「全力回避系アクション」マダム・ウェブ ハルクマールさんの映画レビュー(感想・評価)
全力回避系アクション
普通、アクション映画と言えばガチンコファイト、拳だったり武器だったり魔法だったりを駆使して相手をブチのめすのがアクション映画だと思っていたら…
ニューヨークで救命士として日夜救急車で現場に駆けつけるキャシーは、橋の上での事故で事故車に乗り込んで運転手を助けた直後に、車に閉じ込められて川に落下してしまう。
沈んでいく車内で命の危機が迫る中、キャシーは自分の中に隠れていた能力が目を覚まし始める。
キャシーの母親は研究者で、キャシーがお腹にいる最中に南米ペルーに向かい、ある特別な能力を持つ蜘蛛を探すのだが、見つけた途端に護衛を頼んでいた男に蜘蛛を奪われた上に拳銃で撃たれて絶命する。
彼女が追っていた蜘蛛とキャシーの能力の関係は?
更に蜘蛛を奪った男がその後執拗に追いかけることになる3人のティーンエイジャーの正体は?
このティーンエイジャー3人組がキモになってくるんだけど、この子らがとにかく自由奔放でキャシーの言うこと全然聞かんし、終始イラっとさせられる。
まあ若気の至りだとは思うんだけど、追われてる身なのは明らかなのにレストランに行って、しまいにはテーブルに登って腰振って踊ってて、何してんの!とキャシーに怒られるんだけど、そこまでアホなんかい?と呆れてしまった。
それにしても、主人公が覚醒する能力ってのが、未来を予知する能力。それを駆使して3人娘を守っていくんだけど、要は何かしら直接攻撃する力は皆無なので、なるべく相手と鉢合わせしないように逃げる、避けるのが唯一の勝ち筋。たまたまの花火工場で予測不能な爆発が相次ぐ場面に持っていくことで、間接的に相手との力のハンディを埋めにいったのはなかなか考えたなぁと思った。
で、結局はこの三人娘の活躍をお楽しみに〜な前日譚でしたオチ。マーベルさんちょっとその展開やり過ぎよ。もうちょっと真面目に一本ずつ作って欲しいもんだわ。