
本作品は、2016年の中国映画「ソウルメイト/七月と安生」がオリジナルで、多くの賞を受賞した人気中国映画の韓国版リメイク作品だということです。
辞書によれば、
「ソウルメイト」とは、「運命」として強く惹かれ合う人のことで、唯一無二の関係として深く結びつく存在の事とあります。それは、親子関係であったり、異性であれば熱烈に惹かれ合う恋人関係であったりいろんな結びつきがあるようですが、本作品では同性の親友という設定で描かれています。
性格が真逆の2人は、何故か強烈に惹かれ合い、人生の大事な局面をともに過ごしていきます。時にほんの少しの時間、離れることもあります。スピ的には「サイレント期間」と呼ばれているその期間は、それを乗り越えることで、お互いの魂をより成長させる狙いがあるようです。離れている間に、お互いが互いの大切さに気がつき、「相手のことをもっと大事にしたい、自分が守らないといけない」と気がつきます。
サイレント期間を乗り越えたソウルメイトの魂は一つになります。この映画におけるミソとハウンの運命のラストも、まさに2人で1つの人生となりました。キム・ダミちゃんの演技やっぱり好き。どうか厚めのタオルハンカチをご用意してゆっくりご鑑賞下さい♪
多かれ少なかれ、今自分の周りにいてくれる家族や友だち、恋人、何故か電車でよく見かけるあの人などなど、私たちは自分とご縁のある人たちと日々ともに生きています。その人がソウルメイトなのかどうかは別として、せめて自分を大切にしてくれる半径5メートル以内のあなたを愛し、大切に守っていきたいと思わせてくれる映画でした。