「(オンライン試写会は一応ネタバレ扱い)オンライン試写会なのにボロボロ泣いてしまった…」ソウルメイト yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)
(オンライン試写会は一応ネタバレ扱い)オンライン試写会なのにボロボロ泣いてしまった…
今年56本目(合計1,148本目/今月(2024年2月度)9本目)。
(ひとつ前の作品「恋人までの距離(ディスタンス)」、次の作品は「フィスト・オブ・ザ・コンドル」)
大阪市に住んでいて、この映画の元映画は中国映画であることは知っていましたが、当時はコロナ事情もあり、放映されていたシネマートも1週間限定だったので見に行くことはできませんでしたが、そのあとVODで課金した程度です。
この「元ネタあり」の事情のため、元作品の展開を大きく超えることは基本的にできず、韓国に舞台を移したといっても、済州島、釜山、ソウルの3か所が主な舞台になります。
映画の紹介ほかは公式サイトほかに譲るとして、いわゆるシスターフッド系の展開は強く感じました。マイナーかもしれませんが「プリテンダーズ」などが該当します。仲のよかった2人が、年をとって、ほんの些細なことから分かれてしまい、またあることから接点を見出していく…という点「それ自体」については原作と変わらないものですが、こちらの作品はより女性連帯であるシスターフッドの考え方(女権拡張運動)を感じました。ただ、それも押し付けではなく、韓国であっても日本であっても、国により差はあっても今どこでも起きていることがらです。
展開は原作と基本的に似てはいますが、細かい部分で違います。VODで課金したといっても1年か前でそんなに深く覚えているわけではないものの、ラスト10分か15分かの「急速な展開」は涙する展開です。オンライン試写会なのに涙腺があふれでた映画もこう珍しいかな…と思います。
原作ありとはいえ、細かいところで新解釈という部分は見られますし、原作を見た方も見ていない方も強くおすすめします。年間に400本ほど見る私ですが、本作品は自信をもってのおすすめ作品です(ここでは5.0が上限であるだけで、8.0くらいつきそう。そのうえで以下を考慮しても7.9はつきうる)。
採点に関しては、「辛め採点」で以下まで考慮しましたが、大きなものではないでしょう。
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(減点0.1/(みんなが集まるシーンで)「ほら、これがケジャンだよ」)
韓国ではカニを醤油漬けにしたりヤンニョムソースにかけて食べる文化があり、このことをさしています(カンジャンケジャン、ヤンニョムケジャン)。カニである以上、韓国では済州島を除けば、主に海岸部で食べることができます(衛生の関係上、内陸部で食べられることは比較的少ない)。その中でも比較的この料理を食べられる地域として、麗水(ヨス)があります(「ベイビー・ブローカー」でもヨスに立ち寄ってカンジャンケジャンを食べているシーンがある)。
この点は韓国映画をある程度知っていれば何の問題もないですが、一言説明はあってもよかったかな…とは思います。
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繰り返しになりますが超おすすめ映画なのでぜひぜひ。
オンライン試写会に招いていただいたfansvoicejpさまにもご感謝を。
あまり「オンライン試写で見た」と明かさないほうがいいですよ。宣伝さんも困っていると思います。
あと映画は「放映」とは言いません。テレビじゃないんだから。「上映」「公開」でしょ。基本です。